長崎県美術館メルマガ(vol.121)

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長崎県美術館メルマガ(vol.121)
配信日時
2014/6/30 11:05
本文
(vol.121)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

メルマガ長崎県美術館

□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━○2014/6/30

INDEX

1)館長コラム

2)展覧会情報
 ・現代フランスを代表する日本人アーティスト 光の画家 松井守男展
 ・没後5年 -求道と鎮魂の絵画-平山郁夫展
 ・魔法の美術館-光と影のワンダーランド

3)連続レクチャー:コレクション・イン・フォーカス
 ・第3回「明治洋画の黎明期-彭城貞徳を例に-」

4)イベント情報
 ・2014ながさきみなとまつり『花火大会鑑賞会』
 ・オリジナルバナーバッグチャリティー販売 in 長崎県美術館
 ・イブニングライブ
 ・平和の祈りトーク&コンサート2014

5)カフェ
 ・新スウィーツ登場

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1)館長コラム
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平山郁夫作「広島生変図」が長崎にきます。  館長 米田 耕司
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 6月も間もなく終わろうとしています。今年も後半年です。6月26日に沖縄地方に
梅雨明け宣言が発表されました。しかし、まだ九州をはじめ本土は梅雨の最中です。
例年なら長崎の梅雨明けまでは20日ほどあります。テレビを観ていますと異常気象は
日本列島の各地に爪あとを残しています。局地的な集中豪雷雨で関東では
小石大の雹が1メートルも積もり、道路は冠水して交通は大混乱の様子です。
本当に近年の日本の気候変動には驚いています。現在、不安定な空模様ですが、
次回企画展「没後5年-求道と鎮魂の絵画-平山郁夫展」(7月19日-8月31日)が
開幕する頃には梅雨も明け明るい夏となっていることでしょう。
平山郁夫(1930-2009)さんとは、生前院展のパーティーなどでたびたびお目に
かかっていました。思い出すのは、京都の大学で開催した美術館の教育普及
活動研究会の会場でのことです。5年前の平成19年(2009)12月2日の昼頃に、
親しい新聞記者から研究会の会場に電話が入りました。「2時間前に平山郁夫
先生が逝去された」という知らせを受けて驚いたことを今でも覚えています。
平山郁夫さんは、享年79でした。
 平山郁夫さんは、昭和20年(1945)8月6日、広島上空から爆撃機B29が
原爆を投下した瞬間を目撃しています。広島市の修道中学校三年生の在学中、
学徒動員先の広島陸軍兵器支廠(爆心から3キロ)でのことです。それを仲間に
知らせようと建物の中に入ったことで、平山さんは一命をとりとめました。それは人類が
初めて経験した閃光、そして灼熱の爆弾でした。死体が溢れ、地獄と化した広島
市内から辛うじて脱出し、翌日奇跡的に生家(現・尾道市瀬戸田町・生口島)に
たどり着きました。その後平山さんは、被爆の後遺症に苦しみます。また恐怖のため
その後20年間、広島にはまったく足を踏み入れなかったそうです。その後機会を得て
昭和54年(1979)初夏、原爆慰霊碑の前で手を合わせて黙祷した時、かつて見た
劫火が脳裏に甦り、被爆から34年後、描く時が来たことを感じたと、平山郁夫著
『絹の道から大和へ』(1992年)に書いています。それをきっかけにその後次第に
構想がまとまり、告発調にはしないで、甦った広島を前提に超然たる不死の象徴で
ある不動明王を天空に配して、画面下に低く焼けた広島の町並みをシルエットで描き、
画面全面を炎で埋め尽くすことにしたといいます。平山さんの作品の中で原爆を
テーマにした唯一の作品です。広島県立美術館の所蔵で、8月に貸し出すことのない
本作品が同館の特別のご好意で長崎に8月9日から8月31日まで初公開されます。
なお、本展には平成9年(1997)制作の「無原罪の聖母像」「眼鏡橋」「オランダ坂」など
長崎関連の作品3点(水彩)も出品予定です。
どうぞ、この機会にご鑑賞いただきたいと願っています。

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2)展覧会情報
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■企画展示室
現代フランスを代表する日本人アーティスト 光の画家 松井守男展
2014年6月7日(土)-7月13日(日)
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フランスのコルシカ島と五島の久賀島にアトリエを構え創作活動をつづける画家・
松井守男(1942年愛知県豊橋市生まれ)の仕事を紹介。初期作品から最新作まで、
未発表作を含む約170点により「光の画家」の画業をたどります。

詳しくはこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/whats_new/kikaku/matsuimorio.html

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■企画展示室
没後5年 -求道と鎮魂の絵画-平山郁夫展
2014年7月19日(土)-8月31日(日)
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没後5年を経てなお国民的人気を誇る画家、平山郁夫(1930-2009)の回顧展。
自身の広島での被爆体験を絵画化した唯一の大作《広島生変図》を含む
日本画の代表作、素描などを展示。人類の平和や救済への祈りを一貫して
作品に込めた制作姿勢、画家の到達した芸術の高みをご紹介します。

※《広島生変図》は8月9日-31日の特別展示です。
※8月8日(金)までに入場した方は、8月9日(土)-31日(日)の期間、
  本展の半券提示で1回のみ再入場可能。

詳しくはこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/whats_new/kikaku/hirayamaikuo.html

