コレクション・イン・フォーカス第4回、第5回です
コレクション・イン・フォーカスの第4回と第5回がありましたのでご報告します
第4回は、7月19日(日)にありました。当館所蔵の彭城貞徳(さかきていとく)と横手貞美(よこてさだみ)の作品の修復活動に焦点を当てたお話を聞くことができました講師は、修復家の 堺智子さんです
絵画の修復活動という特殊な領域についての非常に専門的なお話の数々でしたが、修復のために事前に行う作品の状態調査や実際の処置方法などが数多くの画像資料を用いて示され、とてもわかりやすかったです
第5回は、8月2日(日)でした。「現代スペイン・リアリズムの諸相」と題し、学芸員の森園さんが講師を務めました。講座では、当館所蔵作家であるスペインのアントニオ・ロペスとエドゥアルド・ナランホ、マヌエル・フランケロの3人について取り上げました
はじめに、「リアリズム」という美術用語を簡潔に定義し、スペインでのリアリズムの伝統や特徴がわかりやすく示された後、各作家に触れていきました
特に、2013年度に当館で自主企画展を開催した現代スペイン・リアリズム界の巨匠アントニオ・ロペスの紹介には長い時間が費やされ、興味をそそりました
最後に紹介したマヌエル・フランケロについては、最近開催された展覧会において、表現手段が細密に「描くこと」から「写真」に変化したという話を聞き、衝撃的でした
参加者アンケートでは、毎回ほぼ100パーセントの満足度ををいただいております今後とも、充実した内容をお届けして参ります
ご期待ください!!
当館学芸員や専門家が行う連続レクチャー「コレクション・イン・フォーカス」全12回。当日受付、聴講無料です
次回は9月6日(日)です。バレンシア出身の作家マノロ・バルデスの活動について、所蔵作品にも触れながらご紹介します。講師は野中明 学芸員です。今後の予定はこちらをクリック!