平山郁夫展「子ども向けおしゃべり鑑賞会」
「没後5年 ー求道と鎮魂の絵画ー 平山郁夫展」会期中の8月3日(日)と10日(日)に「子ども向けおしゃべり鑑賞会」を行いました
午前と午後に分けて計4回、あわせて119名のみなさんにご参加いただきましたありがとうございました
小学生から中学生、そして大人の方まで、幅広い年齢層のみなさんと“おしゃべり”をしながら作品を鑑賞することができました
平山郁夫さんが好んでテーマとした仏教のコーナーでは、作品を見ながら、描かれた情景や画面に秘められた物語を参加したみなさんに想像していただきました。
こちらは《求法(ぐほう)高僧東帰図》という作品を鑑賞している場面です
「あれは朝日だろうか、夕日だろうか?」
「歩いているお坊さんたちは疲れ切っているようだ」
「背景の輝く太陽は、仏様の教えの象徴ではないだろうか?」
「お坊さん達は、疲れているように見えるが、後ろに行くに従って頭が上がってシャキッとしている。もしかして、だんだんと悟りに近づいている姿を表現しているのではないだろうか?」
参加した方々の考えたことや想像したことを聞いていると、まさに作品の核心部分に迫っているかのようでワクワク、ドキドキしてしまいました
平山郁夫さんは、仏教やシルクロード、世界の遺跡をテーマに作品を描くことを通して、平和な世界の実現を心から願った画家でした
参加したみなさんは、おしゃべり鑑賞会の終了後も展示室のあちこちで、自分の目と心で感じ取った平山芸術の世界との“おしゃべり”をじっくり楽しんでいらっしゃるようでした
「没後5年 ー求道と鎮魂の絵画ー 平山郁夫展」 会期は8月31日(日)までですご来館を心よりお待ちしております!!