長崎県美術館 メルマガ(vol.6)

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長崎県美術館 メルマガ(vol.6)
配信日時
2005/9/23 12:36
本文
(vol.6)────────────────────────────

メルマガ長崎県美術館

□───────────────────○2005/9/23(毎月1回発行)

美術館エントランスロビーのガラスに映りこむ空の景色も秋の気配が漂っ
てきました。
正岡子規は「夏雲は岩の如く、秋雲は砂の如く、冬雲は鉛の如く…」と表
現しています。「砂の如く」と表現された秋の雲は、いわし雲やうろこ雲
と呼ばれ、魚の群れや小石を並べたように見えます。
過ごしやすくなったこの季節にゆっくりと「自分の時間」を過ごしてみて
はいかがでしょう。
10月1日から始まる「レアル-スペイン美術の現在」では、ミロ、ピカソ、
ダリなど20世紀絵画における「巨人」の作品や、シシリア、ムラドなど
現代作家の作品を展示します。スペイン美術の本質を感じながら、「私の
お気に入りの1枚」を探しに美術館に足を運んでみませんか?

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INDEX
《最新情報》
1)展覧会情報
■企画展 10月1日(土)- 11月13日(日)
 「レアル-スペイン美術の現在」
■常設展
 常設展示室1 9月27日(火)- 12月11日(日)
       「富永直樹彫刻展」
 常設展示室2 9月27日(火)- 12月11日(日) 
       「松尾敏男展」
 常設展示室3 6月29日(水)- 12月25日(日)
        「須磨コレクション 1」
 常設展示室4 10月12日(水)- 12月11日(日)
  「ダリ版画展」
 常設展示室5 9月27日(火)- 11月13日(日)
  「スペイン近現代美術 2」

2)注目イベント
■企画展「レアル-スペイン美術の現在」 関連イベント
 ◎講演会 10月2日(日)、9日(日)、16日(日)、23日(日)
 ◎学芸員によるギャラリートーク
 ◎映画上映会10月10日(月/祝)、15日(土)、22日(土)、29日(土)
 ◎プレゼント企画
  日通旅行 スペイン8日間(ルックワールド)ペア1組2名様ご招待
     
■教育普及・生涯学習プログラム 移動美術館
 会場:諫早市森山町(諫早市立森山図書館)
 会期:10月15日(土)- 24日(月)8日間
    ※10月18日(火)、20日(木)は休館日 
 料金:無料
 ◎鑑賞教室:10月19日(水)14:00-
 ◎ワークショップ(場所:茶の間ホール)
  シルクスクリーン技法を学びます。
  1回目 10月19日(水)13:30-15:30
  2回目 10月23日(日)10:30-12:30
 ◎演奏会(場所:茶の間ホール)
  10月23日(日)14:30-15:30

■アートミュージアム「イブニング・ライブ」
 9月25日(日)『哀愁の空』 by長崎大学
 10月9日(日) by活水女子大学
10月23日(日) by長崎大学

3)カフェ 大人の楽しみ方 「レアル-スペイン美術の現在」セットメニュー
4)今月のピックアップ  「レアル-スペイン美術の現在」学芸員の話
5)アートボランティア   今月のパーソナリティ
            「学芸補助ボランティア 増山 陽子さん」
 

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《最新情報》

1)展覧会情報
■企画展 10月1日(土)-11月13日(日)
「レアル-スペイン美術の現在」
国内に所蔵される作品を集めた第一部と、スペインの個人所蔵家からの
借用作品による第二部の二つのセクションで構成されます。第一部は
「ピカソから21世紀へ─国内所蔵作品に見るスペイン美術の冒険」と題
しピカソ、ミロ、ダリという20世紀絵画における「巨人」たちの冒険か
ら、戦後の巨匠タピエス、そしてレアリスモ(スペインで展開した写実
主義)の代表的画家ロペス・ガルシアやナランホ、そして独自の抽象的
表現を追及するシシリアやムラドといった現代作家たちまでの作品を
展示します。第二部は「抽象と写実─スペインからのメッセージ」と題
 して、カノガール、ウルクロ、カルメン・ラフォンらの、主に2000年以
 降に制作された作品を中心に、「抽象」と「具象」という二つの造形的
 側面からスペイン現代美術を紹介します。

