長崎県美術館メルマガ(vol.191)
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- 長崎県美術館メルマガ(vol.191)
- 配信日時
- 2019/12/27 18:48
メルマガ長崎県美術館
□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━○2019/12/27
INDEX
1) 館長コラム
2)展覧会情報
・クリスチャン・ボルタンスキー - Lifetime
・荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋
・「荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋」開催記念
荒木飛呂彦先生セレクション 椛島勝一展
・木梨憲武展 Timing‐瞬間の光り‐
3) 連続レクチャー:コレクション・イン・フォーカス
第14回「ペレーアの画家とスペイン・ゴシックの転換期」
4)ワークショップ
・お正月ワークショップ「凧をつくろう」
・ウィークエンドミュージアム<第7回>糸と針で、ノートをつくろう
5)イベント情報
・イブニングライブ
・文化庁メディア芸術祭 長崎展
「ワンダリングワールド-メグル・ココロ・オドル-」
6)ショップ
・「つみき」
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1)館長コラム
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「戦災・大災害と古美術展への想い」 館長 米田 耕司
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令和元年、最後の大晦日。そして令和最初の正月を迎えます。
本当に月日の流れは速いです。今年度も、4月から「奇蹟の芸術都市
バルセロナ展」「名探偵コナン 科学捜査展-真実への推理(アブダクション)-」
そして現在開催中の「クリスチャン・ボルタンスキー - lifetime」
(-1月5日)を企画展示室で開催。小企画展「荒木十畝-大村市所蔵作品による」
「津上みゆき展 View - 人の風景」、県民のギャラリーでの企画展
「写真展 オードリー・ヘプバーン」と展開して参りました。この他、
当館の諸事業にご参加いただきありがとうございました。引き続き
新年も新たな企画で皆様に喜んでいただけるよう、職員一同心を新たに
勇往邁進して参ります。どうぞよろしくお願い申し上げます。
さて今年は台風や大雨、洪水被害も多い年で、深刻な問題を引き
起こしました。私は中学2年まで大阪で過ごしました。子どもの頃は
災害というと、9月1日の関東大震災が話題で、大阪には地震は
来ないものと思っていました。しかし、1995年1月17日に
発生した兵庫県南部地震による大災害、その後の日本各地の地震等
どこで起きてもおかしくない状況です。もう間もなく25年前の
ことになりますが阪神淡路大震災の時に、神戸の惨状を見て、
震災の瓦礫の街と第二次大戦後の焼野原の東京や大阪の景色が
重なりました。戦災による焼け野原を思い浮かべました。その時、
戦災からの復興と古美術展の話を思い出しました。
日本の東洋学者、考古学者の故三上次男東京大学名誉教授の体験です。
その話とは、戦後間もない昭和21年の春、焼け野原の東京での体験を、
後年東大新聞に書かれたものです。「家族は疎開先の地方から帰らず、
われわれも食料の買い出しに真剣だったが、そんな荒寥とした時期に、
上野の国立博物館で日本の古美術の大きな展覧会が開かれていた。
食料を得るために上野の駅に出かけた私はこの展覧会を知って続々と
詰めかける人々の後について博物館に入ったが、そのとき受けた
強い衝撃は表現を絶したものであったのを覚えている。日本にも
こんな美しいものがあったのか。日本人にもこんな見事なものを
作り出す能力があったのか。私は戦慄に似た気持ちに耐えながら、
すぐれた日本の伝統美術の前に立ちつくした。(略)これほどの
心の糧となり救いとなるとは信じがたいほどであった。それにしても、
同じように腹が減っていた当時の博物館の人々が、美術品を疎開先
から運び返すと、すぐさまこれを国民の前に広げてくれたのは
偉かったと思う。これに触れて感動し、力を与えられ、生の戦列に
復帰した人は多かったであろう。(略)よい展覧会を見て感銘を
受けたけれども、これほど心を奪われ、美術から救いを得たことは、
空前であり、絶後であろうと思っている」この話は美術館で働く者に
とって勇気であるし誇りです。いつも思い出して肝に銘じている
ことです。この時の文化財の疎開地のひとつが福島県猪苗代湖の
翁島にあった高松宮別邸でした。着任の時、文化庁の友人から、
長崎市は花崗岩のうえにあるから地震は大丈夫だ、言われましたが
油断大敵です。東日本大震災や今年の水害被害、長崎の人命と
文化財を守るために力を合わせて引き続き頑張りたいです。
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2)展覧会情報
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■企画展示室
クリスチャン・ボルタンスキー - Lifetime
いよいよ2020年1月5日(日)まで!
