長崎県美術館メルマガ(vol.170)
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- 長崎県美術館メルマガ(vol.170)
- 配信日時
- 2018/5/30 11:40
メルマガ長崎県美術館
□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━○2018/5/30
INDEX
1) 館長コラム
2)展覧会情報
・戦没画学生慰霊美術館 無言館 祈りの絵
・東松照明/長崎のキリシタン文化
3)連続レクチャー:コレクション・イン・フォーカス
・第2回「長崎の陶磁器の現在」
・スペシャル「講演:東松照明考(仮)」、「対談:東松照明と長崎(仮)」
4)ウィークエンドミュージアム
・第1回「スタンプでつくる、ハンカチーフ」
5)イベント情報
・長崎県美術館 Music Art「ガブリエル・ビアンコ ギターリサイタル2018」
・イブニングライブ
6)カフェ
・「新茶 そのぎの玉緑茶セット」
7)ミュージアムショップ
・上五島カノン マスキングテープを入荷しました!
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1)館長コラム
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「無言館 祈りの絵」 館長 米田 耕司
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江戸時代の優れた芸術作品約110点を紹介した「大江戸展」が、
5月27日に好評の内に閉幕しました。入場者数も61日間で6万1千人と、
企画展で歴代6位でした。ご鑑賞ありがとうございました。
さて、6月3日から、企画展「戦没画学生慰霊美術館 無言館 祈りの絵」展
(-7月8日)がはじまります。長野県上田市の「無言館」は、日中戦争・
太平洋戦争に志半ばで戦死した画学生たちの遺作・遺品を展示する美術館。
学生時代の作品、出征直前まで描いていた作品、あるいは出征により完成
されることのなかった作品など、戦没者たちの命の証ともいえる作品を
目の前にすると、誰もが胸を締め付けられる思いに駆られます。
展示される絵画は何も語らず「無言」だが、観る側に多くを語りかける
という意味で命名。展示の絵をみて「無言」になるという意味でも
あります。画学生たちの同級生でもあった出征経験を持つ文化勲章受章の
画家・野見山暁治氏(1920-)と、無言館館主の窪島誠一郎氏(1941-)の
二人が日本各地の戦没画学生の遺族のもとを訪ね歩き、遺作を集めて
1997(平成9)年5月2日、戦没画学生慰霊美術館「無言館」が
開館しました。遺族の思いまで詰まった貴重な作品約140点を長崎で
初めて展示します。愛する家族、慣れ親しんだ故郷を後にし、
生きて帰ったらまた好きな絵を描こうという希望を持ちながら、
願いが叶わなかった画学生たちが遺した絵画は、私たちに生きることの
尊さを無言で訴えかけてきます。
窪島誠一郎氏は、「私が『無言館』をつくったのは野見山暁治さん
という一人の画家と出会ったことがきっかけだった。戦地で多くの友を
失った野見山さんの『かれらの絵がこの世から消えてしまうのがさみしい』
という言葉にゆり動かされたのだ。私は全国六十軒におよぶ画学生の
家々を手弁当で訪ねあるいて、納戸の奥や押し入に仕舞われていた
埃だらけの画学生の絵をあつめた。(略)しかし、北は北海道江別市、
南は鹿児島県種子島、まで、汽車にのり飛行機にのって全国津々浦々の
ご遺族を訪ねあるくうち、だんだん変わってきた。彼らの絵は一点ずつ
見るものではなく、かれらが生きて死んだ(生きて死んだに傍点)
あの時代もろとも、一つ屋根の下でみてもらうべきではないだろうか、
と思いはじめたのだった。」(窪島誠一郎「薄日の道」展より)と
語っておられます。
関連企画の講演会として、6月3日(日)11:00より、窪島誠一郎氏
「無言館のこと-戦没画学生からの伝言-」、6月16日(土)14:00からは
野見山暁治氏「消えない死者」などを開催します。どうぞ、お越しください。
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2)展覧会情報
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■企画展示室
戦没画学生慰霊美術館 無言館 祈りの絵
6月3日(日)-7月8日(日)
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長野県上田市にある無言館は、日中・太平洋戦争中に志半ばで戦場に
散った画学生たちの絵画を全国より収集し、家族への手紙などの
遺品とともに展示しています。本展では同館が収蔵する約140点を紹介。
彼らの深く痛切な思いが込められた作品は、観る者の胸を締めつけると
同時に、現代を生きる我々に、命の尊さを静かに訴えかけてくるでしょう。
詳しくはこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/exhibition/archives/1005
【関連企画ピックアップ】
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講演会「『無言館のこと』-戦没画学生からの伝言-」
6月3日(日)11:00-
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講師|窪島誠一郎(無言館館主、作家)
会場|ホール
定員|先着150名
料金|無料(要本展観覧券)
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講演会「消えない死者」
6月16日(土)14:00-
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講師|野見山暁治(画家)
会場|ホール
定員|先着150名
料金|無料(要本展観覧券)
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朗読会「『平和の祈り』-声なき声によせて-」
6月10日(日)、24日(日)14:00-
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被爆地長崎から平和の祈りを込めて、KTNテレビ長崎のアナウンサーが伝えます。
会場|企画展示室
料金|無料(要本展観覧券)
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■常設展示第4室
東松照明/長崎のキリシタン文化
6月26日(火)-9月9日(日)
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戦後日本を代表する写真家・東松照明(1930-2012)。はじめて長崎を
訪れた1960年以降、約50年にわたって長崎を撮り続けた彼の作品の中から、
長崎で育まれたキリシタン文化をテーマとしたものを特集してご紹介します。
http://www.nagasaki-museum.jp/permanent/archives/398
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3)連続レクチャー:コレクション・イン・フォーカス 会場|講座室
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第2回「長崎の陶磁器の現在」
6月17日(日)11:00-(約45分)
