第3回こどもアートクラブ
「写真で語るながさき」
9月16日(土)に第3回こどもアートクラブを実施しました。9月12日から開幕した「東松照明と長崎」展に合わせて今回は「写真で語るながさき」というプログラム。写真家・東松照明は長崎でどのような写真を撮っていたのだろう・・・まずは展示室へ作品を観に行きました。

11時02分をさした時計の写真を観た瞬間、「原爆が長崎に落とされた時間だ!」「8月9日の長崎かな」とすぐにピンときたこどもたち。この作品を起点に長崎にあるモノ、長崎に住む人、長崎の街並が時間の流れと共に移り変わっていくさまや変わらないままのものが写真の中には映し出されており、1点1点をじっくりと見つめながら、こどもたちは写真から発せられるメッセージを感じ取っていました。
そして時の流れは続いていることを改めて確認し、「2023年9月16日わたしがみつけたながさき」をテーマに外に出て写真を撮りに行く活動をスタートさせました。

早速、紙のスケールを片手に切り取りたい風景を探しながら町歩きに出かけました。空を見上げたり、地面に這いつくばったりして視点を変えながらおもしろい構図を探し、iPadで撮影しました。

アトリエに戻ってきてからは、自分が撮影した写真の中から3枚をセレクト。グループごとにiPad画面で確認しながら残したい写真を決定していきました。

午後からは、セレクトした写真を見ながら撮影時に考えたことや気づいたことを付箋に書き出しました。そしてそれらの写真を集めてどのように見せるかを考えながら壁に貼っていきました。

▲G1:「すきまから見える風景とそうでない風景に分けてみました。」

▲G2:「撮影した時間を時系列に並べてみました。」

▲G3:「一人ひとりのおもしろい視点の写真を集結させました。」

▲G4:「芝生のある風景と地面から空へ向かう視点の動きを並べてみました。」

同じ場所や風景を歩いていても見えているものや選んだ理由はさまざまで、それぞれに込められた思いが伝わるとてもすてきな作品ばかりでした。
「東松照明と長崎」展 常設展示4室にて11/12(日)まで開催中!!