長崎県美術館 メルマガ(vol.33)

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長崎県美術館 メルマガ(vol.33)
配信日時
2007/9/25 11:59
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(vol.33)────────────────────────── メルマガ長崎県美術館 □───────────────────○2007/9/25(毎月1回発行) おくんちと美術館                 長崎県美術館 館長 米田耕司      長崎県美術館に着任して、あと1週間程で6ヶ月になります。 4月から長崎みなとまつり、帆船まつり、精霊流しなどいろんなイベント を美術館の屋上などから見たり、参加したりしています。  長崎の祭りは活気があります。私の自宅は五島町にあります。美術館ま で徒歩10分程です。6月のこと。夜食事をしていたら銅鑼や太鼓、 ラッパなどがけたたましく鳴り響き驚きました。今年の「長崎くんち」は 五島町が当番の踊町で練習をしている、と知りました。五島町公園などで、 傘鉾と龍踊の練習をしており、夜時間のある時には時々見に行くようにな りました。少年、若者たち、壮年・年寄りの一体となった町の活気ある光 景にこの町の伝統の底力に非常に魅力を感じています。何度か見学してい る内、町の人々による長崎の歴史と伝統文化の最前線に触れて感動してい たら、五島町くんち協賛会の中村重敏会長はじめ指導者の方たちと知己に なりました。新参者ながら7日の「お下り」には町の一員として参加させ ていただけることになりました。楽しみです。  美術館は市民の学校であり大学とも言われます。美術館が学校であるな らばどんな学校であるべきか。かつて、数学者の遠山啓は、将来の学校は 自動車学校型と劇場型に二極分解するのではないか、という示唆に富んだ 言葉を遺しています。ある一定の技術を習得し、そしてライセンスをもら うことが目的の自動車学校型と、お金を払って観劇する劇場型は面白けれ ば観るし、面白くなければ観ない。本来、人間を育てる学校は後者の劇場 型だという。つまり、学校はドラマとしての性格を強く持っていて、そこ で子どものエネルギーを結集して、その若いエネルギーを発散させる、い わば祭の場になるだろう、というのです。民族と風俗、伝統的な行事が世 代を超えて生き続けている長崎。その時代を生きるファッションとかモード とか、そういうその時代時代の遊び精神みたいなものが、お互いを作り出 しています。それによって他者と自己が繋がって市民という普遍性を作っ ていくことができるのだとしたら、私も「よそ者」ですが少しずつ長崎市 民に近づいているように感じています。  間もなくミッフィーといっしょに芸術の秋の企画展「美術館に行こう! ディック・ブルーナに学ぶモダン・アートの楽しみ方」が始まります。 美術館は、現代における鎮守の杜として市民参加の祭りの広場でありたい 思うのです。どうぞ、美術館の祭りにもご参加ください。 □────────────────────────────────○ 《最新情報》 1)展覧会情報 ■企画展  ○10/5(金)-11/25(日) 『美術館に行こう! ディック・ブルーナに学ぶモダン・アートの楽しみ方』展 世界中で愛されている「ミッフィー」の生みの親、ブルーナ。シンプルで温 かみのある彼のデザインは、さまざまな近現代美術にふれた経験から生まれ たものです。本展では、モダン・アートを見たときの驚きや喜びが表現され た絵本「ミッフィーのたのしいびじゅつかん」をガイドとして、当館の所蔵 作品をわかりやすく紹介するとともに、ブルーナ自身のデザインの足跡をた どります。 http://www.nagasaki-museum.jp/whats_new/kikaku/bruna.html -------------------------------------------------------------------- ■美術館コレクション展 長崎県美術館は、主に長崎ゆかりの美術とスペイン美術を収集しています。 常設展示室ではこれらの作品を年数回の展示替えにより随時ご紹介いたします。 ○8/22(水)-11/25(日) 「長崎コレクション2 十八銀行コレクション」 ○8/28(火)-12/9(日) 「須磨コレクション2」 ○9/26(水)-12/9(日) 「ゴヤ『戦争の惨禍』1」 ○8/28(火)-11/25(日) 「スペイン近現代美術2」 ○8/28(火)-10/28(日) 「ながさき音楽祭2007」開催記念 山本森之助特別展示 http://www.nagasaki-museum.jp/whats_new/jousetsu/index.html -------------------------------------------------------------------- ■教育プログラム ○9/29(土)-10/8(月・祝) 『長崎県美術館名品展 移動美術館 art moving in 南島原市』 シャガールをはじめ、本県出身の山本森之助や渡辺(宮崎)与平の名画、本 県の名誉県民である北村西望、富永直樹の彫刻等を展示します。