連続レクチャー:コレクション・イン・フォーカス 第3回、第4回ご参加ありがとうございました! 

月に一度、当館学芸員が行う所蔵作品・作家についてのレクチャー「コレクション・イン・フォーカス」その第3回と第4回の様子をまとめてご紹介します。

第3回の題目は、「長崎出身の明治期の三大洋画家」講師は当館学芸員の 森園 敦 でしたビール

当初予定した「明治洋画の黎明期―彭城貞徳を例に―」というテーマを変更し、明治期に活躍した長崎出身の三大洋画家である、彭城貞徳、山本森之助、渡辺与平の活動と相互の関係について、当時の日本洋画壇の大きな流れと照らしながら紹介する内容でした!
長崎出身の3人の絵描きの人生は、同時期に生を受けながら、おそらくほとんど関係を持たなかったであろうという結論が、当時の日本洋画壇の動向を示した年表資料を基に分かりやすく導かれていきましたオッケー

第4回の題目は、「エドゥアルド・アロージョ《ハエの楽園》について」 講師は当館学芸員の 福満 葉子 でした四葉

アロージョの作品のテーマやその特徴などを分かりやすく解説する内容でした星
独学で画家となり、フランコ政権の崩壊までのほとんどを外国(主にパリ)で過ごしたアロージョは、政治状況から美術史までの様々な対象への批評や、亡命者の悲しみや孤独などを作品のテーマに求めましたスペード
作品《ハエの楽園》については、そのテーマや構図、あるいは画面上の二つの肖像や上下逆さまの乳母車、周囲に配されたハエが象徴しているものについて解説を聞くことができました。その中でも作品に描かれたポル・ボウという土地についてのお話は興味深いものでしたむむっ
展示室の中でもインパクトがあるこの作品には、暗い政治的な背景や死が描かれており、作家の思想が強く反映されていることを理解できる場となりましたオッケー

回を重ねるにつれ、本講座が徐々に周知、定着し、確実なファンを獲得しつつあることを感じていますにぱっこれからもよろしくお願いしますハート

月に一度、当館学芸員が行う所蔵作品・作家についてのレクチャー「コレクション・イン・フォーカス」全11回。
次回は9月7日(日)「スペイン黄金世紀の美術―教会と王国―」
フアン・カレーニョ・デ・ミランダ《聖アンナ、聖ヨアキム、洗礼者聖ヨハネのいる聖母子》(1646-55年頃)などについてお話しします。

講師は当館学芸員の 豊田 唯 です。ご期待ください!!

今後の予定について、詳しくはこちらをクリックしてください。

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