- 件名
- 長崎県美術館 メルマガ（vol.34）
- 配信日時
- 2007/11/1 15:30
本文
（vol.34）──────────────────────────
メルマガ長崎県美術館
□───────────────────○2007/11/1(毎月１回発行)
「くんちとアートとスウイーツと」
長崎県美術館 館長 米田耕司
10月は長崎県美術館に参りまして長年の夢が二つも実現しました。
一つは前号でお話しました長崎くんちで７日から毎日参加してまいりま
した。五島町の地域住民の一員として、傘鉾の後ろを紋付袴に山高帽姿。
袴の下に唐人パッチの絹のすべり、草履の鼻緒の引き締まった足を感じ
ながら、若者たちの龍衆による高さと玉追いの力強いスピード感溢れる
龍踊（じゃおどり）と共にお旅所を巡りました。庭先まわりも毎日体験
して、長崎の町の隅々を歩き当館のボランティアの皆さんをはじめ多く
の方々に激励のお声を掛けていただきました。元気づけていただきまし
たこと大変ありがとうございました。
当日のテレビ生中継を美術館の職員がビデオに録画してくれていたので、
後日見ましたところ、銅鑼や太鼓、龍声ラッパなど唐楽拍子の音と龍衆
の躍動する奉納舞に思わず涙がこぼれてきました。祭りは見るものでも
ありますが、参加して身体ごと長崎を満喫して幸せな3日間でした。
私たちが境界を越えて、伝統行事も、宗教行事も、イベントも、商業行
事もすべて包み込んで祭りの主体が市民の手にあるという実感でした。
この包み込まれた祭りの装置に、それでも伝統、歴史、聖性を損なわな
い素晴らしい「生きている博物館」のような「祭りの力」を感じました。
今年のくんちは例年にない暑さでしたが、くんちが終わると急に涼しく
なりいきなり秋になりました。
もう一つは、「カフェの改善」です。10月5日からミッフィーと一緒に
芸術の秋のオープン「美術館に行こう！-ディック・ブルナーに学ぶ
モダン・アートの楽しみ方-」（11月25日まで）の開催に併せてカフェ
のリニューアル・オープンをしました。お客様のアンケートで45％が、
「サンドイッチだけでなく食事メニューを増やして」という声に背中
を押してもらい「美味しい美術館」を実現しました。美術館のカフェ
メニューの開発をするためわが国フランス料理界の巨匠である上柿元勝
さんにお会いし、当館のFB（フード＆ビバレッジ）プロデューサーに就
任いただきました。上柿元さんは、県観光マイスターでハウステンボス
ホテルズ名誉総料理長で世界的に著名なシェフです。実は私の30年越し
の夢でした。
日本のミュージアムが市民の生活に深く関わるような時代が来たら
「館長、今年の抱負は？と聞かれたら、フランス料理の一流シェフを
呼んで来ることだ」という時代が来ると、美術館の研究会で話合ったの
が30年ほど前のことでした。上柿元さんは「食べ物は消えていく芸術だ
が、美術作品とともに新メニューを味わってほしい」と記者発表の日に
話しておられました。味の芸術は新作スウイーツを含めスープ、サンド
ウイッチ、パスタ、カレーなど約20種類が楽しめるようになりました。
企画展「美術館へ行こう!」展ではオリジナルメニューの「バナナと
ミッフィーのア・ラ・モード」を期間限定で準備しました。
展覧会とともに当館カフェーをお楽しみください。
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INDEX
1)美術館からメルマガ会員の皆様にプレゼント！！
2)メッセージ募集
3)展覧会情報
4)注目イベント
5)今月のピックアップ
6)ショップ情報
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1)美術館からメルマガ会員の皆様にプレゼント！！
長崎県美術館から、メルマガ会員様限定のプレゼントをご用意しました。
長崎県美術館へ11/25(日）までにお越しのメルマガ会員様、
先着10名の方に下記(1)(2)をプレゼント！
(1)マティスかシャガールのポストカード（お一人様1枚）
(2)「美術館に行こう！展」ペアご招待券（2枚、11/25まで有効）
本メルマガ（vol.34）をプリントアウトの上、受付にてご提示下さい。
(1)(2)とお引き換えいたします。
※招待券はお一人様２枚限り（1組２枚づつ）
※先着順にて締め切らせていただきますのでご了承下さい。
また、長崎県美術館へ11/25(日）までにお越しのメルマガ会員様で
