長崎県美術館 メルマガ(vol.55)

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長崎県美術館 メルマガ(vol.55)
配信日時
2009/4/30 13:30
本文
(vol.55)──────────────────────────

メルマガ長崎県美術館

□────────────────────────○2009/4/30


INDEX

1)館長コラム
2)展覧会情報
 ・企画展
 ・小企画展
 ・美術館コレクション展
3)新着情報
 ・駐車場情報
4)注目イベント
 ・アートビジョン上映情報
 ・イブニングライブ
 ・小國雅香&Friends MUSEUM SUNSET LIVE '09
5)今月のピックアップ
 ・「ジブリの絵職人 男鹿和雄展」1万人セレモニー
6)ミュージアムショップ情報
・新商品のご紹介

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1)館長コラム
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「船とジブリの絵職人・男鹿和雄展」長崎県美術館 館長 米田耕司
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午後、海王丸の出港を見てきました。4月23日から27日まで当館の
立地する長崎水辺の森公園など一帯で開催された「2009長崎帆船まつり」は
ロシアや韓国、日本などの7隻が集結し春の長崎港を華やかに彩りました。
会期中、様ざまなイベントが展開されました。26日には観光丸が出港
しました。1855年オランダ国王ウィレム三世から徳川幕府に献上され、
長崎海軍伝習所の練習船として使用された日本初の蒸気帆船の観光丸を
当時に近い姿で復元。来年のNHK大河ドラマ「龍馬伝」でその勇姿が
見られるはずです。最終日の27日はロシア、韓国などの4隻の帆船が
出港しました。会期中強風や天候に恵まれず連休の取りにくい日並びも
あり、期間中の人出は15万3千人(昨年は25万6千人)と過去最少でした。
美術館同様天候に左右される農業的要素ですね。4月28日最後に残った
海王丸が午後2時10分、出発しました。長崎水辺の森公園で出港セレモニーの
後、甲板の白い船員服の若者たちと岸壁の多くの市民たちが手を振る中で
船首を180度旋回して女神大橋をくぐり五島灘方向に進路を取り、やがて
小さくなって行きました。海王丸が出港の時に大きく霧笛を3度鳴らし
別れを惜しむ時に、新幹線や飛行機にはない感動を感じました。港町
長崎には船がよく似合います。
当館も平成21年度の船出をしました。先日の4月23日に開館4周年を
迎えました。私自身も3年目に突入しました。私は美術館を船だと考えて
います。美術館を支え励ましてくださる多くの皆さんとともに、美術館の
あらゆる職種・部門の職員と美術館の使命達成のため力を合わせて出港し
ました。本年度も頑張りますのでどうぞよろしくお願い申し上げます。
さて、現在開催中の『トトロの森を描いた人。「ジブリの絵職人 
男鹿和雄展」』(4月4日-6月14日)はかつてないスケールで贈る
アニメーション背景画の本格的な展覧会です。特設の展示会場は非常に
数多く約600点の作品によって3章によるセクション構成で展観しています。
「第1章 背景:テレビから映画へ」(はだしのゲン)「第2章 投影:
ジブリ作品に想いを映す」(となりのトトロ、魔女の宅急便、紅の豚、
おもひでぽろぽろ、平成狸合戦ぽんぽこ、耳をすませば、猫の恩返し、
もののけ姫、千と千尋の神隠し、ハウルの動く城、ゲド戦記、崖の上のポニョ)
「第3章 反映:映画を離れて」(第二楽章ほか、種山ヶ原の夜、ねずてん)
最後のコーナーで「アニメーションの撮影技法」を紹介しています。
また、第2会場として美術館棟1階の運河ギャラリーにおいて、
「男鹿和雄画集2」のカバーイラスト制作による「技法」と「表現」の
映像(約22分)と制作過程のパネル6枚とアトリエの作業机の再現コーナーで
美しい絵の誕生の裏側が見られます。また、「となりのトトロ」の大型
美術ボードの前で撮影可能なフォトロケーション、さらにはトトロの折り紙
教室(入場者全員が参加できます)などでトトロの世界に入って楽しめます。
オープニングの日に、幼稚園生くらいの女の子が、「楽しいな、楽しいな」
とスキップを踏んで歩いていたので、カフェにいた男鹿さんにその情景を
お話しました。その前日の展示最終点検で来館された男鹿さんとお話する
機会がありました。私はかねてからジブリの皆さんに感謝していることが
ありました。東京・両国にある江戸東京博物館の分館の小金井公園内に
建設された江戸東京たてもの園が閉鎖の危機になった時、同館の近所に
スタジオのあった宮崎監督や男鹿さんらジブリの皆さんも保存のために
大変尽力されたことを同館の仲間から聞いていました。「千と千尋の神隠し」
のモデルになった子宝湯などもあります。文化的、歴史的に価値ある移築
復元建物の美しい自然や建物(約30棟)などが守られました。かつての
美しい日本の風景はかなり失われましたが、男鹿さんの作品には中高年の方に
とって懐かしい昭和30年代の自然と風景が、若い人たちには見たことも
ない新しい未知の風景があります。男鹿さんの描く背景画には、季節や
天候など自然の豊かな表情があり、とても懐かしい気持ちにさせてくれます。
この展覧会が小さなお子さまにとって、ごく自然に絵画や美術の世界に
親しむ入り口となってくれることを期待しています。