 ◆開館時間:10:00-20:00(入館は19:30まで)*最終日は18:00まで
 ◆休館日:10月11日(火)、24日(月)
 ◆観覧料:一般900円(700円)/大学生700円(500円)/中高生500円
      (300円)/70歳以上700円(500円) ※小学生以下は無料
 ◎(  )内は前売りおよび20名以上の団体割引料金です。
 ◎前売券は、お近くのチケットぴあ(Pコード:686-218)、ローソン
  チケット(Lコード:82482)、KTNソサエティ、浜屋プレイガイド、
S東美プレイガイドの取扱店でお求めいただけます。
 ◎障害者手帳保持者及び介護者1名までは5割減額いたします。
 ◎常設展年間フリーパスをお持ちの方は、当企画展を団体割引料金でご
覧いただけます。
 ◎当企画展の観覧券をお持ちの方は、常設展を団体割引料金でご覧いた
だけます。

■常設展 
 常設展示室1 「富永直樹彫刻展」 9月27日(火)-12月11日(日)
     本県の名誉県民であり日展を中心に活躍する富永直樹の
        彫刻を展示します。
※今回は彫刻に触ることができます。また視覚障害者の方の鑑賞補助を
  ボランティアの方々にお願いしています。キャプションは点字、拡大
  文字も用意しています。
 常設展示室2 「松尾敏男展」 9月27日(火)-12月11日(日)
        院展を中心に活躍を続ける長崎出身の日本画家、松尾敏男の
        作品を紹介します。
 常設展示室3 「須磨コレクション 1」 6月29日(水)- 12月25日(日)
    15世紀から1940年代までの幅広いコレクションを誇る須磨
コレクションの中から厳選しご紹介します。好評につき、
会期を延長いたします。
 常設展示室4 「ダリ版画展」 10月12日(水)- 12月11日(日)
     羊皮紙に刷られた『哲学者の錬金術』シリーズを展示します。
 常設展示室5  「スペイン近現代美術 2」 9月27日(火)- 11月13日(日)
      須磨コレクションに見る近代スペイン美術と、バルデスなど
        の現代の作品をご紹介します。

2)注目イベント
■企画展「レアル-スペイン美術の現在」 関連イベント
 ◎講演会 14:00 - 16:00 ※定員:先着120名 聴講無料 ※会場:ホール
10月2日(日)「スペインの現代アートシーン 1」伊東順二(当館館長)
10月9日(日)「スペインの現代アートシーン 2」伊東順二(当館館長)
10月16日(日)「亡命者とスペイン美術」松田健児(上智大学講師)
10月23日(日)「ピカソ入門」福満葉子(当館学芸員)

 ◎学芸員によるギャラリートーク ※会場:企画展示室
学芸員が企画展の展示作品についてわかりやすく説明します。
毎週 水曜日/14:00-14:30、毎週 金曜日/18:00-18:30
※先着20名程度 聴講無料、但し観覧券が必要です。

◎映画上映会 ※定員:先着120名 入場無料 ※会場:ホール
10月10日(月/祝)・22日(土)
   16:00-「アンダルシアの犬」(15分・1928年・フランス)
 16:30-「サバイビング・ピカソ」(125分・1996年・アメリカ)
10月15日(土)・29日(土)
   16:00-「アンダルシアの犬」(15分・1999年・スペイン)
16:30-「オール・アバウト・マイ・マザー」
      (101分・1999年・スペイン)

 ◎プレゼント企画
  日通旅行 スペイン8日間(ルックワールド)ペア1組2名様ご招待
  どなたでもご応募できます。
  往復ハガキに住所・氏名・年齢・TELを明記の上、下記へご応募ください。    
  10月31日(月)必着。当選者の発表は11月6日(日)館内にて行います。
  〒850-0862 長崎市出島町 2-1 長崎県美術館
        「スペイン旅行プレゼント」係

■教育普及・生涯学習プログラム 移動美術館
 長崎県美術館では、県内の文化振興の一環として、収蔵作品を各市町村で
展示する「移動美術館」を開催いたします。今年度は、諫早市森山町、東
 彼杵町、小値賀町にて美術館の名品を鑑賞いただき、併せてワークショップ
 やギャラリートークをお楽しみいただきます。

 会場:諫早市森山町(諫早市立森山図書館)
 会期:10月15日(土)- 24日(月)8日間
    ※10月18日(火)、20日(木)は休館日 
 料金:無料
 ◎鑑賞教室:10月19日(水)14:00-
 ◎ワークショップ(場所:茶の間ホール)
  シルクスクリーン技法を学びます。
  1回目 10月19日(水)13:30-15:30
  2回目 10月23日(日)10:30-12:30
 ◎演奏会(場所:茶の間ホール)
  10月23日(日)14:30-15:30

