第2回こどもアートクラブ

「みずからかかわりつくる時間」

8月19日(土)、第2回こどもアートクラブを実施しました。

今回のテーマは「水」。その中でも水滴の「音」と「かたち」に注目した表現活動を行いました。

水は私たちにとって必要不可欠であり身近なものですが、その音や形は千差万別。その様々な様相を見せる水の音やかたちを見つける活動を行うにあたり、長崎在住のアーティストである中島洋和さんに講師をお願いし、水滴の音を探る「ウォータードリップ」、水滴のかたちを作り出す「水玉大作戦」を行いました。

はじめに川、海、滝、洞窟の映像だけを見て、それぞれどんな水の音かを想像した後、実際の音を聴いてみると、水にも様々な音があることに気づきます。そして「ウォータードリップ」にチャレンジ!自分が心地よいと思う水滴の音を作り出すため、ペットボトルから水が滴る装置を考えました。

装置の本体となるペットボトルの高さを変えたり、水滴の受け皿にバケツやホーロー鍋を使ってみたり、そして布や毛糸、新聞紙などをつめて水の落ちる速度や水滴の粒の大きさを調節しました。そこから作り出されるリズムよく落ちる水滴の音、絶え間なく流れ落ちる水の音かすかに聴こえる繊細な音などをあちこちで響かせながら、自分にとってのきれいな音や楽しい音を探しました。

最後に全員で一斉に装置に水を入れ、水滴の音を楽しみました。

これは、その時にこどもたちが作り出した音の様子です。

午後からは水滴のかたちを表す「水玉大作戦」という活動を行いました。

活動の前に、当館で開催中の「イッタラ展-フィンランドガラスのきらめき-」で展示されている水をイメージさせる作品を見て、水がどんなかたちに変化したものなのかを考えてみました。

アトリエに戻り「水玉大作戦」。水玉大作戦とは、講師の中島さんが長崎県内のあらゆる場所で手掛けてきたワークショップです。紙の上にスポイトで色水を落とし、偶然できた水滴のかたちを基にパンタグラフを使って拡大しました。それを青色のステンドシールに写し取り、ガラス窓に貼ってみました。

最後に、実際に水を使って表現してみて気づいたことや思ったことを発表しました。

こどもたちからは、

「水滴を落とす高さや入れ物を変えることで、水滴の音が変わることがわかった。」

「ホーロー鍋を水受けの容器にすることで、洞窟で落ちる水滴の音みたいになった。」

「水の音にもいろいろあることに気づいた。」

「展覧会で見た水のかたちを表した作品を作った人は、水のいろんなかたちをすごくよく見て作ったんだと思った。」

などの感想がありました。

こどもたちが水の音とかたちを意識し向き合うことで、水に対するイメージや認識が変化する活動になったのではないかと思います。

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