ワークショップ「はじめてのエッチング」がありました
1月16日(土)に版画のワークショップ「はじめてのエッチング」を行いました
19人の方にご参加いただきましたありがとうございました
このワークショップは2月21日(日)まで当館で開催の「レンブラントハウス美術館所蔵 レンブラント版画名品展」の関連事業でした
エッチングというのは版画の一種です。小学校で経験した紙版画や木版画は凸版(とっぱん)といって、出っ張ったところについたインクを刷り取る版画ですが、エッチングは凹版(おうはん)の一種です
滑らかな金属板の表面を腐食させて(サビつかせて)できたガサガサした部分だけについたインクを、高い圧力をかけて紙に刷り取る版画です
ちょっとわかりづらいですね…
アトリエに集まったら、まずは下ごしらえです版画の原版となるツルツルの銅の板にグランドという防蝕材(サビさせない液体)を塗っておきます↓
塗った防蝕材を乾かす時間で、「レンブラント版画名品展」を鑑賞しました
展覧会案内は、担当学芸員の福満さんでしたレンブラントさんや展示作品のことについて、とても詳しくわかりやすいお話を聞くことができました
超ラッキー!!
アトリエに戻ったらさっそく制作開始です先のとがったニードル(コンパスの針先のような道具)で、銅板に思い思いの絵を描いていきます
描いた銅板を腐食液に20分ほど浸すと、ニードルで描いた部分だけが腐蝕します
グランドをリグロイン液できれいにふき取って…
黒インクを銅板にのせますツルツルの銅板表面のインクをふき取ると、ニードルで描いた部分(=腐食した部分)だけにインクが残ります
インクの残った原版のうえに刷り紙をのせ、上図のプレス機上に置き、ハンドルをゆっくり回転させると作品の刷り上がりです
最後に鑑賞会をして、お互いの作品を見てみました
地元長崎在住の当館ワークショップ常連の方から、遠くは千葉県よりはるばるご来館された方まで
経験者も初心者も
一緒に作りました
ちょっと恥ずかしそうでしたが
皆さんお互いの作品を見て、それぞれの作者が語る作品のテーマやイメージを聞きながら出来栄えを楽しんでおられました