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三川内焼・波佐見焼に代表される長崎の陶磁器産業の伝統を継承する、
現代の作り手の活動や作品をご紹介します。
講師|川口 佳子(長崎県美術館学芸員)
定員|40名
◎聴講無料、当日受付
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スペシャル「講演:東松照明考(仮)」
7月1日(日)14:00-15:00
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絶版となって久しかった東松照明の幻の写真集『太陽の鉛筆』
(毎日新聞社、1975)を新装版『新編 太陽の鉛筆』(赤々舎、2015)
として再び世に出すなど、常に東松の仕事を見つめ続ける今福龍太氏を
お招きし、汲めども尽きぬ東松作品の豊かな世界とその開かれた可能性を
お話しいただきます。
講師|今福龍太(文化人類学者・批評家)
定員|40名
◎聴講無料、当日受付
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スペシャル「対談:東松照明と長崎(仮)」
7月1日(日)15:00-15:30
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長年にわたり東松を支え仕事の現場に立ち会い続けた東松泰子氏を
ゲストにお迎えし、今福氏との対談を通じ、東松の活動の実際について
お話しいただきます。
講師|東松泰子(東松照明オフィス INTERFACE代表)×今福龍太
定員|40名
◎聴講無料、当日受付
年間のスケジュールはこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/news/archives/33
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4)ウィークエンドミュージアム
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第1回 スタンプでつくる、ハンカチーフ
6月16日(土)16:30-19:00
6月17日(日)10:30-12:30、13:30-16:00
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月に一度、週末にワークショップを開催する企画「ウィークエンド
ミュージアム」。第1回は、身近な道具や木、紙などの素材、カラフルな
布用インクでオリジナルのハンカチをつくります。ハンカチのサイズは27×27cmです。
会場|アトリエ
対象|子どもから大人まで(小学生以下は保護者同伴)
参加費|ひとり100円
制作時間|30-60分程度(目安)
※当日随時受付(最終受付は、各回終了30分前)
http://www.nagasaki-museum.jp/museumInet/sca/eveScheduleView.do?id=3736&command=education
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5)イベント情報
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長崎県美術館 Music Art「ガブリエル・ビアンコ ギターリサイタル2018」
6月3日(日)開場16:30 開演17:00
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昨年9月に行われた初の日本ツアーで好評を博したギターの名手
ガブリエル・ビアンコのギターリサイタルを開催します。
プログラムはクラシックギターのレパートリーより
ヨハン・セバスチャン・バッハ、アストル・ピアソラから
ホアキン・トゥリーナ・ペレスまで。ギターの本場とされる
スペインの美術作品を多く所蔵する当館でクラシックギターの音色を奏でます。
会場|長崎県美術館 ホール (全席自由150席)
料金|前売り 一般2,500円 大学生以下2,000円
※整理番号なし、当日券は各500円増
詳しくは↓
http://www.nagasaki-museum.jp/museumInet/sca/eveScheduleView.do?id=3719&command=lecture
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イブニングライブ
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日曜日の夕方から夜にかけて活水女子大学音楽学部と
長崎大学教育学部の音楽家のみなさんが素敵な音楽を奏でます。
※入場無料
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○イブニングライブ by 活水女子大学
6月10日(日)(1)16:30-17:00 (2)18:30-19:00
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○イブニングライブ by 長崎大学
6月24日(日)(1)16:30-17:00 (2)18:30-19:00
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6)カフェ
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新茶 そのぎの玉緑茶セット 620円(税込)
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【期間限定】6月3日(日)-7月8日(日)
昨年、全国茶品評会などで日本一に輝いたそのぎ茶は、長崎県東彼杵町で
生産されている、ふくよかな味と香りが特徴の長崎県の名産品です。
今回はより甘みが強く、味わい深い特上の新茶と、くずきりをセットにして
ご用意いたします。
くずきりは、「丹波の黒豆(黒みつ・きなこ)」と「国産甘露梅」の
どちらかをお選びいただけます。
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7)ミュージアムショップ
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上五島カノン マスキングテープを入荷しました!
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新上五島町の教会をモチーフにした、ステンドグラスのマスキングテープが、
入荷しました!
全9種類 ¥417+税
この他にも、教会群関連商品を
6月3日(日)-7月8日(日)の間、販売します。
【お知らせ】
6月1日(金)は、エントランスロビーで行われるコンサート開催準備のため
ミュージアムショップを18時で閉店いたします。
https://twitter.com/nagasaki_m_shop/status/1001360198089428993
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《お問合せ》長崎県美術館 長崎市出島町2-1 tel095-833-2110
【開館時間】10:00-20:00
【休館日】第2・第4月曜(祝日の場合は翌火曜)
《長崎県美術館メールマガジン》
配信中止・配信先変更は、以下のホームページからアクセスできます。
http://www.nagasaki-museum.jp/
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