■アートミュージアム「イブニング・ライブ」
 ※10月から冬時間に変更となり、1時間早くなります。
 

 ○9月25日(日)『哀愁の空』 by長崎大学
  ①17:30-18:00 ②19:00-19:30
 ○10月9日(日) by活水女子大学 
①16:30-17:00 ②18:00-18:30
○10月23日(日) by長崎大学 
①16:30-17:00 ②18:00-18:30
 ○9月25日(日) by長崎大学

『哀愁の空』
 目に見える秋、耳に伝わる秋、楽器が奏でる秋、
 秋の気配を音楽で表現しました。
 初登場の宮下茂先生のバリトンによるスペイン民謡と合わせ
 最後までごゆっくりお楽しみ下さい。

〔プログラム〕
 1 夜風に誘われて(アンドレギャニオン)
 2 風に寄せて 第2楽章(三上次郎作曲)
 3 チェロソナタ(山道由佳作曲)
 4 スペイン民謡から
   ①ラ・パロマ
   ②アイ・アイ・アイ
   ③ホタ
〈演奏者〉宮下茂(バリトン・教員)
  堀内伊吹(教員)、末冨陽子、加藤菜見子、山道由佳(ピアノ)
 下釜佳奈子(フルート)、石橋智美(クラリネット)
  池田祐希(ファゴット)、田辺清士(チェロ)
〈作曲者〉三上次郎(教員)、山道由佳(学生)

3)カフェ 大人の楽しみ方「レアル-スペイン美術の現在」セットメニュー

 スペイン カタラーナ地方のクリーム菓子 “クレーマ・カタラーナ”
 カタラーナ地方で親しまれているお菓子を美術館オリジナルスウィーツ
 として誕生させました。
 プリンとブリュレを足して2で割った食感とコクのある風味は、とて
もコーヒーと合うとご好評頂いています。
 企画展「レアル-スペイン美術の現在」と共に新に生まれ変わった
 “ヌーボー・カタラーナ”をどうぞご賞味下さい。
 大人の楽しみ方として、スペインのスパークリングワイン「カヴァ酒」
 とのセットをお勧めします。
 ○カタラーナ+コーヒーor紅茶 ¥650
○カタラーナ+カヴァ酒(ミニ)¥1,000

4)今月のピックアップ
「レアル-スペイン美術の現在」学芸員の話(福満葉子談)

この展覧会には、ピカソやミロ、ダリなど、超有名スペイン人作家たちの
作品が出品されますが、ここで取り上げる画家の名前には、皆さん、あま
りなじみがないと思います。彼の名は、アントニオ・ロペス・ガルシア
(1936年生まれ)。長崎県美術館のコレクションに彼の作品が1点だけ含
まれていて、もちろん本展にも出品されます。その作品の題名は《フラン
シスコ・カレテロ》といい、一見何の変哲もないおじいさんの肖像画なの
ですが、なんと26年間もかけて描かれたもの。よくよく見れば、絵の中で
 モデルが年をとった?というような、あるいは時間が層になって目に見え
 るような、そんな不思議な味わいのある作品です。「マドリード・リアリ
 ズム」という流派の中心人物であるロペス・ガルシアは、超絶技巧で人物
 や室内風景などを描く画家。日常的な光景をまるで写真のように描いた彼
 の作品は、どこか非現実的な気配と気品を漂わせ、一部に熱狂的なフアン
 もいるようです。おそろしく寡作な人でもあって、作品数が異常に少ない
 ことでも知られています。おそらく日本で見られるのは、長崎県美術館で
 だけ。この機に地味な肖像画の滋味をじっくりご賞味下さい。


5)アートボランティア   今月のパーソナリティ
 「学芸補助ボランティア 増山 陽子さん」

“美術館でボランティア”- なんか楽しそう - と、今春ボランティアデビ
ューした私。美術館情報も、いち早くゲット出来るし、お客さまの質問
を機にいろいろな事を調べたり、仲間や先輩、職員さんに教えていただ
く事も多々あり、思いがけない発見・出会いがあり楽しく通っています。
お勧めは学芸員さんのギャラリートーク!以前から絵を見るのは好きだ
ったものの自分の感性だけで見ていた私。特に現代美術は目からウロコ
でした。芸術の秋、皆様も美術館という素敵な非日常空間で素敵な時を
お過ごし下さい!そうそう、オシャレなカフェで食欲の秋も満喫できま
すよ-“勝手に美術館宣伝部?“からのお知らせでした。

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《長崎県美術館メールマガジン》
 配信中止・配信先変更は、以下のホームページからアクセスできます。
http://www.nagasaki-museum.jp/

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