長崎県美術館 メルマガ(vol.88)

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長崎県美術館 メルマガ(vol.88)
配信日時
2011/9/30 11:14
本文
(vol.88)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

メルマガ長崎県美術館

□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━○2011/9/30

INDEX

1)館長コラム

2)展覧会情報
 ・次回企画展「東京富士美術館所蔵 近代日本画『夢の競演』展」
 ・教育普及連携展「水はめぐる」

3)ワークショップ・スペイン美術史講座参加者募集!
  「水はめぐる」展関連企画
   ・おしゃべり鑑賞会

  「近代日本画」展関連企画
   ・子ども向けワークショップ「にほんがゴールド」
   ・日本画ワークショップ「人物画入門」

  「大人向け生涯学習講座3「スペイン美術史セミナー」
  ・第2回 スペインにルネサンスはあったのか?

4)イベント情報
 ・イブニングライブ『ながさき音楽祭スペシャル』
 ・ながさき音楽祭2011 
 ・Love Fes2011


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1)館長コラム
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「佐藤忠良さんと腕組み」   館長 米田 耕司
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残暑厳しい日々からようやく朝夕秋めいてきました。10月4日からは
「近代日本画『夢の競演』展」(12月4日まで)を開始します。
横山大観、川合玉堂、川端龍子の伝説の三巨匠競演も観られます。
芸術の秋の贈り物、ご高覧ください。

 さて9月の報告です。9月1-4日は交流協定調印後の釜山市立美術館での
「明日を拓く日韓合同こども美術交流展(釜山会場)」のオープニングに参加して
きました。同館評議委員でもある釜山広域市長夫人・李美子(イ・ミジャ)さんの
ご招待で市長官邸においてお茶会をしていただきました。また、立体造形作家
でもあるチョ・イルサン(チョは縦に十田日・イルサンは日相)館長の実家と
アトリエ訪問も楽しく忘れがたいことです。

 9月16日開催の教育普及連携展「水はめぐる」(11月13日まで)も
水の百態を芸術家がさまざまに表現した面白い企画です。
また、9月23-25日の三連休に行った「秋のわふ-美術館」は、和風の文化を
楽しみました。和のキッズたたみの間(日本の遊び)、和菓子作り、
ミュージアム茶屋(茶道)、ちんどん屋さん、人形劇、コンサートなど
館の内外を使って、秋の美術館の楽しいワークショップを多彩に展開しました。
当館の教育普及活動は、市民の皆様のご参加と当館のボランティア、
職員との協同で成り立つものです。創意工夫のある取り組みで、
県民の皆さんとともに楽しい美術館として成長して参りますので、
これからもどうぞご支援ください。

 どうも気になっていることがあります。実は彫刻家・佐藤忠良さんのことが
頭から離れません。3月30日に98歳で老衰により逝去され、翌3月31日には
各全国紙に訃報が掲載されたのでご存知かと思います。9月18日に
東京品川のホテルで「彫刻家・佐藤忠良さんを偲ぶ会」がありました。
若い頃からご交誼いただき、発起人の一人でもあったので参加してきました。
日本ではもちろん、海外でも高い評価を受け、現代彫刻を象徴する存在で
あっただけに誠に哀切を極める思いです。1987年の夏のことだと記憶しています。
杉並の永福町の佐藤さんのアトリエ訪問をした日に「舟越(保武)が、
腕組みの姿勢はいけない。人の前で腕を組むのは、防御、反抗の姿勢だ、
と書いていた。僕は舟越の前でよく腕組みをしている。彼はそう思って
見ていたのかな」とポツンと話された。佐藤さんの親友である彫刻家・
舟越保武さんは長崎とも馴染みが深く長崎市西坂の二十六聖人像の作者です。
当館で遺作展も開催しました。著名なエッセイストでもある舟越さんの
「大きな時計」(1992年刊)の巻頭の「腕組み」のことです。
私も腕組みをよくします。忘れていたわけではないのですが、つい腕を組むと
佐藤さんの言葉を強く思い出すのです。舟越さんは、同文の中で、
力士が控えに入った時例外なしに腕組みをし、防御の姿勢になる。
それは、すでに闘いが始まっているので、力士の腕組みは緊張感があって
とてもいい、と言っています。彫刻家は、しぐさや姿勢を見つめながら
こんなことを考えているのですね。



