長崎県美術館 メルマガ(vol.23)

件名
長崎県美術館 メルマガ(vol.23)
配信日時
2006/11/24 12:49
本文
(vol.23)────────────────────────────

メルマガ長崎県美術館

□───────────────────○2006/11/24(毎月1回発行)

こんにちは。
長崎県美術館も2年目の冬を迎えます。
おかげさまで「AIGコレクション」展には4万人もの方々が来場下さり、
大変嬉しく思っております。この結果に慢心することなく、これからも様々
な外部のご協力を仰ぎながら、皆様に感動していただけるような展覧会を
開催し続けていきたい、と思っております。
そして、「呼吸する美術館」という初心を忘れることなく、地域と心で
つながる美術館を目指していきます。
そこで、12月には素敵なプレゼントを用意しました。なんと、三菱電機の
ご協力で美術館全体をクリスマスモニュメント化するイベントを開催できる
ことになったのです。
水辺の森を彩る映像とイリュミネーション。長崎のアートな夜をお楽しみ下さい。
また、来週から開催する「名取洋之助展」の会期中に久しぶりに私の講演を
行います。日本の芸術がいかに近代デザインの成立に影響を与えたのか、
最近の映像芸術までを例に取りながら解説していきたい、と思っております。
ご参加をお待ちしています。


長崎県美術館
館長 伊東順二

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《最新情報》

1)展覧会情報

■企画展 
○11/28(火)-12/28(木)
名取洋之助と日本工房
ドイツでデザインを学んだ写真家の名取洋之助(1910-62) がアートディレクター
として主宰した日本工房は、当代随一の写真家・デザイナーを結集して、
1930年代に日本初のグラフ誌『NIPPON』を創刊するなどめざましい活動を
行いました。本展は、いまだ全貌の知られていないこの日本工房にスポット
をあて、日本の写真、デザイン史に与えた多大な影響を検証します。
http://www.nagasaki-museum.jp/whats_new/kikaku/index.html

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■美術館コレクション展
長崎県美術館の収蔵作品の大きな柱として、長崎ゆかりの美術とスペイン
美術を3,734点所蔵しています。常設展示室ではこれらの作品を年数回の
展示替えにより随時ご紹介いたします。

○11/29(水)-2007年3/25(日)
「長崎の美術2 長崎が生んだ風景画家 山本森之助展」
http://www.nagasaki-museum.jp/museumInet/sca/eveScheduleView.do;jsessionid=E6C8433941706C6AEAE24812FE08380D?command=standing&id=113
○10/24(火)-2007年4/22(日)
「須磨コレクション2」
○10/24(火)-2007年1/21(日)
「ダリ版画集『ドン・キホーテ』」
○10/24(火)-2007年4/22(日)
「スペイン近現代美術2」
http://www.nagasaki-museum.jp/whats_new/jousetsu/index.html

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■教育プログラム
○11/14(火)-26(日)10:00-18:00(入場は17:30まで)
手でみる形-富永直樹彫刻展
本展覧会のテーマは、動物を中心とした「愛しきもの」をテーマに構成して
います。作品に“さわれる”というめずらしい機会に彫刻作品特有の量感を
感じていただければ幸いです。
http://www.nagasaki-museum.jp/museumInet/sca/eveScheduleView.do?command=education&id=363

美術館でクリスマス(教育プログラム)
○こどもの広場第2回
〔キャンドルワークショップ〕 
 ◇日時:12/22(金)23(土・祝)11:00-15:00
 ◇会場:アトリエ
 ◇料金:100円
 ◇対象:子ども~大人
 ◇所要時間:約30分(当日受付)

〔アニメ上映会〕
 『ポーラ・エクスプレス』(日本語吹き替え版 上映時間100分)
 ◇日時:12/24(日)10:30-12:10(開場10:00)
 ◇開場:ホール
 ◇料金:無料
 ◇定員:100名(当日受付)

〔サンタさんの読み聞かせ〕
 ◇日時:12/24(日)①13:30- ②14:00- ③14:30- ④15:00-
 ◇開場:講座室
 ◇対象:3才~
 ◇定員:30名(当日受付)

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2)注目イベント

■名取洋之助と日本工房関連企画
○ゲストによるギャラリートーク
 ◇日時:11/28(火)11:00-
 ◇ゲスト:堀 宜雄氏(福島県立美術館学芸員)
 ◇会場:企画展示室
 ◇料金:本展の観覧券が必要です

○講演会「日本とデザイン」
 ◇日時:12/17(日)14:00-
 ◇講師:伊東 順二(長崎県美術館館長)
 ◇会場:ホール
 ◇定員:先着100名 ※聴講無料

○学芸員によるギャラリートーク
 ◇日時:毎週日曜日(12/17除く)14:00-
 ◇会場:企画展示室
 ◇料金:本展の観覧券が必要です

〔ワークショップ〕
○レターヘッドデザイン -オリジナル便せんを作ろう!-
 ◇日時:12/9(土)10:30-13:00
 ◇参加費:1人2,000円
 ◇対象:8歳~一般
 ◇定員:24名
http://www.nagasaki-museum.jp/museumInet/sca/eveScheduleView.do?command=education&id=375

○ブックジャケットデザイン
 ◇日時:12/16(土)10:30-15:00
 ◇参加費:1人2,000円
 ◇対象:8歳~一般
 ◇定員:25名程度
http://www.nagasaki-museum.jp/museumInet/sca/eveScheduleView.do?command=education&id=377

 ※参加のお申し込みは、参加希望ワークショップ名・住所・氏名・年齢・
  電話番号を明記のうえ、ハガキまたはFAXで下記まで。(先着順受付)
  締め切り 12/1(金)必着
  〒850-0862 長崎市出島町2-1 
  長崎県美術館「名取展ワークショップ」係
  FAX:095-833-2115