【関連企画ピックアップ】
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記念講演会
7月19日(土)14:00-15:30(13:30開場)
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◇講師|平山助成氏(平山郁夫美術館館長)
◇定員|先着100名 
◇会場|ホール
◇料金|無料(要本展観覧券)

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スペシャル・ギャラリートーク
7月26日(土)、8月2日(土)14:00-
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◇講師|別府一道氏(平山郁夫美術館学芸員)
◇会場|企画展示室
◇料金|無料(要本展観覧券)

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子ども向けおしゃべり鑑賞会  ※当日受付
8月3日(日)、8月10日(日) (1)11:00- (2)14:00-
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当館のエデュケーターが、小学生以上を対象に分かりやすく展覧会を
ご案内します。(約40分)

◇会場|企画展示室
◇対象|小学生から高校生(一般の方もお気軽にご参加ください)
◇料金|無料(高校生以上は要本展観覧券)

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■県民ギャラリー
魔法の美術館-光と影のワンダーランド
2014年7月19日(土)-8月31日(日)
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国内外で約80万人以上を動員した人気展「魔法の美術館」は、最新デジタル技術を
駆使した体験型メディア・アート展です。人が動いたり、手をかざしたりすると映像や
影が変化する…子どもと大人が一緒にゲーム感覚で楽しめます。
真鍋大度(まなべ・だいと)ら注目のアーティストたちが、ファンタスティックな世界へ誘います。

詳しくはこちら↓
http://www.nagasaki-np.co.jp/mahou/index.shtml

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3)連続レクチャー:コレクション・イン・フォーカス
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第3回「明治洋画の黎明期-彭城貞徳を例に-」
7月20日(日)11:00-11:45
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月に一度、当館学芸員が所蔵作品・作家についてのレクチャーを行います。全11回。
第3回目は、明治洋画の黎明期についてお話しします。

◇講師|森園 敦
◇会場|講座室
◇定員|40名  
※聴講無料、当日受付

スケジュールはこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/whats_new/event/collection.html


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4)イベント情報
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2014ながさきみなとまつり『花火大会鑑賞会』
7月26日(土)、27日(日) 開場20:10、打ち上げ20:30-
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2014ながさきみなとまつりで開催される花火を、屋上庭園にてご鑑賞いただけます。
※入場無料

詳しくはこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/museumInet/sca/eveScheduleView.do?id=2727&command=lecture

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オリジナルバナーバッグチャリティー販売 in 長崎県美術館
7月26日(土)、27日(日) 12:00-17:00 ※売切れ次第終了
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使用済みのバナー(展覧会を告知した垂幕)をリサイクルして作られたバッグの販売会
を開催します。売上金は、東日本大震災復興支援のために全額寄付いたします。

◇会場|運河劇場(正面玄関横の広場)

詳しくはこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/atelier/index.php?e=168&PHPSESSID=fe178451dd4c0110d283b9fb9de5aae7

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イブニングライブ
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毎月第2・4日曜日の夕方から夜にかけて活水女子大学音楽学部と
長崎大学教育学部の音楽家のみなさんが素敵な音楽を奏でるイブニングライブ。
展覧会とともにぜひお楽しみください。

◇会場|エントランスロビー

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活水女子大学による演奏
7月13日(日) (1)16:30-17:00 (2)18:30-19:00
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詳しくはこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/museumInet/sca/eveScheduleView.do?id=2614&command=lecture

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長崎大学による演奏
7月27(日) (1)16:30-17:00 (2)18:30-19:00
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詳しくはこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/museumInet/sca/eveScheduleView.do?id=2615&command=lecture


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平和の祈りトーク&コンサート2014
-長崎から世界へ。次世代へとつなぐ平和への思い-
8月9日(土)18:00-20:00
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8月9日の長崎原爆の日に長崎出身の日本画家・松尾敏男氏を中心に長崎を
愛するアーティストが集結。
第4回となる今年は、松尾敏男氏のお話と音楽がさらにコラボしたトーク&コンサート。
長崎出身の若手音楽家NAGS(ナッグス)とともに、芸術を通してトークと音楽で
平和への思いを発信します。

◇会場|エントランスロビー

詳しくはこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/museumInet/sca/eveScheduleView.do?id=2730&command=lecture

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5)カフェ情報
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新スウィーツ登場
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カフェでは、6月上旬より新スウィーツが3品登場しています。
パッションフルーツのゼリーが入ったココナッツのムース「ココ・パッション」は、
さわやかな初夏のティータイムにぴったり。
スペイン産のチョコレートを使用し、しっとりと焼き上げたショコラケーキ
「蒸し焼きショコラ」は、ふんだんに使用されたチョコレートの風味が絶品です。
そして、絶大な人気を誇っていた「リンゴのタルト」は、また食べたい!という皆様の
ご要望にお応えし、復活することになりました!
シナモン香るリンゴを贅沢に使ったタルトをお楽しみ下さい。

スウィーツ料金
単品:620円(税込)  ドリンク付:880円(税込)

詳しくはこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/goods/goods/cafe.html


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《お問合せ》長崎県美術館 長崎市出島町2-1 tel095-833-2110
【開館時間】10:00-20:00
【休館日】第2・第4月曜(祝日の場合は翌火曜) ※8月11日(月)は臨時開館
《長崎県美術館メールマガジン》
 配信中止・配信先変更は、以下のホームページからアクセスできます。
http://www.nagasaki-museum.jp/

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