長崎県美術館 メルマガ増刊号(vol.37)

件名
長崎県美術館 メルマガ増刊号(vol.37)
配信日時
2008/1/9 12:00
本文
(vol.37)──────────────────────────

メルマガ長崎県美術館増刊号

□─────────────────────────○2008/1/9

年頭にあたって

 皆さま、明けましておめでとうございます。短い正月休みも終わ
り7日の朝に七草粥を食べて疲れ気味の胃を落ち着かせ、歳神様の
道しるべの門松を撤収するのも7日が多いのでこれで松の内も終わ
りお正月気分もここまでですね。日常の生活のリズムに戻り平成20
年が始まりました。皆さまはどのようにお正月をお過ごしになられ
ましたか。
 私は三が日ほとんど自宅でテレビ三昧。恒例の箱根駅伝にずっと
付き合いました。往路の箱根の山登りで順天堂大学にアクシデント
には驚きました。大ブレーキで立ち上がることのできない選手に手
を添えて競技終了となるのは監督にとっても苦渋の決断だったと感
情移入して観ていました。
 私の友人で大学駅伝の監督がいます。各区を走る選手はじめマネー
ジャーなどスタッフの連携が大切。早朝のスタートに対応してその
時間に体調がベストになるように何週間も前から早寝早起きと定時
に人工太陽を浴びてスタート時間にベストとなるように身体に覚え
させるなどの体調管理をするそうです。全てのスポーツは個人競技
に見えても実はチームワークでの科学的なマネージメントに裏打ち
されているのだということを学びました。
 美術館の仕事も学芸員やエデュケーターの事業企画のグループと
総務・広報、館運営、管財などの総務広報グループとの協力関係が
うまく機能してオーケストラのようなチームワークで美術館諸事業
が推進するのだと思っています。
 私の学芸員時代の20-30歳代は自分がしっかりしていれば一人で
も仕事ができるように思っていました。40歳台は少数の一騎当千
の者がいれば何でもできるという思いがありました。そして50歳
少し前ころに館長になり、館長として任務を遂行する上で悩み、一
人ではミュージアムの使命は達成できないと知りました。職員に気
持ちよく働いてもらえるような職場を作り出すことが一番大事だと
思うように変化し始めてきました。そして、駅伝の選手が、苦しく
ても走り続けることができるのは沿道の観衆の皆さんの応援があっ
てこそ頑張れるのだと思えるようになりました。
 美術館も市民・県民をはじめ利用者やボランティアなど多くの皆
さまの応援があって、支えていただいていることで職員が成長でき
るのだと実感しています。
 仕事始めの4日から企画展「日本近代洋画への道-山岡コレクショ
ンを中心に-」(2月20日まで)が始まりました。西洋画の影響が顕著
となり始める江戸後期から明治洋画の黎明期、その門下生たちの日
本洋画の礎を築いた69作家177点が一堂に展観しています。山岡コレ
クションは数年前までは一部の研究者のみが知る幻のコレクション
でした。ぜひ長崎で初公開の機会をのがさずご覧いただきたい展覧
会です。会期中当館職員による近代日本美術リレートークも土曜日
に4回開催(第1回は1月5日に終了)を予定。私は第2回(1月
12日)を担当します。
 これからの展覧会「黒澤明 絵コンテの世界」(2月29日-3月30日)
や美術館コレクション展「長崎の美術3 渡辺与平展」(1月17日-
3月9日)も様ざまな切り口で用意しています。どうぞ足をお運びい
ただきたきたくご案内申し上げます。
 平成20年美術館職員一同皆さまによろこんでいただけるよう頑張
りますので倍旧のご支援をお願い申し上げます。

長崎県美術館 館長 米田耕司

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※訂正とお詫び
メルマガ36号 館長米田の文中に誤りがありました。訂正してお詫び
いたします。
(誤)清水久一、富永和広 (正)清水久和、富永和弘

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INDEX

1)展覧会情報
2)カフェ情報

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1)展覧会情報

■企画展 
○1/4(金)-2/20(水)
『日本近代洋画への道-山岡コレクションを中心に』
日本洋画の優れたコレクションである「山岡コレクション」の作品を
中心に紹介しています。関連企画では、通常のギャラリートークの他
に、美術家 菊畑茂久馬氏による講演会や、当館館長や学芸員による
リレートーク、活水女子大学の先生方による唱歌コンサートなど、日
本近代洋画を多角的に楽しめる企画を開催します。ぜひご参加下さい。

http://www.nagasaki-museum.jp/whats_new/kikaku/index.html

○近代日本美術リレートーク
 ◇日時:1/5日(土)・12(土)・26(土)2/9(土)15:00-16:00(2月9日のみ15:00-16:30)
 ◇会場:講座室
 ◇定員:先着40名
 ◇料金:聴講無料

