★平成27年度 第11,12回コレクション・イン・フォーカス報告
いよいよ年度末になりました 第11回と第12回(最終回)コレクション・イン・フォーカスについてご報告します
第11回は2月21日(日)に「長崎の伝統産業-三川内焼を中心に-」と題しての講座でした講師は 川口佳子 学芸員です
昔から窯業が盛んな地域である肥前一帯波佐見焼、対州焼、現川焼、長与焼、亀川焼、鵬ヶ崎焼など様々な焼物がある長崎県の中でも特に佐世保・三川内焼の発展と所蔵作品について紹介する講座でした
戦国時代末期に始まる三川内焼の歴史を軸に出島経由で輸出されヨーロッパの王侯貴族に人気の「卵殻手」の話や明治から大正にかけて停滞気味であった三川内焼を復興させた先人たちのエピソード、また、プロダクトデザイナーやアーティストとコラボレーションした新しい三川内焼の事例も紹介されました
三川内焼の堅実な継承と新たな可能性を感じることができる講座でした
第12回は3月6日(日)でした最終回を飾るテーマはズバリ「建築作品としての長崎県美術館」
講師は引き続き 川口学芸員でした
隈研吾氏がデザインした当館の、作品としての特徴や建築史による意義について知ることができる講座でした
設計段階から31回もの検討会議を経て完成するまでのプロセスのほか、隈氏の他の作品や他の建築家の作品と比較しながら当館の特徴や魅力を味わうことができました
第1回から11回まで収蔵作家や作品を中心にとりあげてきた本講座でしたが、美術館自体の芸術的魅力を発信できる機会であった今回は、本年度の最後を飾るにふさわしい講座となりました。
12回のシリーズで当館の魅力を発信した「コレクション・イン・フォーカス」楽しんでいただき誠にありがとうございました新年度もよろしくお願いします!