長崎県美術館メルマガ(vol.100)
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- 長崎県美術館メルマガ(vol.100)
- 配信日時
- 2012/9/30 16:26
メルマガ長崎県美術館
□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━○2012/9/30
INDEX
1)館長コラム
2)展覧会情報
・企画展「フィンランドのくらしとデザイン-ムーミンが住む森の生活」
・美術館コレクション展
3)教育普及・生涯学習事業
・長崎県美術館名品展 移動美術館 Art Moving in 平戸市
4)イベント情報
・イブニングライブ『ながさき音楽祭スペシャル』By活水女子大学
5)カフェ情報
・フィンランド展関連スウィーツ「フィンランド風パンケーキ ベリーソース添え」登場
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1)館長コラム
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「蝸牛と兎と亀 100号に寄せて」 館長 米田 耕司
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先月の99号では「開館からの総入館者数 300万人突破」を書きましたが、
平成17年4月22日創刊の本メルマガも100号を迎えました。
最初に頭に浮かんだのは、カタツムリとウサギとカメです。
北村西望先生の俳句に「たゆまざる 歩み恐ろし かたつむり」があります。
このカタツムリは長崎ゆかりです。北村西望が長崎の平和祈念像をつくっていた
ある夜。足元にいた小さなカタツムリが、翌朝行って見ると、10mもある像の
頂上に上がっていました。自分の半生と重ね合わせゆっくりだが着実に進む
「カタツムリの歩み」に感動して作った有名な句です。私が以前千葉県立美術館
設置準備の時期や学芸員であった若い頃から北村西望先生を存じています。
東京都立井の頭自然文化園の中にあったアトリエに彫刻関係の仕事で度々
訪問しました。その折にこの句を書いてくださいました。
ご本人から伺った話です。「私が美術学校に入った時、同級生は天才ばかり。
自分は天才ではない。他人が5年でやることを10年かけてでもやる。
いい仕事をするために長生きをするんです。」とおっしゃった。すでに100歳近い
先生に私が長生きの秘訣を訊くと、「自分は九州出身だから、食事の時は、
醤油よりも黒酢をかけるようにしている」。その頃はまだ黒酢ブームになって
いません。先生に健康法として黒酢を薦められました。西望先生の高弟で、
故・藤野天光(旧号舜正)がおり、千葉県市川市で制作活動をしていた
藤野氏は本県の故・富永直樹氏と兄弟弟子です。共に祈念像の制作助手を
務め台座に名前が刻まれています。長崎県南高来郡南有馬村(現・南島原市)
出身の西望先生から、「せいぼう」は、「本当は親の付けた名前は同じ西望でも
『にしも』と呼ぶのだ」と教示を受けました。
さらに、「ウサギとカメの話」を連想。子どもたちになぜカメがウサギに勝ったと思うか?
と質問すると、足の速いウサギが油断したからだ、という答えが多い。確かに
間違いとは言えません。ウサギはいつもカメを見ながら競走していました。
しかし、カメはウサギを見ていませんでした。カメは山頂の旗をみていたのです。
しっかり旗を見ながら一歩一歩と歩き続けていたのです。
メルマガ100号も、その積み重ねです。美術館の旗である目的・使命を
館職員一人ひとりが、目的を見失わず歩んで来た証でもあります。
このメルマガでは皆さんの一人ひとりとの結びつきを確かなものにして行きたいと
思っています。
「美術館は心のオアシス」、「生活のリビングルーム」として気軽に来られるように、
そして楽しい美術館を目指して参ります。どうぞこれからもご支援ご協力を
お願い申し上げます。
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2)展覧会情報
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■企画展(企画展示室)
○10月19日(金)-12月24日(月・祝)
フィンランドのくらしとデザイン-ムーミンが住む森の生活
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フィンランドのモダンデザインは、1950 年代以降、国際的に高い評価を得て、
その後の世界のデザインに大きな影響を及ぼしました。
本展は、ガレン=カレラからトーヴェ・ヤンソン、マリメッコまで、約350点の絵画、
建築図面、製品などを紹介し、フィンランドの生活文化・芸術・デザインの本質に
迫ります。
詳しくはこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/whats_new/kikaku/FinnishDesign.html
さらに、講演会や映画上映会、フィンランドの衣食住をテーマにしたトーク、
伝統工芸を作るワークショップなど、多彩なイベントが満載です!