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2)展覧会情報
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■企画展(企画展示室)
○4月4日(土)-6月14日(日)
トトロの森を描いた人。「ジブリの絵職人 男鹿和雄展」
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「となりのトトロ」をはじめとする数多くのジブリ映画の美術監督を
務めた、男鹿和雄(おが かずお)が手がけた背景画の展覧会。
名作の数々を支えた、緻密でみずみずしい作品を大々的に公開します。
第2会場には、折り紙体験コーナーもあります。

詳しくはこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/whats_new/kikaku/index.html

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○関連企画 「みんな集まれ!マリンバ&エレクトーンコンサート」
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マリンバとエレクトーンによる、子どもから大人まで楽しめる
ジブリ音楽のコンサートを開催します。エレクトーンで奏でる音楽は、
本物のオーケストラを聴いているかのような、本格的なサウンドです。
男鹿和雄展でトトロやポニョに会いに、ご家族でお越し下さい。

◇日時:5月3日(日)(1)13:00-13:30 (2)16:00-16:30
   (開場:各回30分前)
◇場所:ホール
◇定員:先着100名
◇演奏:PIAMBA(ピアンバ)
    内田 誠(エレクトーン)
    河合 由美子(マリンバ&パーカッション)

詳しくはこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/museumInet/sca/eveScheduleView.do;jsessionid=EB04CE62D90F5D4657C545D6B159D539?command=lecture&id=1005

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■小企画展(常設展示室第1・2・4室)
○4月23日(木)-7月26日(日)
「長崎コレクション3 親和銀行コレクション展」
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親和銀行創業130周年を記念し、同行が所蔵する絵画、彫刻、陶磁器
などをご紹介します。岡田三郎助や藤田嗣治、東山魁夷の作品をはじめ、
古伊万里などの陶磁器名品のほか、国内でのコレクションが希少な
イコン(聖像)など約80点を展示します。

詳しくはこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/whats_new/jousetsu/shinwa.html

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○関連企画 講演会「長崎から世界に輸出された古伊万里」
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同展関連企画として、講演会を開催します。

◇日時:5月23日(土)14:00-16:00
◇講師:大橋康二(佐賀県立九州陶磁文化館特別学芸顧問、前館長)
◇場所:ホール ※聴講無料
◇定員:先着100名

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■美術館コレクション展(常設展示室)
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長崎ゆかりの美術とスペイン美術を年数回の展示替えにより随時ご紹介
しています。

○開催中-5月10日(日)「須磨コレクション4」
○開催中-5月10日(日)「スペイン近現代美術4」

詳しくはこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/whats_new/jousetsu/index.html

《展示替え》
○5月12日(火)-9月13日(日)「須磨コレクション(テーマ展示(1)風景画)」
○5月12日(火)-9月13日(日)「スペイン近現代美術1」

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3)新着情報
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■駐車場情報
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今まで『美術館臨時駐車場』としてご利用いただいておりました仮設
駐車場が、平成21年4月1日より『県営常盤駐車場』となり、整備され
ました。美術館のご利用割引が適用されるのは、『県営常盤駐車場
(美術館側)』及び『県営出島駐車場』の2箇所となります。

また、当館ご利用時の割引料金に変更があります。
○入庫して3時間まで
(平成20年度まで)30分毎 50円、以後30分毎120円
(平成21年度より)60分毎 100円、以後30分毎120円

詳しくはこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/information/access/index.html

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4)注目イベント
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■アートビジョン上映情報
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メディア芸術コンテストの日本における最高峰、文化庁メディア芸術祭と
学生CGコンテスト「動画部門」受賞作品を、当館屋外にある大型ビジョン
「アートビジョン」で上映します。
関連企画として、アートビジョンでは上映しない映像作品や、
体験型作品を5月5日、6日の2日間限定でホールにて上映・展示します。
九州で見ることのできる数少ない機会ですので、この機会にご来場下さい。

詳しくはこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/whats_new/event/artvision.html

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○平成20年度[第12回]文化庁メディア芸術祭受賞作品上映
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メディア芸術の未来をつなぐ、世界中から選ばれた受賞作品を映像で
紹介します。

◇期間:5月1日(金)-6月26日(金)
◇時間:(1)11:00-12:20 (2)15:00-16:20(1日2回上映)
◇場所:アートビジョン
※視聴無料

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【関連企画】「アニメーション部門」短編作品上映会
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アカデミー賞も受賞した「つみきのいえ」など短編アニメーションの
受賞5作品と推薦作品の中から6作品をホール限定で上映します。

◇日時:5月5日(火・祝)15:00-16:10
◇場所:ホール
◇定員:先着100名
※入場無料

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【関連企画】エンターテインメント部門大賞作品「TENORI-ON」展示
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音と光を遊ぶ新しい楽器「TENORI-ON」を体験しよう!

