長崎県美術館メルマガ(vol.184)

件名
長崎県美術館メルマガ(vol.184)
配信日時
2019/6/28 17:54
本文
(vol.184)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

メルマガ長崎県美術館

□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━○2019/6/28
INDEX


1) 館長コラム

2)展覧会情報
 ・名探偵コナン 科学捜査展-真実への推理(アブダクション)-
 ・津上みゆき展「View - 人の風景」

3)連続レクチャー:コレクション・イン・フォーカス
 ・第8回「森正洋の陶磁器デザイン」

4)ウィークエンドミュージアム
 ・第2回「ゆらきらデコレーション」

5)イベント情報
 ・イブニングライブ
 ・2019ながさきみなとまつり「打ち上げ花火」鑑賞
 ・オリジナルバナーバッグ チャリティー販売 in 長崎県美術館

6)カフェ
 ・ケーキ新登場!


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1)館長コラム
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「日本画とは何か」 館長 米田 耕司
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 日本画展「荒木十畝-大村市所蔵作品による」が6月23日に
終了しました。日本画にちなみ少々。江戸時代までの日本には
日本画家は一人もいません。いたのは伝統絵画の狩野派、やまと絵、
円山四条派、南画、浮世絵などの各画派の画家でした。わが国最初の
国立美術学校は、明治9年に工部省(後の建設省・現国土交通省)の
設置した工部美術学校でした。イタリア人フォンタネージらの
指導による美術学校は西洋画、西洋彫刻によるヨーロッパ流の
美術教育でした。
 わが国の文化で、食事は「洋食と和食」、服装は「洋服と和服」、
映画は「洋画と邦画」です。絵画も「洋画と和画」と言いっていました。
近代洋画の先駆者の浅井忠(1856-1907)の弟子の一人、
石井柏亭(1882-1958)は亡くなるまで日本画とは言わず
和画と言っていました。では誰が日本画を唱え、広めたのか。
それは岡倉天心たち、当時の文部省の役人です。明治維新以降の
近代日本は様々な文化芸術にとっても黎明期で鹿鳴館などのように
近代化は欧米化という政府の動きに、日本美術界も大きく揺れました。
そして西洋画(洋画)が広まるなかで、日本の伝統を重視した絵を
描くという視点から「龍池会(旧派)」と「鑑画会(新派)」が生まれ、
この動きの中でアメリカ人フェノロサが、明治22年に龍池会で行った
講演『美術真説』で使ったJapanese paintingの翻訳が「日本画」
という言葉の初出です。フェノロサの弟子の岡倉天心が通訳を勤めました。
この講演でフェノロサは次のような点を日本画の特徴と優れたところで
あると評価しています。
1、写真のように写実を追わない。
2、陰影が無い。
3、鉤勒(こうろく、輪郭線)がある。
4、色調が濃厚でない。
5、表現が簡潔である。
 岡倉天心らはこれに力づけられ、明治22年に東京美術学校
(後の東京藝術大学)を開くと、西洋画の教育を排し、日本の
伝統美術に舵を切ります。絵画としては橋本雅邦らを教師として
日本画科のみを設けました。古田亮「日本画とは何だったのか 
近代日本画史論」(角川選書)では、近代・西洋・国家と格闘し
続けた百年の近代日本画の通史で、国家主義を揺籃とした明治期、
皇国感情のなか成熟を迎えた大正・昭和初期、そして戦後に
浮上する日本画滅亡論を超えて、日本画はどこへ向かうのか-。
その成り立ちと多様性を時代ごとの様式の変遷から描いています。
さて、日本画とは何か?

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2)展覧会情報
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■企画展示室
名探偵コナン 科学捜査展-真実への推理(アブダクション)-
6月29日(土)-9月1日(日)
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本展は、「名探偵コナン」の世界観をベースに、コナンの推理や
科学捜査のプロセスを楽しみながら体験できる特別展です。
会場では、来場者が体験のガイドとなる探偵手帳に沿って、
事件の真相を解明していきます。また、原作では描かれていない、
本展だけのオリジナルストーリーもお楽しみいただけます。

詳しくはこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/exhibition/archives/1308


【関連企画ピックアップ】
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江戸川コナン握手撮影会
6月29日(土)、30日(日)、7月6日(土)、7日(日)、15日(月・祝)、
21日(日)、28日(日)
(1)10:30- (2)12:00- (3)14:00- (4)16:00-
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※約30分間
※時間は変更になる場合があります。


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■常設展示室 第1・2室
津上みゆき展「View - 人の風景」
8月3日(土) -10月9日(水)
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国内外で活躍の場を広げる画家・津上みゆき。本展では、幕末から
明治期に名を馳せた長崎商人・大浦慶の生涯を辿る小説『グッドバイ』
(2018年度朝日新聞紙面にて連載)の挿絵原画全点に加え、
長崎で取材する中描かれたスケッチやその経験の結晶たる新作タブローを
複数展示します。

詳しくはこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/permanent/archives/518


