長崎県美術館メルマガ(vol.139)
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- 長崎県美術館メルマガ(vol.139)
- 配信日時
- 2016/1/31 14:26
メルマガ長崎県美術館
□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━○2016/1/31
INDEX
1)館長コラム
2)展覧会情報
・中国駐長崎総領事館設立30周年記念 百花繚乱 中国リアリズムの煌めき
・レンブラントハウス美術館所蔵 レンブラント版画名品展
・ソフィ・カル-最後のとき/最初のとき
・平成28年度企画展情報
3)講演会
・講演会「イメージと言葉がアートになるとき-ソフィ・カル 真実と嘘のはざまで」
・見える人と見えない人がつくる美術鑑賞講座
・連続レクチャー:コレクション・イン・フォーカス
4)ワークショップ募集
5)イベント情報
・イブニングライブ
6)ミュージアムショップ
・レンブラント版画名品展関連グッズ販売中
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1)館長コラム
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「記録的な大雪と早春の美術館へ」 館長 米田 耕司
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地球温暖化の影響か、暖冬で、正月三が日も穏やかで温かい日が
続いていました。しかし、急激な寒波襲来、このところの九州地方は上空に
今季最も強い寒気が流れ込み1月24日は記録的な大雪になりました。
美術館の周りも一面の銀世界で、長崎市の積雪は17cm、
明治39(1906)年の観測開始以来の史上最高でした。
気象庁のホームページによれば長崎市の最低気温は24日マイナス4.2度、
25日はマイナス4.4度でした。県内全ての観測地点で今季最低を記録し、
水道管の破裂などで交通は大混乱となりました。そんな大雪にも関わらず
来館者のかたがたに展覧会を観にお越しいただき大変感激しました。
ふと、昔の記憶がよみがえってきたのが、以前テレビのドキュメンタリーで見た
第二次世界大戦中の話しです。大原美術館受付の日誌に「本日はどなたも
お見えになりませんでした。寂しゅうございました」とありました。戦争中以外で
美術館に誰も来ない日はないと思いました。だからこそ、雪の日に熱心に
展示室で作品を鑑賞いただいているお客様の姿を見て、美術館の職員として
大変嬉しく心強く思いました。当日は雪が激しく午後6時に臨時閉館をしました。
翌日の新聞には水族館などの関係機関も頑張っていて同じ時間まで
開園していたことを知りました。
その雪の中で開催している展覧会の一つは、本日で終了する「中国駐長崎
総領事館設立30周年記念 百花繚乱 中国リアリズムの煌めき」です。
中国全土から約2万点の応募作品の中から選び抜かれた優秀作品約600点を
北京の国立中国美術館で展示した第12回「全国美術展」。その中から
日本側の主催者がさらに厳選した76点を展示しました。中国絵画の
漆画(しつが)に雪の絵があります。日本の工芸のジャンルの漆芸の技法と
共通するところもありますが、漆を使って絵画表現された作品です。
本展には6点の漆画がきています。その中の2点バイ・ビン作「古い中庭の往時」と
ソン・チョン作「桃花通り」は、ともに雪景色を描いた風景画です。その雪の白い色は
「卵の殻」を細かく砕いて絵具のように使用しています。日本の工芸展では漆黒の
箱や盆に鷺などをデザインしたものは観ましたが、漆画の雪の面白さを、
大雪の日の実際の雪と重ね合わせて、その表現の美しさを楽しみました。
この日の来館者は展示棟のガラスの外の白銀世界と漆画の「卵の殻」の
雪のリアリズムの対比を楽しんでいました。
さて、明日からは2月、引き続き「レンブラントハウス美術館所蔵 レンブラント版画
名品展」(-2月21日)と「ソフィ・カル-最後のとき/最初のとき」(2月6日-3月21日)を
開催します。どうぞ、お楽しみください。寒い冬でも2月になれば梅の花などが咲く
早春がやってきます。これからも美術館をよろしくお願い申し上げます。
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2)展覧会情報
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■企画展示室
中国駐長崎総領事館設立30周年記念 百花繚乱 中国リアリズムの煌めき
2015年12月12日(土) - 2016年1月31日(日) ※本日最終日(18:00閉場)
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中国政府が主催する「全国美術展」は1949年の第1回展以来、5年に一度
開催される中国で最も権威ある展覧会です。ジャンルは油彩画・中国画・彫刻・
版画・水彩画・漆画など多岐にわたり、応募は2万点を下らないと言われています。
本展はその中から上位入賞作品を中心に76点を厳選し紹介するものです。
本展概要について詳しくはこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/exhibition/archives/108
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■常設展示室第1・2室
レンブラントハウス美術館所蔵 レンブラント版画名品展
2015年12月19日(土)-2016年2月21日(日)
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17世紀オランダ絵画の巨匠、レンブラント・ファン・レイン(1606-1669)が
アムステルダムで住んでいた家は、現在「レンブラントハウス美術館」として
公開されています。本展は、同館のレンブラント版画コレクションから、
傑作として知られる《病人たちを癒すキリスト(百グルデン版画)》を始めとする
優品約30点をご紹介します。 エッチングという銅版画技法の頂点を
極めたレンブラントによる、光と影の織りなす静かなドラマをぜひご堪能ください。
詳しくはこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/permanent/archives/156
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■企画展示室
ソフィ・カル-最後のとき/最初のとき
2016年2月6日(土) -3月21日(月・祝)
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国際的に活躍するフランスの現代美術家、ソフィ・カル。失明した人々を取材し、
写真とテキストで綴った「最後に見たもの」(2010年)。貧困ゆえに海を見たことが
なかった人々が初めて海を見たときの表情をとらえた映像作品「海を見る」(2011年)。
本展は、この二つのシリーズを核に、「見ること」や「不在」、「記憶」などについて、
静かな思考を促す展覧会です。
※前売券の販売は2月5日(金)まで。(電子チケットのみ)
本展概要について詳しくはこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/exhibition/archives/111
【関連企画ピックアップ】
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映画上映会「Sophie Calle: Untitled(ソフィ・カル アンタイトルド)」
日時|2月20日(土)、2月21日(日)、3月6日(日)15:00-16:00 (14:30開場)
会場|ホール
料金|無料(要本展観覧券)
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■平成28年度企画展情報
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平成28年度の企画展が決まりました。
内容は決まり次第ホームページに公開します。お楽しみに!
