長崎県美術館メルマガ(vol.140)

件名
長崎県美術館メルマガ(vol.140)
配信日時
2016/2/29 17:12
本文
(vol.140)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

メルマガ長崎県美術館

□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━○2016/2/29
INDEX

1)館長コラム

2)展覧会情報
 ・ソフィ・カル-最後のとき/最初のとき
 ・くまのプーさん展
 ・ミュシャ展 アール・ヌーヴォーの華
 ・シノワズリ-長崎の中の「中国」
 ・長崎ゆかりの美術3-工芸

3)講演会
 ・レクチャー「ソフィ・カル-『不在』をめぐって」
 ・連続レクチャー:コレクション・イン・フォーカス

4)イベント情報
 ・イブニングライブ
 ・BRIDGETお披露目ライヴin長崎県美術館

5)カフェ
 ・リニューアルのお知らせ


□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━○


1)館長コラム
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
「鶴の北帰行」  館長 米田 耕司
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 二月も今日で終わりです。明日からは弥生三月、春本番に向かいます。
12月から開催していた「レンブラントハウス美術館所蔵 レンブラント版画名品展」が
好評の内に2月21日に終了しました。現在開催中の「ソフィ・カル-最後のとき/
最初のとき」は3月21日までです。その他コレクション展は4月の中頃まで
開催しています。3月12日からはディズニーの「くまのプーさん展」(-4月17日)、
引き続いて、「ミュシャ展」(4月2日-5月29日)を四半世紀ぶりに長崎で開催します。
どうぞお楽しみ下さいませ。
 さて三月は卒業、進学、就職など多くの人にとって様々な人生の転換にかかわる
季節でもあります。私にとっても平成19(2007)年3月は当館着任の1か月前で、
思い出深い季節です。当時の「長崎県文化スポーツ振興部」は都道府県で最初に
「文化」を冠したもので斬新な部の創設でした。部の皆さん約45名の勉強会で
美術と文化に関わる講演を行いました。翌日、当時文化振興課課長補佐だった
中村哲さん(現・文化振興課長)に長崎県の近隣のミュージアムなどを
ご案内いただきました。大変思い出深い旅でした。懐かしく思い出されるのは
日本二十六聖人記念館を訪問し、昭和45(1970)年秋に山口県で
知己となって以来ご交誼いただいた、旧名のディエゴ・パチェコ・ロペス・デ・モルラ先生
(通称「ディエゴ・パチェコ」)に再会できたことです。先生は昭和53(1978)年に
帰化され結城了悟(1922-2008)と改姓されました。先生と再会し、館内を親切に
ご案内いただきました。翌年11月に86歳でご逝去されたので、長崎では2年弱の
交遊となりました。
 その折に西海市大瀬戸町の音浴博物館、現在は長崎市と合併した外海地区に
足をのばし、ド・ロ神父ゆかりの出津教会や長崎市ド・ロ神父記念館、長崎市外海
歴史民俗資料館、長崎市遠藤周作文学館を訪問しました。遠藤周作文学館では
美しい夕陽が印象的でした。この季節になると思い出す光景があります。
出津教会を見学し、ド・ロ神父記念館の2階でシスターのオルガンの演奏を聴いて
いたとき、1階の受付の方からかなり大きな女性の声で「鶴の北帰行だ!」と叫ぶので、
玄関を出て、空を見上げると鶴の群れの5編隊くらいが上空を旋回していました。
優美な鶴の姿に反してその鳴き声はガアガアと意外に荒々しい印象でした。
鹿児島で越冬して長崎上空を経由してシベリアに帰る鶴たちの壮大な旅を思い
感動しました。日本の国土は狭いが、北は北海道から南は沖縄まで
約3000キロメートルにも及び、四季に恵まれたえず変化しています。
梅や桜の開花日前線などの春夏は南から北へと移り変わり、逆に紅葉、初霜、
初降雪、白鳥の飛来などの秋冬は北から南へ。色彩豊かな四季折々の移り
変わりに接していることが、日本人の情緒豊かな精神文化の発達に強く
かかわったのだろうと感じられた鶴の北帰行でした。

================================
================================

2)展覧会情報
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
■企画展示室
ソフィ・カル-最後のとき/最初のとき
2016年2月6日(土) -3月21日(月・祝) ※2月29日(月)は展示替えのため18:00閉場
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
写真と言葉を用いた物語性の強い作品で知られるフランスの現代美術家、
ソフィ・カル(1953年、パリ生まれ)。本展は、ソフィ・カルの長年のテーマである
「見ること」をめぐる三つのシリーズで構成するものです。生まれつき盲目の人々に
「美しいものとは何か」を問うた《盲目の人々》(1986年)。人生の途上で
失明した人々に「最後に見たもの」について語らせた《最後に見たもの》(2010年)。
貧しさゆえに海を見たことがなかった人々が生まれて初めて海を見たときの姿をとらえた
《海を見る》(2011年)。これらの作品は、私たちに「見ること」、あるいは「不在」や
「喪失」などについて、静かに思考する機会を与えてくれるでしょう。