【関連企画ピックアップ】
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アーティストトーク
8月4日(日)、9月15日(日)各日14:00-15:00
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会場|常設展示室 第1・2室
講師|津上みゆき(本展作家)
料金|無料(ただし要本展観覧券)


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ワークショップ「ほぼ津上さん、長崎いまむかし」
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「ほぼ津上さん」とは、津上みゆきさんが日々風景と対峙し制作する
過程を辿りながら、おのおのが長崎の風景と向き合う試みです。
港、出島、行きかう人々、見守る山々、ひとつの空、今も昔もここに
ある風景を見つめ、描きます。

「いまもむかしも」 ※事前申込制
日 時|8月3日(土)9:00-12:00
会 場|アトリエ、長崎県美術館周辺(小雨決行、荒天時は館内で実施)
講 師|津上みゆき(本展作家)
対 象|小学5年生以上から一般 ※小学生は保護者同伴
参加費|2,500円(モレスキンのスケッチブック・月光荘の鉛筆付き・保険料込)
定 員|10名
申込締切|7月22日(月)必着

申込方法など詳しくは↓
http://www.nagasaki-museum.jp/museumInet/sca/eveScheduleView.do?id=4150&command=education

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3)連続レクチャー:コレクション・イン・フォーカス
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第8回「森正洋の陶磁器デザイン」
7月14日(日)11:00-12:00
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陶磁器デザイナーの森正洋について、その作品や思想に加え、
交友関係や仕事以外の関心事、後世の人々による捉え方など、
様々な側面を振り返ります。

講師|川口 佳子(長崎県美術館学芸員)
会場|講座室
定員|40名
◎聴講無料、当日受付

年間のスケジュールはこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/news/archives/33

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4)ウィークエンドミュージアム
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<第2回>ゆらきらデコレーション
7月6日(土)16:30-19:00
7月7日(日)10:00-12:00、13:30-16:00
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月に一度、週末にワークショップを開催する企画「ウィークエンド
ミュージアム」。第2回は、ゆらきらな透明フィルムをカンヴァスに、
描いたり貼ったり。半透明の素材を使って、デコレーションを楽しみましょう。

会場|アトリエ
対象|子どもから大人まで(小学生以下は保護者同伴)
参加費|ひとり100円
制作時間|30-60分程度(目安)
※当日随時受付(最終受付は、各回終了30分前)

http://www.nagasaki-museum.jp/museumInet/sca/eveScheduleView.do?id=4141&command=education

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5)イベント情報
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イブニングライブ
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週末の夕方から夜にかけて活水女子大学音楽学部と
長崎大学教育学部の音楽家のみなさんが素敵な音楽を奏でます。

※入場無料
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○イブニングライブ by 活水女子大学
7月7日(日)(1)16:30-17:00 (2)18:30-19:00
http://www.nagasaki-museum.jp/museumInet/sca/eveScheduleView.do?id=4016&command=lecture
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○イブニングライブ by 長崎大学
7月21日(日)(1)16:30-17:00 (2)18:30-19:00
http://www.nagasaki-museum.jp/museumInet/sca/eveScheduleView.do?id=4017&command=lecture
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2019ながさきみなとまつり『打ち上げ花火鑑賞会』
7月27日(土)、28日(日)開場20:10- 打上開始20:30- 予定
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「2019ながさきみなとまつり」で開催される花火を、屋上庭園にてご鑑賞いただけます。

7月27日(土)7,000発
7月28日(日)3,000発
◎入場無料

※荒天のため中止となる場合があります。
※喫煙・飲食物持込不可。
※混雑時、入場を制限する場合があります。
※時間は変更になる場合があります。

2019ながさきみなとまつり公式サイトはこちら↓
http://www.minatomatsuri.com/

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オリジナルバナーバッグ チャリティー販売 in 長崎県美術館
8月4日(日)10:30-14:00 ※売切れ次第終了
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展覧会終了後に役目を終えたバナー(垂れ幕)を使い、
美術館ボランティアスタッフが手作りしたオリジナル
バナーバッグの販売会を行います。
売上金は、熊本地震被災文化財を含む国内の文化財保存修復を目的に
「文化財保護・芸術助成財団」へ全額寄付します。

価格:300円-2,500円前後
販売予定数:約300個
※売切れ次第終了

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6)カフェ
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ケーキが新登場!
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長崎の定番「シースクリーム」やアップルパイなど、4種類のケーキが
新しく登場しました。ぜひご賞味ください。

【カフェの営業時間】
11:00-17:00(オーダーストップ|16:30)

https://bit.ly/2tlksyY

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《お問合せ》長崎県美術館 長崎市出島町2-1 tel095-833-2110
【開館時間】10:00-20:00
【休館日】第2・第4月曜(祝日の場合は翌火曜)

《長崎県美術館メールマガジン》
 配信中止・配信先変更は、以下のホームページからアクセスできます。
http://www.nagasaki-museum.jp/

長崎県美術館━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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