企画展一覧
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ミュシャ展 アール・ヌーヴォーの華
〇2016年4月2日(土)-5月29日(日)|会場|企画展示室
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新宮晋展
〇2016年6月4日(土)-7月10日(日) |会場|企画展示室
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スタジオ設立30周年記念 ピクサー展
〇2016年7月27日(水)-9月8日(木) |会場|企画展示室
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特別展「古代ギリシャ ‐時空を超えた旅‐」
〇2016年10月14日(金)-12月11日(日) |会場|企画展示室
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デンマーク・デザイン(仮称)
〇2016年12月23日(金・祝)-2017年2月12日(日)|会場|企画展示室
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夢の美術館 -めぐりあう名画たち-(仮称)
〇2017年2月23日(木)-4月2日(日) |会場|企画展示室
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アートたけし展
〇2017年3月10日(金)-4月16日(日) |会場|県民ギャラリー
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3)講演会
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講演会「イメージと言葉がアートになるとき-ソフィ・カル 真実と嘘のはざまで」
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日時|2月14日(日)14:00-15:30(13:30開場)
講師|岡部あおみ(美術評論家、パリ日本文化会館展示部門アーティスティック・ディレクター)
会場|ホール
定員|先着100名
料金|無料(要本展観覧券)
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見える人と見えない人がつくる美術鑑賞講座
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日時|2月28日(日)10:30-12:00(10:00開場)
講師|「視覚障害者とつくる美術鑑賞ワークショップ」代表・林建太、木下路徳
会場|ホール
定員|先着80名
聴講無料
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連続レクチャー:コレクション・イン・フォーカス
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当館学芸員をはじめ専門家が主にコレクションをめぐって毎回さまざまなテーマで
語ります。全12回。
会場|ホール
定員|100名
※聴講無料、当日受付
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第11回「長崎の伝統産業-三川内焼を中心に-」
2月21日(日)11:00-12:00
講師|川口佳子(長崎県美術館学芸員)
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スケジュールの詳細はこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/news/archives/33
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4)ワークショップ募集
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ソフィ・カル展関連企画「視覚障害者とつくる美術鑑賞ワークショップ」
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視覚障害者のナビゲートのもと、見える人と見えない人とが「対話」を通して一緒に
ソフィ・カルの作品を鑑賞します。障害の有無に関わらず、どなたでも参加いただけます。
日時|2月27日(土)(1)10:30-12:30 (2)14:30-16:30
講師|「視覚障害者とつくる美術鑑賞ワークショップ」代表・林建太、木下路徳
会場|企画展示室
定員|各回7名
参加費|無料(要本展観覧券)
応募締切|2月13日(土)必着
申込方法はこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/museumInet/sca/eveScheduleView.do?id=3090&command=education
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5)イベント情報
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イブニングライブ
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日曜日の夕方から夜にかけて活水女子大学音楽学部と
長崎大学教育学部の音楽家のみなさんが素敵な音楽を奏でます。
会場|エントランスロビー
※入場無料
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○イブニングライブBy活水女子大学
毎年恒例の管打楽器コースによるブレーザーコンサートをお送りします。
2月7日(日)(1)16:00-16:30 (2)18:00-18:30
http://www.nagasaki-museum.jp/event/archives/353
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○イブニングライブ By長崎大学
2月28日(日)(1)16:00-16:30 (2)18:00-18:30
http://www.nagasaki-museum.jp/event/archives/356
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6)ミュージアムショップ情報
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レンブラント版画名品展関連グッズ販売中
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現在開催中のレンブラント版画名品展に関連したグッズとして、
レンブラントハウス美術館の商品を販売中です。
複製版画(4,900円+税)のほか、Tシャツ(2,500円+税)など、展覧会鑑賞記念に
ぜひお買い求めください!
詳しくはこちら↓
https://twitter.com/nagasaki_m_shop/status/690060406107303937
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《お問合せ》長崎県美術館 長崎市出島町2-1 tel095-833-2110
【開館時間】10:00-20:00
【休館日】第2・第4月曜(祝日の場合は翌火曜)
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