長崎県美術館メルマガ(vol.159)

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長崎県美術館メルマガ(vol.159)
配信日時
2017/8/31 16:59
本文
(vol.159)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

メルマガ長崎県美術館

□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━○2017/8/31
INDEX

1)館長コラム

2)展覧会情報
 ・高畑・宮崎アニメの秘密がわかる。スタジオジブリ・レイアウト展
 ・特別展 さだまさしの世界
 ・収蔵名品展2
 ・鴨居玲

3)連続レクチャー:コレクション・イン・フォーカス
 ・第3回「野口彌太郎と長崎」

4)県民ギャラリー、企画展示室
 ・第62回長崎県美術展覧会

5)ワークショップ
 ・活版印刷ワークショップ「本木活字でオラショを印刷しよう」
 ・ウィークエンドミュージアム <第3回>和風絵てがみにチャレンジ

6)イベント情報
 ・イブニングライブ  9月はお休みします

7)カフェ
 ・高品質の豆を使用したスペシャリティコーヒー

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1)館長コラム
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「副教科を大切に」  館長 米田 耕司
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 残暑お見舞い申し上げます。今年の夏は異状気象で、台風、
大雨洪水、土砂崩れが各地を襲いました。九州も例外でなく各地に
つめ跡を残しています。そして九州では猛暑が続いています。
しかし、関東や東北地方などの東日本は、冷夏と長雨で日照時間が
不足しています。今年の米や野菜など農作物の収穫に不安が語られて
います。8月中頃に東京に出張したとき、長崎は34度だったのに
羽田空港に到着したら雨で24度と寒く、8月初めから2週間ほど
連日雨続きというニュースの最中でした。長崎に戻るとずっと
暑いままです。どうぞ、ご自愛ください。
 2011年に出版された『正しいパンツのたたみ方-新しい家庭科
勉強法』(岩波ジュニア新書)が話題になり、気になっています。
著者は大阪府立高校の教員だった南野忠晴先生。大学の英文科を
卒業後、府立高校で英語教員を13年間勤めた後、家庭科教員
採用試験を再受験。大阪府で初めての男性家庭科教員の一人となり、
昨年の2016年3月まで現役教員でした。書評で評判となり、
2015年には『シアワセなお金の使い方-新しい家庭科勉強法』、
2016年には『人生の答えは家庭科に聞け!』(共著)
(ともに岩波ジュニア新書)を出版されました。私たちの頃の
家庭科といえば、簡単な裁縫や料理(蜜豆)をやったぐらいでした。
 他にも、『学校では教えてくれない大切なこと』(旺文社)と
題する小学生向けのシリーズが出版されています。取り上げられた
テーマは「整理整頓」「友だち関係(自分と仲良く/気持ちの伝え方)」
「時間の使い方」「お金のこと」…。学校の家庭科で習うことにったのは
比較的最近のことだそうです。「大切なこと」にもかかわらず
「学校では教えてくれない」と多くの人が思っているようです。
家庭科は「副教科」です。中学校教育で行われる必修教科の内、
音楽、美術、保健体育、技術・家庭の4教科をさします。恐らく受験に
あまり関係がない教科だと思われているのでしょう。副教科以外の
必修教科は「主教科」(国語、数学、理科、社会、外国語(英語))と
呼ばれています。南野先生が高校生と接していて、「人が生きる力」を
育てるのは家庭科ではないか。家庭科とは「衣食住」を通して家族や
人間のあり方、暮らしの感性を磨く教科だと確信して再受験した、
とのことでした。他の教科の保健体育は「身体の感性を育てる」。
芸術教科は「心のあり方を鍛える」という人間性に関わります。
 主教科の受験勉強も大切ですが、「子どもたちに生きる力を」という
気持ちで美術館活動をしていますので、副教科についてもう一度
見直してみたいです。先日、新聞に「技術、美術 教員いない」
「複数中学 2か月授業ゼロも」という記事がありました。
高校でも美術・音楽・書道の先生が3つ学校を掛け持ちしている
という話はざらにあります。副教科の意義を再考したいものです。


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2)展覧会情報
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■企画展示室
高畑・宮崎アニメの秘密がわかる。スタジオジブリ・レイアウト展
いよいよ9月3日(日)まで
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レイアウトは、背景とキャラクターの位置関係、動きの指示、
カメラワークなど、そのカットで表現されるすべてが描かれた設計図。
本展では「風の谷のナウシカ」から「思い出のマーニー」まで、
宮崎駿監督直筆のレイアウトを中心に、高畑勲、宮崎駿両監督が
ジブリ以前に手がけた作品も加えた全33タイトルのレイアウト
約1,400点を一挙に公開します。

詳しくはこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/exhibition/archives/608

【関連企画ピックアップ】
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スタジオアリス 来場記念撮影会
9月2日(土)、3日(日)
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会場|エントランスロビー
時間|10:00-12:00、13:00-17:00
料金|2Lサイズ写真(台紙付き)1,000円(税込)

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■企画展示室
特別展 さだまさしの世界
10月6日(金)- 11月5日(日)
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長崎が生んだ多才でユニークなアーティスト「さだまさし」の魅力を
体感できる初めての特別展。吟遊詩人を体現するかのような
シンガー・ソング ライターとしての活動を主軸に、小説家、話芸の達人、
はたまた平和活動やボランティアの支援組織発起人といった多彩な
顔を持つさだまさしの世界に、楽しみながら触れることができます。
さらに、“光”のインスタレーションで国際的に高い評価を得ている
アーティスト、松尾高弘による新作を展示。さだまさしの音楽世界を、
レコード盤などのオブジェ、楽曲と映像によるダイナミックな
インスタレーションで表現します。

