長崎県美術館メルマガ(vol.120)
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- 長崎県美術館メルマガ(vol.120)
- 配信日時
- 2014/5/31 15:34
メルマガ長崎県美術館
□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━○2014/5/31
INDEX
1)館長コラム
2)展覧会情報
・片岡鶴太郎展-長崎椿-
・現代フランスを代表する日本人アーティスト 光の画家 松井守男展
・渡辺千尋の仕事
・所蔵名品展 長崎ゆかりの絵画
・タピエスとブロッサ
3)連続レクチャー:コレクション・イン・フォーカス
・第2回「パブロ・ピカソ《鳩のある静物》について」
4)ワークショップ参加者募集中!
・松井守男展関連企画 「松井画伯と“光”を描こう」※事前申込制
5)イベント情報
・イブニングライブ
6)ミュージアムショップ
・建築家ガウディの関連グッズ
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1)館長コラム
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「ディスカッションとシンポジウム」 館長 米田 耕司
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企画展「片岡鶴太郎展-長崎椿-」(-6月1日)と「渡辺千尋の仕事展」
(-6月8日)が好評裏に終わろうとしています。気がつけば連日の夏日到来。
着るものにも迷いますが、今はクールビズの半袖です。間もなく蒸し暑い梅雨と
真夏日の熱射病が心配な季節を迎えようとしています。
暑い時にはビールが浮かびます。お酒好きのドイツ文学者の友人と
飲んだ時に教示されたビールと文化の話が面白い。ドイツの食といえば、
ビールにジャガイモにソーセージがステレオタイプで、アルコールと言えば
ビールのことです。古代エジプト、メソポタミア発祥といわれるビールを
ドイツ人はいつ頃から飲んでいたのか。記録ではローマの歴史家タキトゥスの
『ゲルマーニア』にまで遡るそうです。2000年に及ぶドイツ人のビール好きは
直しようもないといわれます。ジャガイモは現在ドイツで130種ほど
栽培されています。内90種類が食用、残りが酒の醸造用と飼料用に
しているそうです。ジャガイモの原産は西暦500年頃のアンデス高原で、
16世紀にスペインに渡り、観賞用として栽培されます。ドイツには17世紀末から
18世紀初頭に伝わり、1770年の大飢饉の経験を経て食用として定着します。
したがって200年余りしかない栽培の歴史にもかかわらず、ジャガイモが
これほどまでにドイツの国民食として認められているのは、ドイツが発展させた
栽培法や品種の開発などの技術力によるといわれます。
「卓話」の語源は、英語ではテーブル・トーク(table talk)または
アフター・ディナー・スピーチ(after dinner speech)ですが、ドイツ語では
ティッシュレーデ(Tischrede)です。ティッシュ(Tisch)は「卓」、卓という言葉の
語源はギリシャ語のdiskosで「円盤」の意味です。ラテン語のdiscusを経て、
英語ではdishで「皿」の意味となり、レコードやCDにも使われます。
DJ=ディスクジョッキーはレコードを競馬の騎手のように巧みに操る人、
ディスコはダンス音楽を意味し、ともに円盤から派生した言葉です。
古代ゲルマンでは、もともと料理を盛る皿とそれを載せるテーブルの区別が
なかったため、英語では皿、ドイツ語ではテーブルと意味が分かれます。
ディスカッション(discussion=討論) もテーブルの前での話し合いであり、
卓話に通じるようになりました。
ヨーロッパの伝統的な文化である食事と語りの融合はギリシャのシンポシオン
(symposion)「饗宴」にみられるとおり古いものであり「シンポジウム」に
つながります。テーブル・トークもまた同様。前者は合議的性格を持ち、
後者は修辞学や雄弁術と結びついた演説の様相を帯びてきました。
ただし、お酒を伴う催しのため形式ばらないのが原則でした。通人と言われた
ドイツ文学者の森鴎外と内田百けん(けんは、門に月)の二人は、
趣味の一つが「食」でした。「趣味」という言葉は明治以降の翻訳語で、
英語のテイスト(taste)、ドイツ語はゲシュマック(geschmak)でそもそも
食事を味わうことで、味覚を表す語彙でした。ものごとの味わいを感じ取る力、
それが17世紀に美的感覚の持ち方もいうようになり芸術にも転用されるように
なりました。芸術も食も味わってみないと分からないものだ、という話です。
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2)展覧会情報
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■企画展示室
○2014年4月12日(土)-6月1日(日) いよいよ明日まで!
