布団をかぶってコソコソ
長崎県美術館と釜山市立美術館との合同企画展「明日を拓く日韓合同こども美術交流展」に関連して、長崎会場でも、8月21日(金)と22日(土)に韓国から先生をお招きして、みんなでつくる楽しい絵のワークショップを計3回開きました。
題して・・・「布団をかぶってコソコソ」
韓国の伝統工芸であるジョガッポ(たくさんの布の端切れを縫い合わせて作る風呂敷)にちなんだユニークなワークショップです。釜山市立美術館の教育普及事業として行なったことがあるのだそう。
はて、日本の子ども達の反応はいかに!?
今回の先生は、韓国で活躍する現代芸術作家・蔡 承希(チェ・スンヒ)先生です。
韓国の文化についてわかりやすく教えていただきました
とっても気さくで、フレンドリーな方でした。
特別ゲスト
講師/蔡 承希(チェ・スンヒ)氏(釜山市出身 現代アート作家 新羅大学講師)
通訳/沈 智炫(シム・シヒョン)氏、川野 友子氏
子ども達は、先生の指導のもと、みんなをすっぽり覆ってしまうくらいの、お布団みたいな大きなジョガッポを共同制作していきます。
韓国ではひとつのものをみんなで共有するということは親しい友達の証。
参加した子ども達は、初めて会った同士ばかりでしたが、みんなで一つの作品を作りながら、新しい友達を作っていきました。
最初は自由に話しをしながら、お互いのことを知っていきました。
友達の事がが何となく分かってきたところで、12色の染料の中から友達をイメージした色を選びます。
選んだ色を使って、布にお友達をイメージした形を点で表現していきました。
まっ白な布にカラフルな色彩があふれていきます。
花火みたいだったり、色とりどりのビーズみたいだったり。
ひとつひとつが、今日出会った友達の色、友達の形です。
一人ひとりの一枚が完成したら、今度はそれを丁寧に紐でつなげていきます。全部つなげ終わったら、大きなジョガッポの完成です
最後はこのジョガッポの中で遊んじゃいます
ジョガッポの下に潜り込んだり、くるまったり、寝転がったり。みんな大興奮です
ワークショップのタイトルにあった「コソコソ」は、実は韓国ではソクタク ソクタクと言い、「友達となかよくおしゃべりする」という意味だったのです。
ワークショップが終わる頃には、子ども達もさっき会ったばかりの友達ともう大はしゃぎしていました。
みんなで作った大きなジョガッポの中で、子ども達も思いっきり「コソコソ」できたようです。