期間中には、 鑑賞教室、ワークショップを開催するとともに、「こどもの広場」で大人気 だった「木のプール」も登場します。 http://www.nagasaki-museum.jp/whats_new/kyouiku/artmoving.html ○10/6(土)・7(日)10:00-18:00 『こどもアートクラブ作品展2007』 こどもアートクラブでこれまで制作してきた全作品を展示します。  ◇会場:アトリエ  ◇料金:入場無料 ○10/8(月・祝)11:30頃 『ぐるぐる◎ミラクル船!おひろめ!!』 こども達が「長崎くんち」にちなんで共同制作した船を出し、館周辺を元気 にまわります。  ◇会場:アトリエ・館周辺 -------------------------------------------------------------------- ■県民ギャラリー ○9/15(土)-9/29(土) 『第52回長崎県美術展覧会公募展』 http://www.nagasaki-museum.jp/museumInet/sca/eveScheduleView.do?command=rental&id=265 ================================== 2)注目イベント ■『美術館に行こう! ディック・ブルーナに学ぶモダン・アートの楽しみ方』展 関連企画 ○ギャラリートーク  ◇日時:毎週日曜日(11/25を除く) 14:00-  ◇会場:企画展示室  ◇料金:聴講無料。ただし、本展の観覧券が必要です。 ○ミッフィーフェスティバル  ◇日時:10/6(土)-9(火) 10:00-18:00  ◇会場:ホール ○握手会「ミッフィーと握手しよう」  ◇日時:10/6(土)、20(土)、21(日)、11/3(土)、4(日) (1)11:30-12:00 (2)13:30-14:00 (3)15:00-15:30  ◇会場:企画展示室入口  ◇料金:無料。ただし、高校生以上は観覧券が必要です。 ○ブルーナ絵本の読み語り  ◇日時:10/21(日)、28(日) (1)13:30- (2)14:30-   ◇会場:企画展示室内 絵本コーナー  ◇定員:先着30名  ◇料金:無料。ただし、高校生以上は観覧券が必要です。 ○アニメ上映会「ミッフィーと おともだち」  ◇日時:10/23(火)-28(日) (1)11:00- (2)13:00-   ◇会場:ホール  ◇定員:先着120名  ◇料金:無料 ○ワークショップ「色と形の組み合わせ」《参加者募集中》 ◎13日(土)「ミッフィーとブラック・ベアを作ろう」  ◇日時:10/13(土)13:30-16:00  ◇会場:アトリエ  ◇対象:親子(こども5才以上)   ◇定員:10組  ◇料金:2,000円(カタログ代)+高校生以上は観覧券が必要です。 ◎14日(日)「かわいい表紙のノートを作ろう」  ◇日時:10/14(日)13:30-16:00  ◇会場:アトリエ  ◇対象:対象:一般   ◇定員:20名   ◇料金:2,000円(カタログ代)+高校生以上は観覧券が必要です。 ○ワークショップ「モビールを作ろう」《参加者募集中》     ◇日時:11/10(土)、11日(日)13:30-16:00  ◇会場:アトリエ  ◇対象:10日/こども(小学生-中学生) 11日/高校生から一般  ◇定員:各15名  ◇料金:500円+高校生以上は観覧券が必要です。  ※10/20(土)必着 〔応募方法〕  住所、氏名、年齢、TEL、FAX、希望のワークショップ名をお書きの上、  ハガキまたはFAXにて下記までお申し込みください。  〒850-0862 長崎市出島町2-1  長崎県美術館「ワークショップ」係 FAX:095-833-2115  ※定員をこえた場合は抽選です(当選者のみ発表・連絡) http://www.nagasaki-museum.jp/whats_new/kikaku/bruna2.html -------------------------------------------------------------------- ■美術館コレクション展 関連企画 ○学芸員によるギャラリートーク  ◇日時:毎週日曜日 15:00-16:00  ◇会場:常設展示室  ◇料金:観覧券が必要です。  ○アートボランティアによるギャラリートーク  ◇日時:毎週土曜日 (1)13:30-14:15 (2)15:00-15:45  ◇会場:常設展示室  ◇料金:観覧券が必要です。 -------------------------------------------------------------------- ■大好きな長崎へ音楽のプレゼント第2弾! 「大室晃子ピアノトリオ・コンサート」  ◇日時:10/3(水)18:00-19:00  ◇会場:エントランスロビー  ◇定員:60席(他立見)  ◇料金:無料 http://www.nagasaki-museum.jp/museumInet/sca/eveScheduleView.do?command=lecture&id=576 -------------------------------------------------------------------- ■ながさき音楽祭2007「美術館室内楽コンサート」 県内各地で開催されている「ながさき音楽祭2007」。