片岡鶴太郎展-長崎椿-
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芸能活動の傍ら絵画や陶芸など芸術分野で精力的に活動している片岡鶴太郎(1954-)。
本展は、本県ゆかりの「椿」や「あじさい」をはじめ、これまでの代表作約250点で
“画業を一望する”過去最大規模の展覧会です。
詳しくはこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/whats_new/kikaku/kataokatsurutaro.html
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■企画展示室
○2014年6月7日(土)-7月13日(日) まもなく開催!
現代フランスを代表する日本人アーティスト 光の画家 松井守男展
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フランスのコルシカ島と五島の久賀島にアトリエを構え創作活動をつづける画家・
松井守男(1942年愛知県豊橋市生まれ)の仕事を紹介。初期作品から最新作まで、
未発表作を含む約200点により「光の画家」の画業をたどります。
詳しくはこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/whats_new/kikaku/matsuimorio.html
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■常設展示室1・2
○2014年3月14日(金)-6月8日(日) まもなく終了!
渡辺千尋の仕事
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長崎市出身の渡辺千尋(1944-2009)。エングレーヴィングという難易度の高い
技法で独特の幻想的作品を残し、グラフィック・デザイナーとしても活躍、
更に長崎県有家町(現・南島原市)のセミナリヨ版画の復刻や頓珍漢人形の
再評価により長崎の歴史と文化の発掘にも尽力した彼の多面的な活動を紹介します。
詳しくはこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/whats_new/jousetsu/watanabechihiro.html
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■常設展示室1・2
2014年6月12日(木)-11月7日(金) ※2室は9月23日(火・祝)まで
所蔵名品展 長崎ゆかりの絵画
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当館コレクションの中から近代以降の長崎ゆかりの絵画を特集します。
明治以降、長崎は彭城貞徳や山本森之助、渡辺与平など優れた画家を輩出しました。
今回は、明治から現代に至るまでの当館が誇る名品の数々をご紹介します。
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■常設展示室4
2014年5月27日(火)-7月27日(日)
タピエスとブロッサ
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アントニ・タピエス(1923-2012)とジョアン・ブロッサ(1919-1998)。
カタルーニャ人としての誇りを抱きつつ、ともに戦後スペイン美術の可能性を切り拓き
その歴史に大きな足跡を残した二人の作家の仕事を、版画を中心にご紹介します。
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3)連続レクチャー:コレクション・イン・フォーカス
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第2回「パブロ・ピカソ《鳩のある静物》について」
〇6月15日(日)11:00-11:45
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月に一度、当館学芸員が所蔵作品・作家についてのレクチャーを行います。全11回。
第2回目は、パブロ・ピカソ《鳩のある静物》(1941年)についてお話しします。
◇講師|福満葉子
◇会場|講座室
◇定員|40名
※聴講無料、当日受付
スケジュールはこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/whats_new/event/collection.html
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4)ワークショップ参加者募集中!
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■松井守男展関連企画 ワークショップ「松井画伯と“光”を描こう」※事前申込制
〇6月28日(土)、29日(日) 10:30-12:30
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作家の指導のもと“光”の表現にチャレンジします。
◇講師|松井守男氏
◇申込締切|6月2日(月) ※定員に満たない場合は引き続き受付けます。
申し込み方法など詳しくはこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/museumInet/sca/eveScheduleView.do?id=2692&command=education
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5)イベント情報
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イブニングライブ
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毎月第2・4日曜日の夕方から夜にかけて活水女子大学音楽学部と
長崎大学教育学部の音楽家のみなさんが素敵な音楽を奏でるイブニングライブ。
展覧会とともにぜひお楽しみください。
◇会場|エントランスロビー
※入場無料
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○活水女子大学による演奏
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◇日時|6月8日(日) (1)16:30-17:00 (2)18:30-19:00
詳しくはこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/museumInet/sca/eveScheduleView.do?id=2612&command=lecture
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○長崎大学による演奏
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◇日時|6月22日(日) (1)16:30-17:00 (2)18:30-19:00
詳しくはこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/museumInet/sca/eveScheduleView.do?id=2613&command=lecture
6)ミュージアムショップ情報
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建築家ガウディの関連グッズ
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6月7日より、建築家ガウディの作品、サグラダ・ファミリア、
カサ・バトリョ、カサ・ミラ、グエル公園のトカゲなどをモチーフにした
グッズを販売します。
サグラダ・ファミリアの立体模型を作ることができるペーパークラフトや、
ステーショナリー、パズル、カレンダー、マグカップなど67種類の展開です。
カラフルなマグカップはビッグサイズなので普段使いにオススメです。
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《お問合せ》長崎県美術館 長崎市出島町2-1 tel095-833-2110
【開館時間】10:00-20:00
【休館日】第2・第4月曜(祝日の場合は翌火曜)
《長崎県美術館メールマガジン》
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