第2回コレクション・イン・フォーカス報告
8月19日(日)は、今年度2回目のコレクション・イン・フォーカスでした。
タイトルは「木版画家 上野誠の見た長崎」講師は、福満葉子学芸員でした(*^-^*)
政治運動が原因となるトラブルなど、聞いているだけでも大変なエピソードから講座が始まり、版画家上野誠さんがこれからどうなるのか、とても心配な幕開けでした。明治以降の「創作版画運動」のことやケーテ・コルヴィッツから大きな影響をうけたことなど、これまでほとんど知らなかった上野さんのことを知ることができました。
次第に非核、反戦のまなざしが深まり、変化していったのが興味深かったです。
そして、原爆や長崎をテーマとした制作を重ねるうちに……なんか、力強く、抽象的に変わってきたと思いませんか?!その過程が、数々の作品の映像とともに紹介されたので、表現の変化を眼で見て実感することができました。
上野誠さんの作品は、なんと、東欧圏や旧ソ連などで高い評価を受けていたそうです!ある国では、切手にまでなったそうですよ!!オドロキΣ(・□・;)
「平和と反戦の版画家」というイメージが強すぎたのでしょうか?日本国内ではあまり名前が知られていないことを残念に思いました。
少しずつですが、再評価の動きもあるということ。今後、さらに上野誠作品への関心が高まってほしいものです。
毎回、当館コレクションの新たな魅力を発見することができる「コレクション・イン・フォーカス」聴講無料、皆さん、ぜひご参加ください!(^^)!
次回の予定は9月18日(月・祝)11時から「野口彌太郎と長崎」です。