模写して版画。
こどもアートクラブの活動を紹介します。
本年度は、下半期に月2回行っているこどもアートクラブ。
県内広域から集まったメンバーは、みんな学校も学年もバラバラ。
活動は、その時々の展覧会に応じたものを行っています。
今回は、第3回の様子をご紹介します。
題して、「まねしてはんが」。模写と版画に挑戦しました!
版を彫る姿は真剣そのもの!
スタッフには、今回、おしゃべり鑑賞を存分に楽しむというもくろみがありました。
3回目ともなると、なんとなくお友達も覚えて、仲良くなってきたメンバーですが、今回は鑑賞の時間を長めにとって作品について深く話しあいました。
どのグループも、白熱したトークが繰り広げられていました。
その後は、一番気に入った作品を、画用紙に丁寧に描き写していきます。今回は、ここで模写した作品が下絵になります。
模写が終わったらアトリエへ。今回試みるのはドライポイントという版画技法です。
下絵をもとに、数種類のニードルを駆使して版を彫っていきます。
版が彫り上がったら、ローラーで隅々までインクをのせていきます。
彫った溝にインクが入っていくようにじっくり丁寧に。繊維の異なる布を使い段階を追って余分なインクを拭き取っていくのですが、このときの拭き加減で作品の雰囲気がぐっと変わります。
最後に、版に紙を重ねてプレス機にかけます。
根気強く彫っていった苦労が報われる、喜びの瞬間!
溝に入ったインクが圧力によって画用紙に写るという仕組みです。
はじめて経験する技法にみんな興味津々で、プレス機の列に並んで作品を何枚も刷りました
お気に入りの作品を見つけて、夢中になって制作して、とても充実した回でした