人気のライブスポット、 長崎県美術館でも合計5本のコンサートをお楽しみいただけます。 「美術館室内楽コンサート第一夜~第三夜」では、プログラム前半は、長崎 県出身・国内外で活躍している若手ソプラノ歌手が有名なオペラの中から歌 い上げ、後半は、実力派アーティストが木管や弦楽の室内楽をたっぷりと響 かせます。演奏家と聴衆の間が近く、プロの演奏を目の前で見られるのは、 美術館コンサートの特徴です。特に、当音楽祭の音楽監督でもある、大山平 一郎氏(ヴィオラ)が演奏するモーツァルトやシューマンを間近で見ること ができるのはとても貴重な機会です。定員が各80席ととても少ないので、 早期に売り切れることが予想されます。まだチケットを手に入れていない方 はお早めにお買い求め下さい。 そのほか、子どもから大人まで楽しめる無料のコンサートなど、 10月は「ながさき音楽祭2007 in 長崎県美術館」をお楽しみ下さい。 美術館室内楽コンサート《第一夜》 10/13(土) 美術館室内楽コンサート《第二夜》 10/21(日) 美術館室内楽コンサート《第三夜》 10/23(火) 料金:一般2000円/高校生以下1000円(チケット発売中) ○無料ロビーコンサート 新演奏家協会ファンタジーコンサート 10/12(金) ジュニアオーケストラながさきコンサート 10/27(土) http://www.nagasaki-museum.jp/whats_new/event/nagasakimusicfestival.html ================================== 3)今月のピックアップ 「ミッフィーといっしょに芸術の秋」   エデュケーター 堺 雅子談 「みんなで呼んでみよう!せーのっ!ミッフィー!」小さなこども達が一斉 に声を出すと、可愛らしいミッフィーの着ぐるみが登場!みんな歓声をあげ て、ミッフィーの周りに集まり、真っ白なおててに触ろうとぴょんぴょん跳 びはね、すっかりミッフィーのとりこになっていました。 これは、プレイベントの楽しい一場面ですが(9月7日美術館にて開催)、 『美術館へ行こう!ディック・ブルーナに学ぶモダンアートの楽しみ方』展、 いよいよ10月5日から始まります。この展覧会は、小さなミッフィーが、 はじめて美術館を訪れ、素直な気持ちで作品を見て、お父さんやお母さんと 語り合いながら“美術を楽しむ”というストーリーが伝わってきます。 第1部「見てみよう」では、<ミッフィーが見たモダン・アート>を、ブルー ナのわかりやすい手引きによって鑑賞していきます。第2部<考えてみよう> では、優れたグラフィックデザイナーでもあるブルーナが、どのような仕事 をしてきたのか、絵本の原画やポスターのデザインなどが詳しく紹介されて います。第3部<作ってみよう>では、鑑賞のあと、ブルーナの技法にならっ て、「いろがみワーク」という、ミッフィーやこくまのボリスをモチーフと した簡単なワークショップを体験します。絵本の展示コーナーもあり、愛ら しい主人公たちと出会える数珠玉のお話を親子で楽しむことができます。 この展覧会を通して、ブルーナがこども達に伝えたい「美術館は心を自由に する場所なんだよ。」とうメッセージが感じられることと思います。 http://www.nagasaki-museum.jp/whats_new/kikaku/bruna.html ================================== 4)カフェ情報 「10/5(金)新しいカフェがオープン!」 カフェチーフ 西田朋子談  赤紫色の夕やけが水辺の森や美術館を優しく包み少しずつ秋の気配を感じ るこの頃です。芸術の秋、食の秋です。  さて、このたび10月5日(金)にカフェが新しく生まれ変わります。 食と芸術の融合をテーマとしてフランス料理界の巨匠、上柿元 勝シェフが カフェをプロデュースいたします。パスタなどのフードメニュー、県産の食 材をふんだんに使ったスウィーツを創作。又「美術館に行こう!」展のため のオリジナルのミッフィースウィーツもお目見えいたします。ぜひ、新しく 生まれ変わったカフェで甘味しい秋を感じてください!!お待ちしております。 ※新カフェオープンにあたり、9/29(土)17:00以降-10/4(木)まで カフェを閉店します。あらかじめご了承ください。 http://www.nagasaki-museum.jp/goods/goods/cafe.html □────────────────────────────────○ 《お問合せ》長崎県美術館 長崎市出島町2-1 tel095-833-2110  【休館日】第2・第4月曜(祝日の場合は翌火曜)10/9(火)は臨時開館 《長崎県美術館メールマガジン》  配信中止・配信先変更は、以下のホームページからアクセスできます。 http://www.nagasaki-museum.jp/ 長崎県美術館────────────────────────────

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