詳しくはこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/exhibition/archives/739

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■常設展示室第1・2室
収蔵名品展2
9月12日(火)-1月21日(日)
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戦後の長崎には、日本各地から数多くの芸術家たちが写生に訪れました。
その代表格といえるのが、野口彌太郎、鈴木信太郎、中川一政、椿貞雄
といった洋画家たちでした。彼らは異国情緒あふれる風景に魅せられ、
東山手や南山手などの洋館が立ち並ぶ居留地やグラバー邸、長崎港を題
材として制作に励みました。
 一方、小林敏夫や今村春吉、池野清ら長崎在住の芸術家たちは、全国
から訪れる名だたる作家たちの作品に多大な影響を受けながらも、彼ら
とはまた異なったまなざしで長崎を描いています。
 本展では、戦後の長崎において花開いた、洋画、日本画、工芸などさ
まざまなジャンルの作品をご紹介します。当館が所蔵する名品の数々を
お楽しみください。

詳しくはこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/permanent/archives/308

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■常設展示室4室
鴨居玲
9月26日(火)-12月10日(日)
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当館収蔵作品の中から長崎ゆかりの作家・鴨居玲(1928-85)を特集して
ご紹介します。

詳しくはこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/permanent/archives/314
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3)連続レクチャー:コレクション・イン・フォーカス
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第3回「野口彌太郎と長崎」
9月18日(月・祝)11:00-(約45分)
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《長崎の山々》などの当館が所蔵する作品を中心に、洋画家
・野口彌太郎と長崎の豊かな関わりについて見つめます。

講師|松久保 修平
会場|ホール
定員|40名   
◎聴講無料、当日受付

スケジュールの詳細はこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/news/archives/33

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4)県民ギャラリー、企画展示室
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第62回長崎県美術展覧会
9月17日(日)-10月1日(日)
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県内公募作品展(日本画・洋画・彫刻・工芸・書・デザイン・写真)
の入選作品を長崎会場(県美術館)、佐世保会場(島瀬美術センター)、
諫早会場(諫早美術・歴史館)に展示。特別企画として子ども達対象
のワークショップ、選抜作家等の出品によるオークションも併催(長
崎会場のみ)。

詳しくはこちら↓
https://www.nagasaki-museum.jp/museumInet/sca/eveScheduleView.do?id=1554&command=rental

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5)ワークショップ
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活版印刷ワークショップ「本木活字でオラショを印刷しよう」
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海外から長崎に伝わり国内に広まった活版印刷。近代活版印刷の普及に
貢献した本木昌造(長崎出身)の命日にちなみ、9月は全国的に「印刷の
月」と定められています。また今年は、キリスト教普及のためにヨーロッ
パから活版印刷機を持ち込んだコンスタンチノ・ドラード(諫早出身)
の生誕450年でもあります。今回、「本木活字」を使ってオラショ(隠れ
キリシタンの祈り)の一節を栞に印刷するワークショップを開催します。
また、会場では、アルビオン型手引き印刷機の実演、道具や関連資料も
展示します。

日時|9月2日(土)-3日(日)
   10:30-12:30、13:30-16:00
会場|アトリエ
講師|中川たくま氏(ブルームーンデザイン事務所)、山田善之氏(文林堂)
対象|子どもから大人まで(小学生以下は保護者同伴)
参加費|無料
※当日随時受付(最終受付は、各回終了30分前)

詳しくはこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/museumInet/sca/eveScheduleView.do?id=3551&command=education

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ウィークエンドミュージアム <第3回>和風絵てがみにチャレンジ
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月に一度、週末にワークショップを開催する企画「 ウィークエンドミュージアム」。
第3回目は、水彩絵の具の顔彩を使って、絵てがみを描きます。

日時|9月30日(土)17:00-19:30
   10月1日(日)10:30-12:30、13:30-16:00
会場|アトリエ
対象|子どもから大人まで(小学生以下は保護者同伴)
参加費|ひとり100円(1回につき3枚まで)
製作時間|30-60分程度(目安)
※当日随時受付(最終受付は、各回終了30分前)

詳しくはこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/museumInet/sca/eveScheduleView.do?id=3543&command=education

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6)イベント情報
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イブニングライブ
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9月はお休みをいただきます。10月の演奏は、10月8日(日)活水女子大学、
10月22日(日)長崎大学です。お楽しみに!

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7)カフェ
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高品質の豆を使用したスペシャリティコーヒー
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スペシャリティコーヒーとは、生産から焙煎までの総ての段階において、
一貫した体制・行程で品質管理が徹底されたコーヒーです。
期間によりコーヒー豆の種類が変わります。
それぞれの味わいをお楽しみください。

スペシャリティコーヒー 500円(税込)

只今のスペシャリティコーヒー情報はこちら↓
https://goo.gl/hqNnjv

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《お問合せ》長崎県美術館 長崎市出島町2-1 tel095-833-2110
【開館時間】10:00-20:00
【休館日】第2・第4月曜(祝日の場合は翌火曜)

《長崎県美術館メールマガジン》
 配信中止・配信先変更は、以下のホームページからアクセスできます。
http://www.nagasaki-museum.jp/

長崎県美術館━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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