残念ながら先着10名の中に入らなかった方全員に、下記(3)をプレゼント！
(3)「美術館へ行こう！展」ご優待券
（１枚、当日鑑賞料から100円引き、1枚につき4名様まで利用可。11/25まで有効）
本メルマガ（vol.34）をプリントアウトの上、受付にてご提示下さい。
優待券とお引き換えいたします。
※ご優待券はお一人様１枚限り
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2)メッセージ募集
コトバでかざるクリスマス
-あなたのメッセージがアートになります-
美術館入り口にある大型ビジョン（アートビジョン）に映し出すメッセージ
を募集中。寄せられたメッセージは、アーティストが、あなたの“コトバ”
をアートにして大切な人・お世話になっている人にあなたに代わってお届け
します。
◇募集期間：11/4（日）まで
◇上映日時：12/上旬-12/24(月・祝）
◇アーティスト：松尾高弘（インタラクティブ・アーティスト）
◇料 金：参加無料
◇定 員：30名。応募多数の場合は抽選。（当選者のみ、ご連絡します。）
応募方法：館内に設置している応募用紙に必要事項をご記入の上、郵便・
ＦＡＸ・メールにてご応募下さい。 ※詳しくはお問い合わせ下さい。
http://www.nagasaki-museum.jp/museumInet/sca/eveScheduleView.do?command=other&id=615
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1)展覧会情報
■企画展
○10/5（金）-11/25（日）
『美術館に行こう！ ディック・ブルーナに学ぶモダン・アートの楽しみ方』展
世界中で愛されている「ミッフィー」の生みの親、ブルーナ。シンプルで温
かみのある彼のデザインは、さまざまな近現代美術にふれた経験から生まれ
たものです。本展では、モダン・アートを見たときの驚きや喜びが表現され
た絵本「ミッフィーのたのしいびじゅつかん」をガイドとして、当館の所蔵
作品をわかりやすく紹介するとともに、ブルーナ自身のデザインの足跡をた
どります。
http://www.nagasaki-museum.jp/whats_new/kikaku/bruna.html
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■美術館コレクション展
長崎県美術館は、主に長崎ゆかりの美術とスペイン美術を収集しています。
常設展示室ではこれらの作品を年数回の展示替えにより随時ご紹介いたします。
○8/22（水）-11/25（日）
「長崎コレクション２ 十八銀行コレクション」
○8/28（火）-12/9（日）
「須磨コレクション２」
○9/26（水）-12/9（日）
「ゴヤ『戦争の惨禍』１」
○8/28（火）-11/25（日）
「スペイン近現代美術２」
○8/28（火）-11/25（日）
「ながさき音楽祭2007」開催記念 山本森之助特別展示
http://www.nagasaki-museum.jp/whats_new/jousetsu/index.html
《展示替え》
○11/28（水）-2008年1/14（月・祝）
「鴨居玲と羊子の絵画」
○11/28（水）-2008年1/14（月・祝）
「美人画-栗原玉葉」
○11/27（火）～2008年3/23（日）
「スペイン近現代美術３」
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■教育プログラム
○10/27（土）-11/18（日）
『長崎県美術館名品展 移動美術館 art moving in 平戸市』
平戸市に本籍をもつ鴨居玲をはじめ本県出身の山本森之助や渡辺与平の作品など、
近代洋画の名画を中心にご紹介します。
期間中には、鑑賞教室、ワークショップを開催するとともに、こどもの広場で
大人気だった「木のプール」も登場します。
http://www.nagasaki-museum.jp/whats_new/kyouiku/artmoving.html
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2)注目イベント
■『美術館に行こう！ ディック・ブルーナに学ぶモダン・アートの楽しみ方』展
関連企画
○ギャラリートーク
◇日時：毎週日曜日（11/25を除く） 14:00-
