長崎県美術館メルマガ(vol.190)

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長崎県美術館メルマガ(vol.190)
配信日時
2019/11/29 18:24
本文
(vol.190)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

メルマガ長崎県美術館

□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━○2019/11/29
INDEX

1) 館長コラム

2)展覧会情報
 ・クリスチャン・ボルタンスキー - Lifetime
 ・ローマ法王来県記念・世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリ
  シタン関連遺産」登録記念 特別企画 長崎とキリスト教
 ・荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋

3)講演会
 ・スペイン美術講演会
 「《ゲルニカ》ゴヤからピカソへ-歴史の事実か芸術の真実か-」 
 ・連続レクチャー:コレクション・イン・フォーカス
  第13回「三川内焼の伝統技術」

4)ワークショップ
 ・ウィークエンドミュージアム<第6回>冬を彩るペーパークラフト
 ・クリスマスのデコレーションハウスをつくろう

5)イベント情報
 ・イブニングライブ クリスマススペシャル
 ・X’mas JOINT CONCERT 2019
 ・まちかどコンサート by長崎OMURA室内合奏団 
 ・モトアナママブ クリスマスえほんコンサート 

6)カフェ
 ・冬の期間限定メニュー「有機トマトのミネストローネスープセット」


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1)館長コラム
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ローマ教皇の来崎と「焼き場に立つ少年」 館長 米田 耕司
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 ローマ教皇フランシスコ台下が、長崎に来られました。教皇として
38年ぶりに日本を訪れたフランシスコ教皇は、11月24日長年の
念願の地、被爆地の長崎の爆心地公園で核兵器のない世界の実現を
呼びかけました。教皇の側には高見三明カトリック長崎大司教、
レンゾ神父(イエズス会日本管区長・前日本二十六聖人記念館館長)の
姿をテレビで見かけました。2008年11月24日の「列福式」
(ペトロ岐部と187人の殉教者を「福者」とすることを宣言する
式典・長崎県営のビッグNスタジアムで約3万人参列)が行われたとき、
お二人と長崎歴史文化博物館の故・大堀館長と協力して事業に
取り組んだことを思い出していました。教皇のスピーチの後、
原爆投下後の長崎で死んだ弟をおんぶしている「焼き場に立つ少年」を
撮影したアメリカ軍の従軍カメラマンのジョー・オダネルさんの
ご子息ダイグ・オダネルさん(50歳)と会話されている映像が
映し出されました。この写真は教皇が、「戦争のもたらすもの」と
言葉を添えて全世界に発信されています。ダイグさんは、
父親が使っていたメダルをフランシスコ教皇に見せると、
教皇は、スペイン語で「あなたと父親に祝福を」とおっしゃった。
ダイグさんは「父親が撮影した『焼き場に立つ少年』の写真が今日、
爆心地に掲げられていたことを誇りに思います。世界中の人が
この写真を見て、『長崎の悲惨な経験を繰り返してはならない』と
思いを寄せた瞬間になったのではないかと思う」と話していました。
私もこの写真のことを忘れません。
 私は、2007(平成19)年4月当館に着任しました。その年の
夏の企画展「CAPA‘S WOLD ロバート・キャパ-その生涯と
作品-」(7月13日-9月2日)を開催した時のことを思い出していました。
この展覧会で話題になった写真が特別出品「被爆した幼子を背負う
長崎の少年-1945年」でした。アメリカ軍の報道写真家ジョー・
オダネルさん(開催時85歳)が撮影した一枚の写真が会場終盤の
特設コーナーにありました。この写真についてオダネルさんが
書いています。
「はだしの少年は焼き場のふちに5分か10分か立っていたでしょう。
男たちが近づきゆっくり、おんぶひもを解き始めました。幼い肉体が
炎に溶けるジューという音がしました。真っ赤な炎が直立不動の
少年を照らします。その時です、食い入るように見つめる少年の
唇に血がにじんでいるのに気がついたのは。少年があまりきつく
噛みしめているため血は流れることなく、下唇に赤くにじんで
いました。夕日のような炎が静まると少年はくるりときびすを返し、
沈黙のまま去っていきました。」
 私は会場を毎日巡視していましたが、この写真の前で涙する人を
何人も見かけました。長崎初公開のこの写真の少年と撮影地点は
今も不明です。東長崎にあった焼き場ではないかという説もあるようです。
オダネルさんはこの写真など7ヶ月の撮影を終えて帰国した後、
その惨状や深い悲しみを忘れようと全てのネガフィルムを皮製の
トランクに納め、蓋をして施錠しました。長い封印を解き1999年に
発見されました。これが公開されると複数の教科書に掲載され大反響を
巻き起こしました。この展覧会の会期中にジョー・オダネルさんが
亡くなられました。