◇会期:5月5日(火・祝)、6日(水・祝)13:00-15:00
◇場所:ホール
◇台数:2台(先着順受付)
※入場無料

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○第14回学生CGコンテスト「動画部門」受賞作品上映
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学生ならではのチャレンジ精神と斬新なアイデアをお楽しみ下さい。

◇期間:5月1日(金)-6月26日(金)
◇時間:(1)13:00-13:45(2)17:00-17:45(1日2回上映)
◇場所:アートビジョン
※視聴無料

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【関連企画】「動画部門」優秀作品上映会
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「動画部門」受賞の10作品およびアートビジョンでは上映しない
最終審査ノミネート9作品を上映します。

◇日時:5月6日(水・祝)15:00-16:15
◇会場:ホール
◇定員:100名(先着順)
※入場無料。

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■イブニングライブ
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毎月第2・4日曜日の夕方から夜にかけて活水女子大学音楽学部と
長崎大学教育学部の音楽家のみなさんが素敵な音楽を奏でます。
『美術』と『音楽』の融合…あなたの日曜の夕方から夜の過ごし方
に加えてみませんか?

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○活水女子大学による演奏
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◇日時:5月10日(日)(1)16:30-17:00 (2)18:30-19:00
◇場所:エントランスロビー ※無料

詳しくはこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/museumInet/sca/eveScheduleView.do?command=lecture&id=930

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○長崎大学による演奏
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◇日時:5月24日(日)(1)16:30-17:00 (2)18:30-19:00
◇場所:エントランスロビー ※無料

詳しくはこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/museumInet/sca/eveScheduleView.do?command=lecture&id=931

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■小國雅香&Friends MUSEUM SUNSET LIVE '09
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黄昏の長崎港をバックに、美術館屋上庭園で繰り広げる音楽の祭典です。

◇日時:5月30日(土)開場17:00 開演17:30
◇会場:屋上庭園 (雨天:ホール)
◇出演:ピアノ/小國 雅香、トロンボーン/Tommy、ベース/丹羽 肇、
    ドラム/中村 健
◇主催:オペレーション・モカ
◇協力:長崎県美術館

詳しくはこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/museumInet/sca/eveScheduleView.do;jsessionid=A37C8E02EE0883F3C4CF75AF3B4284CB?command=lecture&id=952

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5)今月のピックアップ
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「ジブリの絵職人 男鹿和雄展」1万人セレモニー 
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現在開催中の企画展「ジブリの絵職人 男鹿和雄展」。
おかげさまで、4月24日(金)に1万人目のお客様を迎えました。
1万人目となったお客様は、長崎市近郊にお住まいの祖母、母、子供の
3世代でお越しの祖母の方でした。
当日はセレモニーが行われ、図録、招待券、トトロのぬいぐるみなど
ささやかながらプレゼントをさせていただきました。

「アニメが凄く好きで、宮崎駿さんに魅せられて作品をかなり観ました。
私は好奇心の大きいばあちゃんなので、メイちゃんが森の中に入って
行くシーンが大好きなんです。CMをみてぜひ行きたいと思っていました。
(1万人目になった感想)大体もともと運のいいばあちゃんでして」
と素敵なコメントもいただきました。有難うございます。

その他、来館された方からは
「アニメに出てくる背景画がきれいでした。細かく見るとすごいなと
思いました。」、「折り紙体験が楽しかったです。」など、様々な
感動のコメントをいただいています。
同展は、作品点数600点とかなり見ごたえがあります。一度ならず何度も
足を運ばれる方が多いのも特徴です。
6月14日まで開催していますが、お早めに一度鑑賞されるのがポイント
かもしれません。皆様のお越しをお待ちしています。

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6)ミュージアムショップ情報
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「新商品のご紹介」 ミュージアムショップチーフ 林田美奈子
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ショップの新商品を2点ご紹介します。
オランダのTronp&Bonsenのバッグ(6,090円)は、巨大な広告シートや
建築現場保護ネットの廃材を使用した雨にも負けない頑丈な
ショッピングバッグです。使用するシートやカッティングで1点1点
すべて違う柄なので、あなたにお似合いの柄を見つけて下さいね。
ネジや釘が壁に刺さっていると錯覚するような楽しいデザインの
マグネット。韓国のiamDesignによるNot・Nail・MagnetとMagic・Bolt・
Magnet(1,050円)は強力な磁石を使用し、厚手のポストカードなども
しっかりホールドできます。ネジの形と釘の形、どちらもお勧めです。
こちらの商品は5月中旬入荷予定ですのでお楽しみに!
また、「ジブリの職人男鹿和雄展」の関連グッズも盛りだくさんです!
皆様のお越しをお待ちしております。

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《お問合せ》長崎県美術館 長崎市出島町2-1 tel095-833-2110
【開館時間】10:00-20:00
【休館日】第2・第4月曜(祝日の場合は翌火曜)

《長崎県美術館メールマガジン》
 配信中止・配信先変更は、以下のホームページからアクセスできます。
http://www.nagasaki-museum.jp/

長崎県美術館──────────────────────────

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