本展概要について詳しくはこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/exhibition/archives/111

【関連企画ピックアップ】
……………………………………………………………………………………
映画上映会「Sophie Calle: Untitled(ソフィ・カル アンタイトルド)」
日時|3月6日(日)15:00-16:00 (14:30開場)
会場|ホール
料金|無料(要本展観覧券)
……………………………………………………………………………………

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
■県民ギャラリー
くまのプーさん展
2016年3月12日(土) -4月17日(日) ※10:00-18:00(入場は17:30まで)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
イギリスの児童小説として誕生した「くまのプーさん」。1960年代からディズニーによって
数々のアニメーションが制作され、いまや世界中で愛されています。模型やセル画、
コンセプト・アートなど県内初公開の資料を含む多彩な展示で、その魅力と歴史に迫ります。

詳しくはこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/exhibition/archives/114

【関連企画ピックアップ】
……………………………………………………………………………………
ぬりえ&マグネット作りのワークショップ ※当日随時受付
日時|3月19日(土)・20日(日)・26日(土)・27日(日)
     10:30-16:30(16:00最終受付)
参加費|ぬりえ無料、マグネット作り1回100円(見学無料)

詳しくはこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/museumInet/sca/eveScheduleView.do?id=3101&command=education
……………………………………………………………………………………

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
■常設展示室第1室
シノワズリ-長崎の中の「中国」
2016年2月26日(金) -4月24日(日)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
古くから中国と深い交流の歴史を持つ長崎。現在も多くの華僑、華人が居住し、
年中行事や風俗など、街のそこここに中国文化の面影が色濃く漂っています。
本展では、田川憲、東松照明という二人の芸術家の眼を通し、長崎の中の
「中国」をご覧いただきます。

詳しくはこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/permanent/archives/195

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
■常設展示室第2室
長崎ゆかりの美術3-工芸
2016年2月26日(金) -4月24日(日)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
当館は長崎ゆかりの近現代の工芸品を所蔵しています。今回は、陶磁器を彩る
花や樹木、果実などの植物に関する意匠(文様やデザイン)に焦点を当て、
その華やかな魅力をお伝えします。

詳しくはこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/permanent/archives/198


================================
================================

3)講演会
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
レクチャー「ソフィ・カル-『不在』をめぐって」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
日時|3月5日(土)14:00-15:00(13:30開場)
講師|福満葉子(長崎県美術館学芸専門監)
会場|ホール
定員|先着100名
料金|無料(ソフィ・カル展観覧券)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
連続レクチャー:コレクション・イン・フォーカス
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
当館学芸員をはじめ専門家が主にコレクションをめぐって毎回さまざまなテーマで
語ります。全12回。
会場|ホール
定員|100名  
※聴講無料、当日受付
……………………………………………………………………………………
第12回「建築作品としての長崎県美術館」
3月6日(日)11:00-12:00
講師|川口佳子(長崎県美術館学芸員)
……………………………………………………………………………………
スケジュールの詳細はこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/news/archives/33


================================
================================


4)イベント情報
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
イブニングライブ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
日曜日の夕方から夜にかけて活水女子大学音楽学部と
長崎大学教育学部の音楽家のみなさんが素敵な音楽を奏でます。
今年度は、活水女子大学の演奏が最後です。

会場|エントランスロビー
※入場無料

……………………………………………………………………………………
○イブニングライブBy活水女子大学
3月13日(日)(1)16:00-16:30 (2)18:00-18:30
http://www.nagasaki-museum.jp/event/archives/359
……………………………………………………………………………………


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
BRIDGETお披露目ライヴin長崎県美術館
3月25日(金)19:00-19:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
7人組のダンス・ヴォーカルグループ「BRIDGET」(ブリジット)の美術館、初お披露目ライブ。

会場|エントランスロビー
※入場無料

詳しくはこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/museumInet/sca/eveScheduleView.do?id=3105&command=lecture

================================
================================

5)カフェ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
リニューアルのお知らせ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
3月18日(金)からスウィーツ中心のカフェにリニューアルします。
これまでのカレー、パスタなどのフードメニューの提供を終了し、新たにホットサンドなど
軽食をご用意いたします。
3月15日(火)-17日(木)までリニューアルの準備のため休業いたします。
※3月14日(月)は休館日

3月の営業時間|11:00-19:00
フード|11:00-15:00オーダーストップ(3月18日以降は17:00オーダーストップ)
スウィーツ・ドリンク|11:00-18:30オーダーストップ

□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━○

《お問合せ》長崎県美術館 長崎市出島町2-1 tel095-833-2110
【開館時間】10:00-20:00
【休館日】第2・第4月曜(祝日の場合は翌火曜)

《長崎県美術館メールマガジン》
 配信中止・配信先変更は、以下のホームページからアクセスできます。
http://www.nagasaki-museum.jp/

長崎県美術館━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ページトップへ戻る