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2)展覧会情報
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■次回企画展(企画展示室)
○10月4日(火)-12月4日(日)
東京富士美術館所蔵 近代日本画「夢の競演」展
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東京富士美術館が誇る近代日本画コレクションを中心に、珠玉の名品約100点を
一挙公開。横山大観をはじめ、竹内栖鳳、菱田春草、上村松園ら、時代を彩る
巨匠たち50人の逸品が一堂に会します。中でも横山大観、川合玉堂、川端龍子の
3人が晩年「夢の競演」を果たした「第1回雪月花展」(昭和27年)三幅対の
特別展示は必見です。また、会期中は講演会、ギャラリートーク、ワークショップ、
コンサートなど多彩な関連企画を開催します。ぜひご参加ください。


本展概要について、詳しくはこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/whats_new/kikaku/index.html


関連企画について、詳しくはこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/whats_new/kikaku/event.html


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■教育普及連携展 (常設展示室第1・2室)
○9月16日(金)-11月13日(日)
「水はめぐる」
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「 水 」というと、何を思い浮かべますか?
雨が降った後にできる水たまり? 海や川?
それとも、いっぱい遊んだ後に飲む冷たくておいしい水?
水は人類が誕生するよりもずっと昔から存在し、何十億年もの間、地球を巡り続けています。
山に降った雨や雪は川を流れる水となり、やがて海へと広がっていきます。
そして、雲となってまた雨や雪を降らせます。
さまざまな姿を見せる「 水 」を、芸術家たちはどのように
表現してきたのでしょうか?

本展覧会では主に美術館収蔵品の中から水をモチーフとした作品を展示し、
様々に表される「水」について考えます。
小中学生を対象としたワークシートを配布するなど、子どもたちも楽しんで
美術に触れ合っていただける企画です。

詳しくはこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/whats_new/jousetsu/mizu.html


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3)ワークショップ・スペイン美術史講座参加者募集!
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■「近代日本画」展関連企画 ※事前申込制。
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関連企画一覧
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〇子ども向けワークショップ「にほんがゴールド」
 10月8日(土) 10:00-15:30
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展覧会で一番印象に残った作品の一部を、普段はなかなか触れることのない
日本画の絵の具を使って、金の色紙に描きます。
※定員になり次第締め切ります。

詳しくはこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/museumInet/sca/eveScheduleView.do?id=1780&command=education

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〇日本画ワークショップ「人物画入門」
 10月15日(土)・16日(日)・22日(土)の3日間通し 13:00-17:00
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人物(自画像)をモチーフに、3日間かけてF6号(409×318mm)程度の作品を
仕上げます。画材はご用意します。
※申込締切:9月30日(金)必着 

詳しくはこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/museumInet/sca/eveScheduleView.do?id=1781&command=education


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■「水はめぐる」展関連企画 ※当日受付
〇おしゃべり鑑賞会
 10月9日(日)、23日(日)13:00-14:00
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作品の中から発見したことや感じたことを、楽しくおしゃべりしながら共有してみませんか?

詳しくはこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/museumInet/sca/eveScheduleView.do?id=1776&command=education



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■大人向け生涯学習講座3「スペイン美術史セミナー」  ※事前申込制
〇第2回 スペインにルネサンスはあったのか?
 10月10日(月、祝) 10:30-12:30
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「太陽と情熱」だけに留まらない、スペインの多彩な美術の史的展開を、
所蔵作品の紹介も交えながら、6回の講義で概観する講座です。
第2回目は、「スペインにルネサンスはあったのか?」と題し、イスパノ=フラメンコ様式と
イタリア・ルネサンスの流入、エル・グレコ等についての講義です。