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1960年代末から現在まで、歴史、記憶、死、不在をテーマとして活動を
続けるフランスの代表的作家ボルタンスキーの回顧展。半世紀にわたる
活動を紹介するとともに、展覧会全体をひとつの作品として提示する
試みです。明滅する光や心と身体を揺さぶる音響などが、私たちを生と
死をめぐるエモーショナルな旅に導きます。
「夜間割引」・「正月割引」
夜間(17:00-20:00)及び1月2日・3日(終日)は当日料金から200円引き
※割引の併用はできません。
詳しくは↓
http://www.nagasaki-museum.jp/exhibition/archives/1314
【関連企画ピックアップ】
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映画「クリスチャン・ボルタンスキーの可能な人生」上映
2020年1月2日(木)-5日(日)
各日13:00-18:00
*毎時00分から上映開始。最終は17:00から。
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ボルタンスキーの仕事と素顔に迫ったドキュメンタリー映画
(制作:ARTE France他)を上映します。
監督:Heinz Peter Schwerfel/仏語(日本語字幕付き)/52分/2010年
会場|ホール
参加費|無料
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来場者1万人達成記念 ポスタープレゼント!
期間:1月2日-なくなり次第終了
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本展の来場者が1万人を達成したことを記念し、1Fミュージアム
ショップで本展グッズを2,000円(税込)以上ご購入の方、先着50名様に
本展告知ポスター(非売品)1枚をプレゼントします。
※ポスターは、図版が異なるB2、B3の2種類あります。
数に限りがありますので、種類はお選びいただけない場合があります。
http://www.nagasaki-museum.jp/news/archives/2343
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■企画展示室
荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋
2020年1月25日(土)-3月29日(日)
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東京・大阪の2会場で開催され26万人以上が来場した<JOJO>の祭典。
<長崎・金沢>公式図録 全国書店等で販売中!
長崎・金沢各会場の展示イラストを公式図録として収録し、これまでの
原画展の記録も網羅したクロニクル本!さらに、荒木飛呂彦先生、
初代担当編集者・椛島良介氏の新規インタビューなども収録。
展覧会へ来場する前の予習に最適な一冊!
『JOJOnicle 荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋 クロニクル』
2,200円+税
オリジナルグッズ「JOJO's Sketch Bookmarkers & Luggage Tag」が
セットになった「グッズ付前売券」をはじめ、前売券好評販売中。
開催概要やチケット購入方法など詳しくはこちら↓
「荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋」
<長崎会場>公式サイト http://jojoex-nagasaki.com/
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■常設展示室第4室
「荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋」開催記念
荒木飛呂彦先生セレクション 椛島勝一展
2020年1月15日(水)-3月29日(日)
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長崎県諫早市の出身である椛島勝一は、大正から昭和中期にかけて、
主に少年誌を舞台に活躍した挿絵画家です。本展は、「荒木飛呂彦原画展
JOJO 冒険の波紋」開催を記念し、荒木氏によって選び抜かれた34点の
作品で構成されています。現代日本を代表する漫画家・荒木氏と、大正から
昭和にかけて少年少女たちを熱狂させた挿絵画家・椛島勝一が、
半世紀以上の時を超えて邂逅する稀有な機会となるでしょう。
詳しくはこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/permanent/archives/565
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■県民ギャラリー
木梨憲武展 Timing‐瞬間の光り‐
2020年3月7日(土)-4月12日(日)
10:00-18:00(最終入場17:30)
※金・土のみ20時まで(最終入場19:30)
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2014年から2016年にかけて全国8会場を巡回し大きな話題を呼んだ
「木梨憲武展×20years」を契機にアーティストとして高い評価を受けた
木梨憲武は、2018年6月、自らも得意とするストリートカルチャーの発信地、
イギリス・ロンドンでの個展開催を実現するなど、ますます活躍の場を
広げています。
本展では、ロンドンで披露した新作を中心に、絵画、ドローイング、
映像、オブジェなど、表現方法に縛られない約150点の作品を展示します。
さらに自由に、さらに洗練された作品をぜひご覧ください。
前売券は、1月11日(土)より販売開始!
