長崎県美術館 メルマガ（vol.63）
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- 長崎県美術館 メルマガ（vol.63）
- 配信日時
- 2009/11/30 14:48
メルマガ長崎県美術館
□────────────────────────○2009/11/30
INDEX
1)館長コラム
2)展覧会情報
・企画展「オルセー美術館展 パリのアール・ヌーヴォー
-19世紀末の華麗な技と工芸-」
・小企画展「菊畑茂久馬-ドローイング」
・美術館コレクション展
3)教育普及・生涯学習事業
「みんなのアトリエ 冬のワークショップのごあんない」
4)注目イベント
・美術館のクリスマス2009
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1）館長コラム
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「文化芸術の事業仕分けに想う」
長崎県美術館 館長 米田耕司
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いよいよ明日から師走、気ぜわしい季節になりました。
注目されている政府の行政刷新会議による「事業仕分け」の最終日である
11月27日（金）に、私も別の会合があり東京にいました。文化芸術予算も
見直しの対象だったので心配していましたところ、たまたま「芸術・文化
関係のワーキンググループ」の評価結果のコメントを見る機会を得ました。
国の諸事業の廃止や縮減が評価者のコメントとして列記してありました。
その中に「芸術・文化に国がどう税を投資するか明確な説明がなされない。
縮減やむなし。」など首を傾げたくなる項目も気になりました。
全体に文化芸術関連予算に厳しい評価で、「伝統文化こども教室や学校への
芸術家派遣を国は行わない。こどもの読書活動や芸術家の海外研修に国の
税金が投入されるのはおかしい。」などとコメントされていました。
日本はアメリカに次いで世界第２位の経済大国ですが、文化予算は
約１千億円に過ぎません。「人口１人あたりの文化予算が韓国の
5分の1という現状で、大幅削減すると現場に激しいダメージがある。」と
危惧する声があがっています。
文部科学省の所管する基本法で「教育」と「科学技術」についで
三つ目の基本法、「文化芸術振興基本法」が2001年（平成13）12月7日に
公布されました。まだ9年も経っていません。議員立法で成立し、
衆議院・参議院とも文教科学委員会における附帯決議の第１項には
「文化芸術の振興に関する施策及び実施に当たっては、必要な財政上の
措置等を適切に講ずること。」を配慮せよとしています。
国の第２次基本方針でも「『文化芸術立国』を目指して-『文化力』は
国の力-」としたのは2007年（平成19）2月のことです。
この間にも国の行政改革により「文化芸術冬の時代」と言われた危機の
時代には2005年（平成17）11月3日に、当時東京藝術大学学長の平山郁夫さん、
大原美術館館長の高階秀爾さんが呼びかけ人となって『経済性追求による
文化芸術の衰退を危惧する』という声明を発表しました。この声明に38名の
人が賛同しました。元文部大臣有馬朗人さん、元文化庁長官の三浦朱門さんを
はじめ、各界の文化人が署名しています。優れた芸術文化を創造し、
継承発展していくことが世界に誇れる品格のある国づくりにつながるものだと
いう内容でした。
今回の「事業仕分け」に対し、ノーベル賞学者の方々が危惧した声明を
発表したのもよく理解できます。「科学・技術と芸術・文化の協奏的創造」が
できる国を目指していくべきと考えます。
最後に高度の福祉国家とは、国民がこの国に住んでいて、幸せを感じ、
ずっと住み続けていたいと思えるようにしていくことが「国民の幸福」と
いうことではないでしょうか。文化芸術予算は心の栄養・食費です。
美しい自然と豊かな文化環境をこの国に実現していくために、微力ですが
頑張ります。どうぞ倍旧のご支援をお願いいたします。
【訂正とお詫び】
メルマガvol.62の「館長コラム」において、40年間バロセロナで活躍する
文学者・松浦惇一さんは「初めてカタロニア語を作った人」と表現して
いましたが正しくは、「初めてカタロニア語辞典を作った人」の誤りです。
訂正してお詫びいたします。
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2)展覧会情報
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■企画展（企画展示室）
○2009年12月11日（金）-2010年2月28日（日）
オルセー美術館展
パリのアール・ヌーヴォー -19世紀末の華麗な技と工芸-
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19世紀末から20世紀初頭にかけてヨーロッパを中心に展開した芸術運動、
アール・ヌーヴォー。本展は、オルセー美術館のアール・ヌーヴォー・
コレクションから、ガレ、ラリック、ギマールなど巨匠たちの名品を
中心に、家具や宝飾品など選りすぐりの作品約150点を展示します。
詳しくはこちら↓
http://www.orsay2009-10.jp/
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関連企画
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オルセー美術館展にちなみ、講演会やコンサート、香り・フランス菓子・
テーブルコーディネート・アクセサリーデザインのワークショップなど
多彩な企画が満載です。ぜひご参加ください。
詳しくはこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/whats_new/kikaku/event.html
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■小企画展（常設展示１・２・４ 室）
○11月12日（木）-2010年2月7日（日）※期間中一部展示替えあり
「菊畑茂久馬-ドローイング」
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反芸術の旗手としてデビューし、以後、福岡市に腰を据え思索と制作を
積み重ねてきた画家・菊畑茂久馬（1935年長崎市生まれ）。1983年、
ほぼ20年の沈黙を破り発表した《天動説》のシリーズから最新作に
いたる絵画のドローイングを、若干の油彩画を交えご紹介します。
詳しくはこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/whats_new/jousetsu/kikuhata.html
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■美術館コレクション展（常設展示３・５ 室）
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長崎ゆかりの美術とスペイン美術を年数回の展示替えにより随時ご紹介
しています。
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第3室
9月15日（火）-2010年1月11日（月・祝）
「須磨コレクション（テーマ展示2 スペインの風俗）」
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第5室
9月15日（火）-2010年1月11日（月・祝）「スペイン近現代美術２」
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詳しくはこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/whats_new/jousetsu/index.html