◇会場：企画展示室
◇料金：聴講無料。ただし、本展の観覧券が必要です。
○握手会「ミッフィーと握手しよう」
◇日時：11/3（土）、4（日）
（１）11:30-12:00 （２）13:30-14:00 （３）15:00-15:30
◇会場：企画展示室入口
◇料金：無料。ただし、高校生以上は観覧券が必要です。
http://www.nagasaki-museum.jp/whats_new/kikaku/bruna2.html
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■美術館コレクション展 関連企画
○学芸員によるギャラリートーク
◇日時：毎週日曜日 15:00-16:00
◇会場：常設展示室
◇料金：観覧券が必要です。
○アートボランティアによるギャラリートーク
◇日時：毎週土曜日 （１）13:30-14:15 （２）15:00-15:45
◇会場：常設展示室
◇料金：観覧券が必要です。
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■コンサート情報
○『LEGEND 文化の日コンサート “音楽って楽しい！”』
◇日時：11/3（土）12:00-13:00
◇演奏：LEGEND（うち4名）
◇会場：エントランスロビー
◇料金：入場無料（着席約60席、他立見あり）
http://www.nagasaki-museum.jp/museumInet/sca/eveScheduleView.do;jsessionid=3E11CE21D0DAD7CDB1291B005F452581?command=lecture&id=614
○『長崎「マダム・バタフライ」フェスティバル 』
◇日時：11/3（土）、4（日）、10（土）、11（日）、18（日）17:30-18:00
◇会場：エントランスロビー
◇料金：入場無料（着席約60席、他立見あり）
11/3（土）http://www.nagasaki-museum.jp/museumInet/sca/eveScheduleView.do?command=lecture&id=594
11/4（日）http://www.nagasaki-museum.jp/museumInet/sca/eveScheduleView.do?command=lecture&id=595
11/10（土）http://www.nagasaki-museum.jp/museumInet/sca/eveScheduleView.do;jsessionid=421DB9AB780D4F135C868B04A135FA7D?command=lecture&id=596
11/11（日）http://www.nagasaki-museum.jp/museumInet/sca/eveScheduleView.do;jsessionid=421DB9AB780D4F135C868B04A135FA7D?command=lecture&id=597
11/18（日）http://www.nagasaki-museum.jp/museumInet/sca/eveScheduleView.do;jsessionid=421DB9AB780D4F135C868B04A135FA7D?command=lecture&id=598
○『イブニングライブ』
◇日時：11/11（日）（１）15:30-16:00 （２）17:30-18:00
◇演奏：活水女子大学
http://www.nagasaki-museum.jp/museumInet/sca/eveScheduleView.do?command=lecture&id=478
◇日時：11/25（日）（１）15:30-16:00 （２）18:00-18:30
◇演奏：長崎大学
http://www.nagasaki-museum.jp/museumInet/sca/eveScheduleView.do?command=lecture&id=483
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3)今月のピックアップ
ミッフィーと一緒にカルダーのモビールを見る！ 学芸員 福満葉子
ブルーナの絵本『ミッフィーのたのしいびじゅつかん』は、ミッフィーが
生まれて初めて美術館に行くという物語です。その中でミッフィーは、天井