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2)展覧会情報
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■企画展示室
クリスチャン・ボルタンスキー - Lifetime
10月18日(金)-2020年1月5日(日)
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1960年代末から現在まで、歴史、記憶、死、不在をテーマとして活動を
続けるフランスの代表的作家ボルタンスキーの回顧展。半世紀にわたる
活動を紹介するとともに、展覧会全体をひとつの作品として提示する
試みです。明滅する光や心と身体を揺さぶる音響などが、私たちを生と
死をめぐるエモーショナルな旅に導きます。

「夜間割引」・「正月割引」
夜間(17:00-20:00)及び1月2日・3日(終日)は当日料金から200円引き
※割引の併用はできません。

詳しくは↓
http://www.nagasaki-museum.jp/exhibition/archives/1314


【関連企画ピックアップ】
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担当学芸員によるギャラリートーク
12月7日(土)、12月21日(土)各日14:30-
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会 場|企画展示室
参加費|無料(ただし要本展観覧券)

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映画「クリスチャン・ボルタンスキーの可能な人生」上映
12月21日(土)、22日(日)、2020年1月2日(木)-5日(日)
各日13:00-18:00
*毎時00分から上映開始。最終は17:00から。
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ボルタンスキーの仕事と素顔に迫ったドキュメンタリー映画
(制作:ARTE France他)を上映します。
監督:Heinz Peter Schwerfel/仏語(日本語字幕付き)/52分/2010年

会場|ホール(12月22日は講座室)
参加費|無料

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■常設展示室 第4室
ローマ法王来県記念・世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン
関連遺産」登録記念 特別企画 長崎とキリスト教
11月12日(火) -2020年1月13日(月・祝)
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16世紀以来、現在に至るまでキリスト教の信仰が途絶えることなく
生き続ける長崎。本展では、ローマ法王フランシスコ台下の長崎来訪を
記念して、長崎とキリスト教との関わりをテーマに制作された舟越保武、
東松照明、小川緑の作品をご紹介します。

http://www.nagasaki-museum.jp/permanent/archives/556


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■企画展示室
荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋
2020年1月25日(土)-3月29日(日)
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東京・大阪の2会場で開催され26万人以上が来場した、<JOJO>の祭典。
長崎・金沢での開催が決定し、荒木飛呂彦氏による
描き下ろしキービジュアルが公開されました。燕子花図屏風をモチーフ
としたキービジュアルに期待が高まります。是非ご来場ください!
オリジナルグッズ「JOJO's Sketch Bookmarkers &
Luggage Tag」がセットになった「グッズ付前売券」をはじめ、
前売券好評販売中。

開催概要やチケット購入方法など詳しくはこちら↓
「荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋」
<長崎会場>公式サイト http://jojoex-nagasaki.com/

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3)講演会
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スペイン美術講演会
「《ゲルニカ》ゴヤからピカソへ-歴史の事実か芸術の真実か-」 
11月30日(土)14:00-(開場13:30)
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本講演では歴史画の二大作《1808年5月3日》と《ゲルニカ》を取り上げ、
スペインの二大巨匠、ゴヤからピカソへ継承される、「戦争画の神髄とは?」
を考えます。

講師|大高保二郎(早稲田大学名誉教授)
会場|ホール
定員|先着100名
料金|聴講無料

詳しくは↓
http://www.nagasaki-museum.jp/museumInet/sca/eveScheduleView.do?id=4241&command=lecture


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連続レクチャー:コレクション・イン・フォーカス
第13回「三川内焼の伝統技術」
12月15日(日)11:00-12:00
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戦後から現在までに、長崎県の無形文化財の指定を受けた三川内焼の
技術者について、所蔵品を交えながら紹介します。

講師|川口 佳子(長崎県美術館学芸員)
会場|講座室
定員|40名
◎聴講無料、当日受付

年間のスケジュールはこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/news/archives/33