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3)教育普及・生涯学習事業
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■みんなのアトリエ 冬のワークショップのごあんない
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「みんなのアトリエ」は、美術館のアトリエで、いろいろな楽しいことが
できるプログラム。お友達や家族のみんなをさそって遊びにきてね！
申込み方法＆詳細はこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/whats_new/kyouiku/2009atelier.html
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花キャンドルのワークショップ（要事前申込み）
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手の温度でやわらかくなる特殊なロウソクを使って、粘土をこねる
感覚でかわいいキャンドルを手作りします。
◇日時：12月19日（土）・20日（日）①10:30-12:30 ②14:00-16:00
◇会場：アトリエ
◇定員：各回20名
◇対象：小学生から大人
◇参加費：一人500円
◇申込締切：12月6日（日）必着
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お姫様と王子様のクリスマス舞踏会 （要事前申込み）
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‘お姫様と王子様のランデブー’をテーマに舞踏会を開催します。
色とりどりの材料を使って仮装した後は、心トキメク舞踏会に参加！
アコーディオンやピアノのやさしい音色で楽しく、愉快にエスコートいたします。
◇日時：12月23日（水・祝）13:00-16:00
◇場所：ホール、エントランスロビー
◇定員：40名
◇対象：4才から小学生
◇参加費：一人500円 見学可、入場のみは無料
◇エスコート：ザ・スタッカーツ（アコーディオン奏者・新井武人＆音楽パフォーマー・Rieko）
◇申込締切：12月6日（日）必着
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4)注目イベント
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■美術館のクリスマス2009
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今年も運河にきらめくイルミネーションや、イブニングライブ
クリスマススペシャル、フラメンコのライブなどを開催します。
美術館のクリスマスにきませんか？
詳しくはこちら↓
http://www.nagasaki-museum.jp/whats_new/event/index.html
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◇クリスマス・フラメンコライブ
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当館の所蔵品のテーマでもあるスペイン。本格的なフラメンコを
生演奏でお楽しみいただけます。
◇日時：12月5日（土）16:00-16:30
◇場所：エントランスロビー
◇出演：
バイレ（踊り）／瓦井 マリア
鎌田 里代、小島 有美子（小島章司フラメンコ舞踊団）
木内 恵津子、斉藤 貴美（エストゥディオ・コジマ所属）
ギター／稲津 清一
カンテ（歌）／三谷 浩子
パーカッション／すが えつのり
※入場無料
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◇circulo フラメンコ in 長崎 〔vol.2〕-宴en-
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スペインの代表的な踊りのひとつでもあるフラメンコは、嘆きや夢、
はかない希望を歌に託して感情のはけ口としたその想いを表現しています。
バイレ（踊り）、カンテ（歌）、ギターの三位一体なる情熱的な
ライブをお楽しみください。
◇日時：12月5日（土）開場20:00 開演20:30
◇場所：エントランスロビー
◇出演：
バイレ（踊り）／
瓦井 マリア
鎌田 里代、小島 有美子（小島章司フラメンコ舞踊団）
木内 恵津子、斉藤 貴美（エストゥディオ・コジマ所属）
ギター／稲津 清一
カンテ（歌）／三谷 浩子
パーカッション／すが えつのり
◇料金：2,500円（長崎県美術館、浜屋プレイガイドにて発売中）
◇主催：circulo（シルクロ）
◇協力：長崎県美術館、文明堂総本店
【お問い合わせ】
シルクロ tel:090-8779-2941
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◇イブニングライブ Christmas Special
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毎年恒例になった活水女子大学のミニパイプオルガンが、今年も美術館に
登場します。また、長崎大学の楽しいクリスマスプログラムなど、
各大学のスペシャルライブをお楽しみください。
◇日時：12月12日（土）、13日（日）①16:00-16:30 ②18:00-18:30
◇場所：エントランスロビー
◇演奏：12日／長崎大学、13日／活水女子大学
※入場無料
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◇長崎西高校音楽部・Fortuna（女声合唱団）ジョイントコンサート
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3年連続全日本合唱コンクール入賞、本年度銀賞の長崎西高校音楽部と
Fortunaが奏でる曲は透明感たっぷり。心を清らかにしてくれるでしょう。
◇日時：12月20日（日）15:30-16:15
◇場所：エントランスロビー
※入場無料
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◇クリスマス・イルミネーション
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毎年恒例となった運河沿いのイルミネーション。今年は長崎市による
「長崎ハートフル・イルミネーション」も新たに加わり、運河が
幻想的に変身します。ライトアップされた美術館を背景に、
水上のミルキー・ウェイがロマンチックに輝きます。
点灯期間：11月28日（土）-2010年2月28日（日）
点灯時間：17:00-22:00
※「長崎ハートフル・イルミネーション」は12月31日（木）まで
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《お問合せ》長崎県美術館 長崎市出島町2-1 tel095-833-2110
【開館時間】10:00-20:00
【休館日】第２・第４月曜（祝日の場合は翌火曜）
※年末の休館日：12月28日（月）-31日（木）
※年始の開館時間：1月1日（金）-3日（日）10:00-18:00（4日以降は通常通り）
《長崎県美術館メールマガジン》
配信中止・配信先変更は、以下のホームページからアクセスできます。
http://www.nagasaki-museum.jp/
長崎県美術館──────────────────────────