※本講座は、全6回開催されます。6回連続での受講受付は終了しましたが、
第3回(12月4日)以外は各回単独での受講を受け付けています。
※第2回の申込み期間:10月3日(月)-9日(日)


詳しくはこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/whats_new/kyouiku/spain.html


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4)イベント情報
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■イブニングライブ『ながさき音楽祭スペシャル』
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毎月第2・4日曜日の夕方から夜にかけて活水女子大学音楽学部と
長崎大学教育学部の音楽家のみなさんが素敵な音楽を奏でます。
今月は、ながさき音楽祭スペシャルバージョンとしてお届けします。

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○活水女子大学による演奏
 10月9日(日) (1)16:00-16:45 (2)18:00-18:45
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『フランスのエスプリ-木管五重奏と名品集』、
『ドイツ後期ロマン派の円熟-ブラームスはお好き?-』

客演として、チェリストの金子鈴太郎氏を迎え、ピアニスト井谷俊二との夢のコラボが
見どころです。


詳しくはこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/museumInet/sca/eveScheduleView.do?id=1777&command=lecture

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○長崎大学による演奏
 10月30日(日) (1)16:00-16:45(2)18:00-18:45
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『心の秋-木管楽器と弦楽器が、秋の抒情を奏でます-』

木管アンサンブルポエと県内外で活躍する卒業生との和やかなショータイムを
お楽しみ下さい。

詳しくはこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/museumInet/sca/eveScheduleView.do?id=1778&command=lecture


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■ながさき音楽祭2011 
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「ながさき音楽祭2011」は長崎県内各所で開催される音楽の祭典です。
当館でも下記コンサートを開催します。

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○風のアリア-芸術の風「長崎県美術館 風のアリア」
 10月25日(火)20:00開場 20:30開演
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第4回「マダム・バタフライ国際コンクールin長崎」入賞・入選者、オーケストラ
メンバーによる器楽アンサンブルなど

詳しくはこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/museumInet/sca/eveScheduleView.do?id=1826&command=lecture

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○ホルンと彫刻の調べ -〈Dialogue〉観る・聴く・触れるー
 11月5日(土)18:00-19:30
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音楽と彫刻のコラボレーション

詳しくはこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/museumInet/sca/eveScheduleView.do?id=1825&command=lecture

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■Love Fes2011
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長崎水辺の森公園で開催されるイベント『Love Fes2011』に、当館のショップ・
カフェが出店します。フレンチ界の巨匠・上柿元シェフこだわりのカレーがワンコインで
お楽しみいただけます。さらに、ショップ商品をお買い上げのお客様(各日先着50名様)に
ハートのフェルトブローチをプレゼントします!
ぜひお立ち寄りください。

また、当館屋外の大型ビジョン「アートビジョン」とホールでは、本イベントのテーマ
『愛』に連動した映像作品『Romance』を上映します。ぜひご鑑賞下さい。

Love Fes2011について、詳しくはこちら↓
http://www.ktn.co.jp/lovefes/

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○ショップ・カフェ出店情報
 10月1日(土)、2日(日)各日10:00-21:00
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◇会場:長崎水辺の森公園 出店ブース
※カレーは各日100食限定販売です。


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○「Romance」上映
 ホール上映会/10月1日(土) (1)15:30-16:15 (2)16:30-17:15(15:00開場)
 アートビジョン上映/10月1日(土)、2日(日)
             12:00-19:00の間、毎時00分から約45分間。
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JAGDAが編成したモーショングラフィックス展「Romance」の作品群を上映します。
当館ロゴをデザインした原研哉のほか、永井一正、佐藤可士和などJAGDA会員
85名が、恋愛をテーマに制作したモーショングラフィックスの競演です。


詳しくはこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/whats_new/event/index.html


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《お問合せ》長崎県美術館 長崎市出島町2-1 tel095-833-2110
【開館時間】10:00-20:00
【休館日】第2・第4月曜(祝日の場合は翌火曜)


《長崎県美術館メールマガジン》
 配信中止・配信先変更は、以下のホームページからアクセスできます。
http://www.nagasaki-museum.jp/

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