○講演会「絵描きが語る近代美術-明治期日本のリアル-」
 ◇日時:2/2(土)14:00-16:00
 ◇講師:菊畑 茂久馬(美術家)
 ◇会場:ホール
 ◇定員:先着100名
 ◇料金:聴講無料。ただし、本展の観覧券が必要です。

○唱歌コンサート
 ◇日時:2/3(日)16:00-16:30
 ◇出演:ソプラノ/永吉 美恵子(活水女子大学教授)
     ピアノ/太田 昭子(同大学准教授)
 ◇会場:エントランスロビー
 ◇定員:着席60席(ほか立見あり)
 ◇料金:無料

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■美術館コレクション展
いよいよ1月17日より、小企画展「渡辺与平展」が始まります。
渡辺(旧姓宮崎)与平(1889-1912)は、長崎市出身の画家です。
与平は洋画家として文展に出品する一方、新聞や雑誌のコマ絵でも活
躍し、独特の画風で当時竹久夢二と並ぶ人気でした。本展は、当館の
収蔵作品と全国に散らばる作品を合わせて展示し、与平の芸術を多角
的に検証する回顧展です。関連企画では、アンティーク着物を着て展
覧会をゆっくりと鑑賞したり、木版で印刷されたコマ絵をヒントに、
木版画の絵葉書を作成するなど、素敵なワークショップも開催します。
奮ってご参加下さい。


○2008年1/17(木)-3/9(日)
「長崎の美術3 渡辺与平展」
http://www.nagasaki-museum.jp/museumInet/sca/eveScheduleView.do?command=standing&id=303

「長崎の美術3 渡辺与平展」関連企画
○ワークショップ(1)「着物で味わうヨヘイ」
 ◇日時:2/3(日)10:30-12:30
 ◇着付け講師:野島 愛、中嶋 涼子(古々屋)
 ◇会場:ホール
 ◇対象:高校生以上10名
 ◇参加費:2,000円(観覧券+カフェのコーヒー券付)
 ◇準備物:草履、足袋
 ◇申込み締切:1/25(金)必着
http://www.nagasaki-museum.jp/museumInet/sca/eveScheduleView.do?command=lecture&id=642

○ワークショップ(2)「木版で作る絵葉書」
 ◇日時:2/16(土)・17(日)10:30-16:00 ※2日間連続
 ◇会場:アトリエ
 ◇対象:高校生以上20名
 ◇参加費:1,300円(観覧券付)
 ◇申込み締切:2/8(金)必着
http://www.nagasaki-museum.jp/museumInet/sca/eveScheduleView.do?command=lecture&id=643

《ワークショップ申込み方法》
 参加者氏名・年齢・身長※(1)の参加者のみ・住所・TEL・FAX・
 ワークショップ名をお書きの上、ハガキまたはFAXにて下記までお申込みください。
 〒850-0862 長崎市出島町2-1
 長崎県美術館「渡辺与平展ワークショップ」係
 FAX 095-833-2115
 ※定員を超えた場合は抽選です。


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2)カフェ情報 「新メニュー登場」

 フレンチ界の巨匠、上柿元勝氏がプロデュースするカフェに新しい
メニューが登場しました。
「スパゲティトマトソース バジリコ風味」は、ほどよい酸味のトマト
ソースと、風味のよいバジリコの組み合わせが絶妙な味をかもし出して
います。「地元産豚肉と野菜たっぷりのスープ タイムの香り」は、
芯から温まるこの季節には欠かせないスープ。「かぼちゃのプリンに
県内産ゴボウのアイスを添えて」は、アスパラのシャーベットに替わり
冬の旬な野菜を取り入れた、体にやさしいスウィーツです。
食の芸術を提供してるカフェ。絵画鑑賞とともに、新しく加わった素敵
なメニューの数々をお楽しみ下さい。


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《お問合せ》長崎県美術館 長崎市出島町2-1 tel095-833-2110 
【休館日】第2・第4月曜(祝日の場合は翌火曜)


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 配信中止・配信先変更は、以下のホームページからアクセスできます。
http://www.nagasaki-museum.jp/

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