ぜひご参加ください。
関連企画についてはこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/whats_new/kikaku/FinnishDesign_03.html
★関連企画ピックアップ
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皆川明講演会 ※往復ハガキによる事前申込制
〇12月15日(土)14:00-15:30(13:30開場)
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オリジナルデザインの生地から服作りを進めるファッションブランド
「ミナ ペルホネン」のデザイナー・皆川明氏が、文化やライフスタイルに共感する
フィンランドという国や自身のデザインについて語ります。
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レクチャー「大使館員ミッコが語るフィンランド-国と文化とイクメン事情」
〇10月20日(土)14:00-15:30 (13:30開場)
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フィンランド大使館の報道・文化担当参事官ミッコ・コイヴマー氏による
フィンランドについてのレクチャーです。
ご自身「イクメン」(=子育てに励む男性)でもあるので、男性の子育て事情についても
伺います。
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連続セミナー「フィンランド・デザインの楽しみ方」 全3回
〇第1回10月28日(日)、第2回11月11日(日)、第3回11月25日(日)
各日11:00-11:30
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デザインってどう見たらいいの?フィンランド・デザインの特徴って何?
こんな疑問を持つあなたのための入門的なシリーズ・レクチャーです。
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映画上映会「「マリメッコの奇跡」
〇10月28日(日)14:00-14:55(13:30開場)
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1979年に創始者が他界し経営危機に陥ったブランド・マリメッコが、
新しい女性CEOキルスティ・パーッカネンの指揮の下で堂々たる復活を遂げた
その軌跡に迫るドキュメンタリー。
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美味しいトーク「もっと知りたい!フィンランド」 ※事前申込制
〇11月17日(土)14:00-15:30(13:30開場)
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フィンランドってどんな国?フィンランド人の性格、日本との類似性や
フィンランドあるある!まで、アクアビットジャパン/タバタビトの丸山早苗氏が
基本を押さえながら、より生活や文化に密着した話を実際に現地で撮影した
映像を交えて伺います。(フィンランドのコーヒーとお菓子付き。)
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■美術館コレクション展(常設展示室)
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常設展示室の第1室から5室では、当館所蔵の長崎ゆかりの美術とスペイン
美術を年数回の展示替えにより随時ご紹介しています。
9月25日からは第4室で「渡辺与平の画業」が、9月27日からは第1室で
「平成23年度新収蔵品展」、第2室で「森正洋:フィンランド・デザインとの関わり 」
が始まりました。ぜひご覧ください。
現在開催中の展示はこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/whats_new/jousetsu/index.html
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3)教育普及・生涯学習事業
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■長崎県美術館名品展 移動美術館 Art Moving in 平戸市
〇2012年10月13日(土)- 10月28日(日)9:00-17:00
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このたびの展覧会では、長崎県美術館の収蔵品の中から、
平戸市の歴史・文化にふさわしい作品をご紹介いたします。
特に国内外の牛馬をテーマとした作品、穏やかな風景や教会が描かれた作品は
みどころです。あわせて、明治・大正期を生きた山本森之助の油彩画をはじめ、
平戸市ゆかりの鴨居玲・鴨居羊子の油彩画、日展理事長を務めた富永直樹の
彫刻など、長崎県を代表する作家の作品も出展いたします。(出品点数:23点)
◇会場:平戸市生月町博物館 島の館
※入場無料
詳しくはこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/museumInet/sca/eveScheduleView.do?id=978&command=mobile
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4)イベント情報
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■イブニングライブ『ながさき音楽祭スペシャル』By活水女子大学
〇10月14日(日)(1)16:00-16:45 (2)18:00-18:45
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毎月第2・4日曜日の夕方から夜にかけて活水女子大学音楽学部と
長崎大学教育学部の音楽家のみなさんが素敵な音楽を奏でるイブニングライブ。
今回は『ながさき音楽祭スペシャル』として、パーカッショニスト冨田篤氏を迎えて、
パーカッションと2台ピアノの華麗なるサウンドをお送りします。
◇会場|エントランスロビー
※入場無料
詳しくはこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/museumInet/sca/eveScheduleView.do?id=2097&command=lecture
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5)カフェ情報
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■フィンランド展関連スウィーツ
「フィンランド風パンケーキ ベリーソース添え」 *期間限定
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企画展「フィンランドのくらしとデザイン-ムーミンが住む森の生活」に関連した
オリジナルスウィーツが登場します。
フィンランドの家庭で愛されるパンケーキをイメージし、いちごやブルーベリーなど
3種類のベリーを使ったソースとアイスを添えたデザートプレートです。
この機会にぜひお試しください。
単品650円、スウィーツセット850円(税込)
提供期間:10月19日(金)-12月24日(月・祝)
営業時間:【9月-3月】11:00-19:00 (ラストオーダー フードメニューは17:30、その他は18:30)
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《お問合せ》長崎県美術館 長崎市出島町2-1 tel095-833-2110
【開館時間】10:00-20:00
【休館日】第2・第4月曜(祝日の場合は翌火曜)
《長崎県美術館メールマガジン》
配信中止・配信先変更は、以下のホームページからアクセスできます。
http://www.nagasaki-museum.jp/
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