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4)ワークショップ
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ウィークエンドミュージアム <第6回>冬を彩るペーパークラフト
12月14日(土)16:30-19:00
12月15日(日)10:00-12:00、13:30-16:00
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月に一度、週末にワークショップを開催する企画「ウィークエンド
ミュージアム」。第6回は、寒い冬の暮らしを、楽しく彩る紙の飾りを
つくります。クリスマスの室内装飾にもおすすめです。

会場|エントランスロビー
対象|子どもから大人まで(小学生以下は保護者同伴)
参加費|ひとり100円
制作時間|30-60分程度(目安)
※当日随時受付(最終受付は、各回終了30分前)

http://www.nagasaki-museum.jp/museumInet/sca/eveScheduleView.do?id=4231&command=education

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クリスマスのデコレーションハウスをつくろう
12月14日(土)・15日(日)10:00-12:00、13:30-15:30
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白い段ボール素材の家に、紙やフェルト、マスキングテープなどを
使ってデコレーションします。サンタクロースの家、お菓子の家など
クリスマスに飾る家をつくりましょう。

会 場|アトリエ
受 付|各回終了の30分前まで随時受付
対 象|子どもから大人まで ※小学生以下は保護者同伴
参加費|200円
協 力|日本紙器株式会社
http://www.nagasaki-museum.jp/museumInet/sca/eveScheduleView.do?id=4237&command=education

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5)イベント情報
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イブニングライブ クリスマススペシャル
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週末の夕方から夜にかけて活水女子大学音楽学部と
長崎大学教育学部の音楽家のみなさんが素敵な音楽を奏でます。
12月はクリスマススペシャルとして開催します。

※入場無料
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○イブニングライブ クリスマススペシャル by活水女子大学
12月8日(日)(1)16:00-16:30 (2)18:00-18:30
http://www.nagasaki-museum.jp/museumInet/sca/eveScheduleView.do?id=4182&command=lecture
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○イブニングライブ クリスマススペシャル by長崎大学
12月22日(日) (1)16:00-16:30 (2)18:00-18:30
http://www.nagasaki-museum.jp/museumInet/sca/eveScheduleView.do?id=4183&command=lecture
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X’mas JOINT CONCERT 2019
12月1日(日)開演15:00-
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出演|女声合唱団Fortuna、長崎北陽台高等学校合唱部
指揮|加藤豊、田代悟
会場|エントランスロビー
※無料

詳しくは↓
http://www.nagasaki-museum.jp/museumInet/sca/eveScheduleView.do?id=4244&command=lecture

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まちかどコンサート by長崎OMURA室内合奏団  
12月7日(土)18:30-19:00
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出演|中西弾(ヴァイオリン)、種口敬明(ファゴット)
   内田誠(ピアノ)※客演
会場|エントランスロビー
※無料

詳しくは↓
http://www.nagasaki-museum.jp/museumInet/sca/eveScheduleView.do?id=4243&command=lecture

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モトアナママブ クリスマスえほんコンサート 
12月15日(日)(1)11:00- (2)14:00- ※各回開演30分前開場
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元NBCアナウンサーで現役ママユニット「モトアナママブ」による
えほんの読み聞かせ。昨年大好評だったえほんコンサートが今年も開催決定!
音楽の生演奏とともにお楽しみください。

会場|ホール

※無料

http://www.nagasaki-museum.jp/museumInet/sca/eveScheduleView.do?id=4239&command=lecture


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6)カフェ
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冬の期間限定メニュー「有機トマトのミネストローネスープセット」
700円
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有機トマトをベースに、たっぷりの野菜とベーコンをコトコト煮込んだ
からだに優しいミネストローネスープです。季節野菜とフルーツのサラダ、
香ばしく焼いたクロワッサンをセットにしました。

*スープセットにセットドリンク(+250円-)をお付けすることもできます。

(単品)
有機トマトのミネストローネ 380円
クロワッサン 200円
セットスープ 200円(プレート、スパゲッティにつけられます)

※価格は全て税別です。

https://bit.ly/2XBeiKW


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《お問合せ》長崎県美術館 長崎市出島町2-1 tel095-833-2110
【開館時間】10:00-20:00 ※1月2日、3日は18:00まで
【休館日】第2・第4月曜(祝日の場合は翌火曜)
     ※年末年始の休館日 12月29日-1月1日

《長崎県美術館メールマガジン》
 配信中止・配信先変更は、以下のホームページからアクセスできます。
http://www.nagasaki-museum.jp/

長崎県美術館━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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