オルセー美術館展も終了し、たくさんの方に展覧会を楽しんでいただきましたが、今回は関連企画の様子を2つご報告します。
アトリエ便り

ワークショップ・講演会
1月24日(土)にオルセー美術館展の関連企画「パリの貴婦人と香りの話」を開催しました。
今回は、特に貴婦人の部屋に焦点を当て、香りという視点から当時の女性の暮らしや女性観について学びました。
今回講師としてお招きしたのは「アロマエステティークアンジェリカ」主宰の竹下あかね氏。普段からその人の体を癒し内側からの美を引き出すことを大切にしているとのこと。洗練された雰囲気を持ちながら、大変気さくでフレンドリーな方でした。
この冬、美術館で2つの大学と連携して、ワークショップを行ってきたことは、既にご報告させていただきましたが、今回はそれらがどのような過程を経て作られたのか、準備から本番まで歩んだ道のりをご紹介します。
活水女子大学文学部現代日本文化学科
『花キャンドルのワークショップ』
実際のワークショップの様子はこちら!
長崎玉成短期大学幼児教育学科
『お姫様と王子様のクリスマス舞踏会』
実際のワークショップの様子はこちら!
皆さん、ワークショップ未経験者がほとんどでした。
手探りで準備から本番まで歩んだ道のりをご紹介します
今回は、1月9日・10日に行われた
オルセー美術館展関連ワークショップ「自然をデザインする」の紹介です。
自然をモチーフとしたアール・ヌーヴォーのデザインからヒントを得て、
子どもも大人もポリマークレイ(樹脂粘土)でアクセサリーを制作しました。
12月23日(水・祝)に「お姫様と王子様のクリスマス舞踏会」がエントランスで盛大に行われました。
昨年、大好評だったクリスマス舞踏会。
色とりどりの材料を使って仮装し、そのあとは心トキメク舞踏会・・・アコーディオンやピアノのやさしい音色とともに楽しく、愉快なエスコートが・・・!
写真は、エスコートしていただいたザ・スタッカーツの皆さんです。
左から、・音楽パフォーマー Riekoおねえさん
・ピアノ ちーちゃん
・クラリネット タカシーノ
・アコーディオン たけひとお兄さん
12月のクリスマス時期に行った「みんなのアトリエ」のワークショップを報告します。
今回のワークショップは、共催の活水女子大学文学部現代日本文化学科の皆さんと行いました。
クリスマスを目前に、会場となるアトリエは、
ツリーやイルミネーションで華やかに彩られ、
そんな中、みんなで楽しく花キャンドルをつくりました。
「オルセー美術館展 パリのアール・ヌーヴォー -19世紀末の華麗な技と工芸-」が12月11日(金)から開催されています。
開催期間は、2009年12月11日(金)~2010年2月28日(日)です。
19世紀末から20世紀初頭にかけてヨーロッパを中心に展開した芸術運動、アール・ヌーヴォー。本展は、オルセー美術館のアール・ヌーヴォー・コレクションから、ガレ、ラリック、ギマールなど巨匠たちの名品を中心に、家具や宝飾品など選りすぐられた約150点を展示する国内初の展覧会となります。
本展の開催にあたり、様々なイベントが企画されています。
今回は、その中の一部を紹介しようと思います。
佐世保市に続き、平戸市で長崎県美術館名品展「移動美術館 art moving in 平戸」が開催されました。開催期間は11月13日(金)~23日(月)までの11日間、平戸市ふれあいセンターにて開催しました。
平戸市に多く作品が展示してある長崎在住の彫刻家・山崎和國氏の彫塑作品「秋想」をはじめ、その他長崎ゆかりの美術やスペイン美術など計36点を展示しました。
写真家・東松照明が日々撮影し制作した「町歩き」シリーズ。
その撮影地を当館学芸員とともにぶらりぶらりと散策するツアーが
11月7日(土)、15日(日)に開催され、長崎県美術館~中島川周辺を歩きました。
普段見慣れた景色や物も、写真家・東松の目からみれば、面白く、美しいものに変わります。
参加者はカメラ片手に、あるいは展覧会図録を片手に、「東松の目」を体験して、また長崎で新しい発見をしてきました。
寒空の中、美術館を出発し市民病院前から路面電車で賑橋へ。
少し歩いて眼鏡橋に到着。
身近にあるものも違う視点から見てみると、
「あっ、写真展にも同じものがあった!」と驚いたり・・。
「東松展の中にもこの橋から撮られたものがあるんですよ。」
と学芸員から撮影秘話を聞きながら、
てくてくと次の場所へ・・・。
今回のワークショップは、
企画展「東松照明展 色相と肌触り 長崎」に関連して、
東松照明氏の指導のもと開催されました。
デジタルスチルカメラでの撮影、作品選定、パソコンでの加工、
プリンター出力までの作業を行うワークショップです。
9月27日(日)から毎週日曜日に全5回で行われました。
多数の応募の中から選ばれた若者たち。
毎週500枚撮影し、その中から自分たちで50枚を選定しておき、
ワークショップ当日には東松氏と参加者全員でそこから更に20枚に絞り込みます。
その写真に対する熱意無くして、
締めとなる展覧会まで辿り着くことは困難なワークショップだと感じました。
選び抜かれていく写真がもつ独特の雰囲気と強さも相まって、
緊張感と楽しさが混在する現場となっていました。