からぶらさがった不思議なオブジェや、直線だけでできた抽象画や、風変わ
りな色づかいの絵に出会います。彼女はそれらにびっくりしたり、素朴な疑
問を持ったりするのですが、決してわからないからキライ、とは言いません。
むしろ「おもしろい」とか「わたし、これ好き」と感じるのです。
ミッフィーがここで出会ったのは（絵本の中ではブルーナ流にアレンジし
てありますが）、マティスやモンドリアン、カルダーの作品です。実は
ブルーナ自身、若い頃にパリの美術館などで、これらモダン・アートの巨匠
たちの作品に出会い、深い影響を受けました。シンプルな形、鮮やかな色づ
かい、大胆な構図など、彼の作品にはそのことがはっきりと表れています。
『ミッフィーのたのしいびじゅつかん』は、「ミッフィー＝子ども」のアー
トとの出会いの物語であると同時に、ブルーナ自身のアートとの出会いの物
語であり、さらにはブルーナが尊敬してやまない巨匠たちへのオマージュに
もなっているのです。
本展覧会は、前半でブルーナの作品を紹介し、後半は、この絵本で
ミッフィーが出会ったようなタイプの作品を、主に長崎県美術館の所蔵品の
中から選び、絵本の中のミッフィーのようにじっくり見てみよう、という考
え方で構成しています。展示しているのは、おなじみピカソの《鳩のある静
物》や、タピエス、シャガールの版画、そしてマティスの版画集『ジャズ』
（これは北九州市立美術館からお借りしたもの）など。その中で特にご紹介
したいのが、カルダーのモビールです。
アレクサンダー・カルダーはアメリカ人の彫刻家で、今やインテリアとし
ても普及している「モビール」を、1930年代に初めてアートとして作った人
です。カルダーのモビールは、いろいろな形の金属片を、バランスをとりな
がら繋ぎ、高いところから吊るすというもので、空気の動きに反応してゆら
ゆら揺れるのが特徴です。台座に載っていて動かないのがあたりまえだった
彫刻に「動き」を与えたという点で、彼のモビールは、とても前衛的な試み
でした。
本展には、おそらくは試作品であろうと思われる、小さい真っ黒なモビール
と、同じく小さな置き型モビール（「やじろべえ」に似ています）を展示し
ています。置き型のほうは、白い円形モティーフを端にぶらさげた棒を、赤
い三角形のボディが支えるもので、 曲芸をするアザラシのような愛くるしさ。
2点とも実に愛らしいのですが、同時に、カルダーが愛してやまなかった
「宇宙」のイメージが凝縮された壮大さをもはらんでいます。これらは個人
所蔵家の方からお借りしている作品なので、基本的には本展の会期中にしか
ご覧になれません。この機会に、ブルーナが敬愛するアーティスト、カルダー
の作品の実物を見てみませんか？
http://www.nagasaki-museum.jp/whats_new/kikaku/bruna1.html
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4)ショップ情報
ミュージアムショップ チーフ 林田美奈子
ショップではクリスマスシーズンにぴったりの商品が入荷しています。
まずはポーランド製の木製オーナメント(￥1,155から)。
サンタクロースやツリーが3個から11個のカラフルな部品のパズルになって
おり、飾っておくだけでなく遊べるオーナメントです。
折畳むと13ｃｍとコンパクトなＺＥＬＣＯの“ITTY BITTY ”LEDブックライ
ト(￥3,150)は旅行用ポーチ付き。もちろんベッドサイドで使ってもＯＫです。
本好きなあの人へのクリスマスプレゼントとしていかがですか？
クリスマスパーティで大活躍のステムマーカー(￥1,470)は10色入りです。
これをグラスの縁に付けると誰の飲み物か間違うことはありません。
もちろん２Ｆショップではミッフィーグッズ一色です(11/25まで)。
何と、お問い合わせの多かったミッフィーカレンダーも入荷します。
お早めにどうぞ。
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《お問合せ》長崎県美術館 長崎市出島町2-1 tel095-833-2110
【休館日】第２・第４月曜（祝日の場合は翌火曜）
《長崎県美術館メールマガジン》
配信中止・配信先変更は、以下のホームページからアクセスできます。
http://www.nagasaki-museum.jp/
長崎県美術館────────────────────────────