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■美術館コレクション展関連企画
○講演会「山本森之助の芸術と日本近代洋画のあゆみ」
 ◇日時:12/16(土)15:00-17:00
 ◇講師:森園 敦(長崎県美術館学芸員)
 ◇会場:ホール
 ◇定員:先着100名 ※聴講無料

○学芸員によるギャラリートーク
 ◇日時:毎週日曜日 15:00-16:00(12/17は15:30-16:30)
 ◇会場:常設展示室
 ◇料金:観覧券が必要です 

○アートボランティアによるギャラリートーク
 ◇日時:毎週土曜日 15:00-15:45
 ◇会場:常設展示室
 ◇料金:観覧券が必要です
 
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■美術館のクリスマス(イベント情報)
○12/上旬-24(日)Visual Greeting -水辺のクリスマス-
 映像でお贈りする美術館のクリスマス。
 館内各所に映し出された映像が、幻想的な雰囲気を演出します。

 ◇橋の回廊:カフェに長崎水辺の映像祭作品を投影
 ◇エントランス:大きな映像のキャンドルが誕生?
 ◇アートビジョン 高城剛セレクション X'mas Project:
  ハイパーメディアクリエイター・高城剛がオリジナルで制作した
  X'mas映像をお楽しみください。

○12/2(土)-24(日)
 ◇風の回廊 イルミネーション:運河沿いの回廊を美しい光で彩ります。

○X'mas Special EVENING LIVE
 ◇日時:12/10(日)①15:00- ②17:30-
 ◇演奏:活水女子大学
 ◇会場:エントランスロビー
 ◇料金:入場無料
http://www.nagasaki-museum.jp/museumInet/sca/eveScheduleView.do?command=lecture&id=237

 ◇日時:12/24(日)①15:00- ②17:30-
 ◇演奏:長崎大学
 ◇会場:エントランスロビー
 ◇料金:入場無料
http://www.nagasaki-museum.jp/museumInet/sca/eveScheduleView.do?command=lecture&id=238

○吉川友理クリスマスコンサート
 ◇日時:12/17(日)16:00-
 ◇演奏:吉川 友理(ソプラノ)、堀内 伊吹(ピアノ)、加納暁子(バイオリン)
 ◇会場:エントランスロビー
 ◇料金:入場無料
http://www.nagasaki-museum.jp/museumInet/sca/eveScheduleView.do?command=lecture&id=383

○X'mas in museum -小國雅香カルテットコンサート-
 ◇日時:12/22(日)20:15-
 ◇会場:エントランスロビー
 ◇料金:大人2,500円 小中高生1,500円
 ◇お問合わせ:オペレーションモカ事務局 TEL090-9578-7660
※当日、日中に無料公開リハーサルあり


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3)今月のピックアップ
「名取洋之助と日本工房」展 当館学芸員 野中明談

 11月28日から12月28日まで、企画展示室で「名取洋之助と日本工房」展を
開催します。名取洋之助(1910-62)といえば、知る人ぞ知る報道写真家にして
名アート・ディレクター。ドイツから帰国後、20代の前半で立ち上げた「日本
工房」では、若き日の土門券や亀倉雄策など、後に日本を代表する写真家やデ
ザイナーたちがしのぎを削って新しいビジュアル・コミュニケーションのあり
方を模索していました。

 今回の展覧会は、その日本工房が発行した対外文化宣伝グラフ雑誌『NIPPON』
を軸に、名取洋之助と日本工房の足跡をご紹介します。海外向けの雑誌であっ
たため長らく“幻の雑誌”としてその存在のみが知られていた『NIPPON』。
そのタイトルが示すとおり、この雑誌は当時の日本の姿を海外に伝えることを
目的に、英、仏、独、西の4ヶ国語で創刊されました。
 今でこそ、情報技術の発達により、文化や政治・経済などあらゆる面で日本
の姿は海外に広く理解されていますが、当時の限りある情報の中では、欧米の
先進諸国にとって日本はまだまだ近代国家としては未成熟な後進国とみなされ
ていました。
 そんな考えを是正し、日本の姿を正しく海外に知らしめたいという思いから
生まれたのがこの雑誌です。そこには、互いの認識不足、すなわちコミュニケー
ション不足からあらゆる軋轢が生まれるという、名取の揺るぎない思想をうか
がうことができます。お互いの姿を正しく理解し、コミュニケーションをとる
ことで軋轢は解消し世界平和へとつながる。
 この姿勢は日中戦争を経て泥沼の戦局へと日本が突き進んだ時代も変わるこ
とがありませんでした。また、名取の最大の功績は、情報を有効に伝達するた
めのデザイン的な手法、今で言うエディトリアル・デザインの手法を非常に高
い水準でドイツから日本に持ち込んだことでした。『NIPPON』の頁をめくるた
びに、その洗練された紙面構成に驚かされます。
 正しく、しかも美しく日本の姿を伝えること。逆に言えば「日本」という国
を名取は如何にデザインしようとしたのか。

 世界情勢が混迷を極める今日、名取が残した足跡には、これから私たちが進
むべき道へのヒントがきっと隠されているはずです。
皆様ぜひ会場に足をお運びください。


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4)カフェ情報
「水辺のクリスマス」
今回のカフェオリジナル企画はクリスマスケーキ。しっとりチョコや、ふわ
ふわイチゴのムースと生クリームを重ね、フレッシュないちごと美術館をイ
メージしたチョコプレートをトッピング。まろやかな口当たりと甘さが程よ
い自信作です。是非お召し上がり下さいませ。

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http://www.nagasaki-museum.jp/

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