紙のひだ襟をつくろう

長崎県美術館は長崎ゆかりの美術とスペイン美術をコレクションの核とし約8,000点の作品を収蔵しています。なかでもスペイン美術「須磨コレクション」の中には、何百年も昔の作品があり、当時の文化や風習を垣間見ることができます。
今回は、肖像画に描かれた人物が身につけている「ひだ襟」に着目します。
ひだ襟とは、16世紀半ばから17世紀前半のヨーロッパにおいて王侯貴族やお金持ちの市民の間で流行りました。日本においても、戦国時代から江戸時代初期に、南蛮貿易でひだ襟がもたらされました。
当館にも、ひだ襟を付けた肖像画作品がありますので、ここで一部ご紹介します。
《フエンテス伯爵》1600年頃
フアン・パントーハ・デ・ラ・クルス

《アントニオ・ペレス(?)》16世紀後半
アロンソ・サンチェス・コエーリョ?

本来、
ひだ襟は布でつくるものですが、今回は紙を材料につくってみましょう。
<材料・道具> ※一般的なサイズの場合
A4サイズの紙3枚、リボン、はさみ、のり、穴あけパンチ、ヘアピンなど
※小さいお子様の場合は、A4サイズの紙2枚で十分です。お好みで調整してください。

<つくり方>
①3枚のA4サイズの紙を半分に切り、図のように折り目をつけていきます。

②パーツを6つ作ったら、のりで繋ぎ合わせていきます。


③ 端から1cm程度のところに、穴をあけていきます。

④首の周囲の、約2倍の長さのリボンを、穴へ通していきます。ヘアピンなどを使うとスムーズです。



⑤身につけて、ひだのバランスを調整すれば完成です!

実際に身につけると、なんだか特別な気分になります。作品の登場人物になりきってみると、作品鑑賞が深まるかもしれません。