版画ワークショップ「はじめてのリトグラフ」がありました。(その1)
シャガール展関連企画として、6月23日(土)・24日(日)の2日間にリトグラフ体験のワークショップを実施しました。
長崎市戸町のご出身で、現在は神奈川県で版画の工房をされている城戸宏氏を講師にお招きし、シャガール展の版画作品の解説や実演をまじえて、参加者のみなさんに版画に親しんでいただきました。
リトグラフは専用の版やプレス機が無いと作れないため、今回のワークショップではポリエステル・リトグラフ版と銅版画プレス機を使って制作しました。
まず、デモンストレーション用に、参加者のみなさんでポリエステル・リトグラフ版に寄せ書きをします。
ソリッドマーカーという硬いクレヨンのようなものと油性マジックを使いました。(ピンクと黄色のところがマジックです。)
ドライヤーでよく熱を加えます。
次に、水に浸したスポンジで軽く全体をなでます。この時の水加減はとても重要で、付けすぎるとインクに水が混ざってしまいますし、少なすぎると余白にインクが付いてしまいます。
水をつけたらインクをのせます。
水を付け、インクをのせ、といった作業を2~3回繰り返します。
インクがのったら紙をのせプレス機に通します。緊張の一瞬です。
こんな感じに仕上りました
マジックで描いたところも、のせたインクが黒なので、すべて黒になります。
リトグラフは、描写したものをそのまま表現できる版画なので、シャガールなどの画家も好んで制作していました。
平版の原理がなんとなくつかめたところで、いよいよ制作です。