手の遊びから生まれてくるカタチ
9月12日まで開催された展覧会「長崎の現代作家3 城戸孝充/中島洋和」展の関連企画として、作家・城戸孝充氏を講師に迎えた、ワークショップ「手の遊びから生まれてくるカタチ」を8月21日・22日に開催しました。
みなさんは、ポケットの中になにかが入っているとき、それを触ったりして遊んだことはありませんか?また、バスの整理券やガムの包み紙を知らず知らずのうちに、折り曲げたりして遊んでいたことはありませんか?
今回のワークショップでは、そうした無意識の手の遊びを、3つの活動を通してカタチにし、城戸さんの作品の制作過程を体験しました。
参加者は、小学1年生から大人までの男女です。親子や友達同士等と様々でした。
「無意識って?」・・・いったいどんなワークショップだったのでしょうか。
①ねんど
粘土をこねて、「人や動物」みたいに具体的なカタチではない、「無意識」のカタチをつくりだします。絵の具も使ってカラフルに。
最初は戸惑っていたみんなも、触っているうちにだんだんと不思議な面白いカタチができました!
②ドローイング
色鉛筆にクレヨン、パステルなどなど。アトリエのあらゆる画材をつかってドローイング。
たくさんのペンを束ねて虹色に。マーカーを倒して偶然の軌跡。目隠しをして描く人もいました。次から次へと、どんどん紙をかえて挑戦。
アトリエの壁面が、みんなのドローイングで埋め尽くされました。
こうやって自分の作品と向き合ったり、他人の作品と比べてみたりすると、自分の性格がわかってくるなぁ・・・という声も。
みんなのびのびと描いていて、とても楽しそうでしたよ
③ロウ
ロウソクのロウを溶かして、水の中へ!
固まらないうちに水の中でこねてカタチをつくります。
一瞬の手の動きで様々な作品が生まれていきます。
あっという間に冷えて固まってしまうので考える暇はありません。
できた作品はプールに浮かべて鑑賞会もしましたよ。
色とりどりのロウ。無意識に形作られた作品なのに、よ~くみるといろんな形にみえてきます。
不思議ですね
さいごに、城戸さんの展覧会を鑑賞しました。
「無意識」って、ことばで聞くと難しいけれど、
「無意識」から生まれたカタチは不思議と神秘的。
学校とは違った、現代美術の
夏休み体験ができました