詳しくはこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/exhibition/archives/1317
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3)連続レクチャー:コレクション・イン・フォーカス
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第14回「ペレーアの画家とスペイン・ゴシックの転換期」
1月5日(日)11:00-12:00
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当館の所蔵作家であるペレーアの画家について、当館所蔵作や他の作品の
分析を通して詳しくお話しします。
講師|稲葉 友汰(長崎県美術館学芸員)
会場|講座室
定員|40名
◎聴講無料、当日受付
年間のスケジュールはこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/museumInet/sca/eveScheduleView.do?id=4048&command=lecture
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4)ワークショップ
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お正月ワークショップ「凧をつくろう」
1月2日(木)・3日(金)13:00-16:00 ※15:30受付終了
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あたらしい年をお祝いし、お正月にあげる凧づくりワークショップを行
います。紙やビニール、竹ひごなどの材料を組み合わせ、オリジナルの
凧をデザインしましょう。
会 場|エントランスロビー
受 付|随時受付
対 象|子どもから大人まで ※小学生以下は保護者同伴
参加費|ひとり100円
製作時間|30-60分程度
http://www.nagasaki-museum.jp/museumInet/sca/eveScheduleView.do?id=4240&command=education
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ウィークエンドミュージアム <第7回>糸と針で、ノートをつくろう
1月25日(土)16:30-19:00
1月26日(日)10:00-12:00、13:30-16:00
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月に一度、週末にワークショップを開催する企画「ウィークエンド
ミュージアム」。第7回は、色とりどりの紙を自由に組み合わせ、糸と針
で綴じて30-40ページほどのシンプルなノートをつくります。
会場|アトリエ
対象|子どもから大人まで(小学生以下は保護者同伴)
参加費|ひとり100円
制作時間|30-60分程度(目安)
※当日随時受付(最終受付は、各回終了30分前)
http://www.nagasaki-museum.jp/museumInet/sca/eveScheduleView.do?id=4232&command=education
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5)イベント情報
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イブニングライブ
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週末の夕方から夜にかけて活水女子大学音楽学部と
長崎大学教育学部の音楽家のみなさんが素敵な音楽を奏でます。
※入場無料
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○イブニングライブ by長崎大学
1月26日(日) (1)16:00-16:30 (2)18:00-18:30
http://www.nagasaki-museum.jp/museumInet/sca/eveScheduleView.do?id=4184&command=lecture
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文化庁メディア芸術祭 長崎展
「ワンダリングワールド -メグル・ココロ・オドル-」
1月8日(水)-1月19日(日)
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長崎県美術館を中心にサテライトを形成する各会場で、文化庁メディア
芸術祭の受賞作品を展示・上映します。
長崎の水辺をワンダリング(回遊)しながら、心おどる新たな世界を
探してみましょう。
※入場無料
【関連企画ピックアップ】
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チコちゃんが長崎にやってくる!
1月12日(日)(1)11:00-、(2)13:00-、(3)15:00-
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大人気番組『チコちゃんに叱られる!』のチコちゃん長崎初登場!
ステージ上のチコちゃんを撮影しよう。
会場|ホール
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劇場アニメーション上映
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・1月13日(祝)14:00- 「この世界の片隅に」
・1月18日(土)14:00- 劇場アニメ「君の膵臓をたべたい」
・1月19日(日)14:00- 「ペンギン・ハイウェイ」
会場|ホール
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ワークショップ ※事前申込制
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・「のらもじレタリング缶バッジづくり」ワークショップ
日時|1月12日(日)(1)10:00-13:00 (2)14:30-17:30
(対象:中学生以上、デザインに興味のある方)
・「錯視ブロック」ワークショップ
(1)1月13日(祝)10:30-12:30(対象:10歳以上)
(2)1月13日(祝)14:00-16:00(対象:中学生以上)
会場|アトリエ
申込方法など、詳しくはこちら↓
http://mediaarts-nagasaki.com/
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6)ショップ
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「つみき」
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建築家・隈研吾氏が設計したシンプルな三角形の「つみき」。この「つ
みき」の組み方は無限大です。お子様のおもちゃとして、またインテリ
アオブジェとして大人の方にもおすすめです。
・ 7ピース 4,500円+税
・13ピース 7,800円+税
・22ピース 12,900円+税
詳しくはこちら↓
https://twitter.com/nagasaki_m_shop/status/1208270999860334593
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《お問合せ》長崎県美術館 長崎市出島町2-1 tel095-833-2110
【開館時間】10:00-20:00 ※1月2日、3日は18:00まで
【休館日】第2・第4月曜(祝日の場合は翌火曜)
※年末年始の休館日 12月29日-1月1日
《長崎県美術館メールマガジン》
配信中止・配信先変更は、以下のホームページからアクセスできます。
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