第3回こどもアートクラブ「カラフルペインティング」

9月10日(土)、3回目となるこどもアートクラブを実施しました。最終回となる今回は、「カラフルペインティング」と題し、長崎在住のアーティストである井川惺亮さんに「流し絵」の制作プロセスを教えてもらいながら、みんなで大きな作品をつくりました。こどもたちが自宅から持ち寄ったお菓子の箱にも色をつけて展示し、インスタレーション作品に仕上げました。

井川さんの紹介後、井川さんの作品展(当館常設展示室 第2室にて2022年10月10日まで開催)を鑑賞し、作品の見方やつくり方についてお話を聞きました。

アトリエに戻り、流し絵制作スタート!使う色は、青、黄、橙、緑、紫の6色。井川さんが制作するとき、黄色からはじめ、最後に紫をつかうというルールがあるそうです。なぜその順番かというと、黄色は他の色も受け入れやすいので最初に使い、紫は透明度があるので、最後に使えば色が重なりやすいからとのこと。また黄色の補色が紫だから、という理由もあるそうです。

今回の流し絵では、5mのケント紙を使いましたが、絵の具がこぼれ落ちないよう、周りにへりをつけ、箱状にして、そこに絵の具を落とし、紙を傾けることで絵の具を動かします。その絵の具をいろいろな方向に流すことで、予想もしない線が生まれていきます。

どの位置から絵の具を入れるか、どのように高低差をつけるとイメージに近い線ができるかなど、お互いに考えながら1色ずつ流し、偶然できるカラフルな模様を重ねていきました。

それぞれ持ち寄ったお菓子の箱にも、絵の具を入れて流し絵をしました。

お菓子の箱はお菓子がなくなれば役目を終えますが、捨てずに色をつけることで、すてきな作品に生まれ変わりました。

完成した作品をカフェ前のガラス面に展示。美術館の中からも外からも見えるよう、高さや向きなど、鑑賞する人のことを考え展示しました。

展示した作品を井川さんと一緒に鑑賞しました。みんなで協力してつくった大きな作品と、自分の家から持ってきたお菓子の箱が一緒に展示されることで、迫力ある作品に仕上がりました。

最後に作品を背景に記念撮影。展覧会の作品鑑賞からはじまり、大きなケント紙をつかった共同制作とお菓子の箱を使った制作、そして作品の展示までを体験した最終回でした。なお、作品は9月10日(土)~17日(土)まで、館内と外から鑑賞できるように展示しました。

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